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  • 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題
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  • ムスリム同胞団とアラブ モハメド・F・ファラハト氏に聞く
  • 多難な年明けのトルコ
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  • ロシアのシリア内戦介入 アルアハラム財団事務局長に聞く
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  • 2015/11/13
  • 懸案にどう挑む 第4次安倍改造内閣
  • 「赤旗」役所内勧誘の実態
  • 憲法改正 私はこう考える
  • 衆院選大勝 安倍政権への提言
  • 2017衆院選 国難と選択
  • 新閣僚に聞く
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  • 施行から70年 憲法改正を問う
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  • 新閣僚に聞く
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  • 伊勢志摩サミット
  • 憲法改正 ここが焦点
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  • 第3次安倍改造内閣スタート
  • 詳解 集団的自衛権 安保法制案の合憲性
  • 衆院選 自公圧勝 ~課題と展望~
  • ’14衆院選 注目区を行く
  • 第2次安倍改造内閣スタート
  • 日米首脳会談 成果と課題
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  • 国防最前線・南西諸島はいま 第1部 与那国島・陸自駐屯地
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  • 彩島 うた
    彩島 うた
    学生ライター
    ココ浅井
    ココ浅井
    ブラジル在住
    きむむ
    きむむ
    大学院生
    三井 俊介
    三井 俊介
    陸前高田市議会議員

    退職代行サービスは果たして本当に救いなのか?

     近年、転職サイトのCMや広告が堂々と打ち出されるようになり、ネガティブなイメージのあった転職を、ポジティブのイメージに変えようとする動きがみられます。実際、転職者数はリーマンショック(2008年9月)後の落ち込み以降、年々増加傾向にあります。厚生労働省の「個別労働紛争解決制度の施行状況」によると、2016年度には退職に関する相談件数が、解雇に関する相談件数を上回るほどになりました。退職したくても人手不足などの理由から、会社側に引き留められ、退職が困難になり、辞めたくても辞められない人が少なくないのだとか。そんな中、ネット上で「退職代行サービス」が話題になっています。一体どのようなサービスなのでしょうか?

    退職代行は救いのサービス

     退職代行サービスを行っているのは、都内にある「EXIT」という会社です。2017年の春にサービスを開始し、メディアにも取り上げられ、わずか1年で依頼件数は月300件を超えるほどに。会社を辞めたいという利用者の相談を、LINEやメールなどで受け、本人に代わって退職に必要な連絡を会社側に行うという、いたってシンプルなサービス内容です。

     費用は、正社員が5万円、アルバイトやパート、派遣などは4万円、2回目以降は1万円割引という値段設定。この費用を高いとみるか、安いとみるかは人それぞれでしょうが、どうしても辞めたいのに辞められないと思い悩んでいる人からすれば「安い」と思う人も少なくないとか。会社側に利用者の退職意思を伝え、それを会社側が受け入れれば、あとは本人から退職届を郵送するだけでよく、顔を合わせることなく、余計な労力もかからず手軽に退職できる点が最大のメリットです。これまで900件以上の退職を代行したのですが、一度もトラブルになったケースはないようで、実際にサービスを利用して退職した人からは、「一切会社に行かないで辞められて嬉しかった」という声もあります。

     「EXIT」のLINEに寄せられる退職を望む人たちからのメッセージには、「毎日死にたい」、「もう、精神的に苦しいです」、「本当に行きたくないです。助けてほしいです…」という切羽詰まった内容もあります。会社側からの引き留めや、退職を許さない上司との葛藤、退職に踏み切れずに毎日会社に行く苦痛にもがき苦しむ人々からのSOSなのでしょう。辛い職場に毎日出向いて、同じような毎日を繰り返すうちに何のために生きているのか分からなくなり、死にたくなるという人たちからすれば、あれほど悩んでいた退職がお金で解決できることは救いのように感じることでしょう。

     「いざ自分が辞めるってなったら使いたい」、「言い出せない人にとってはいいサービスだ」という肯定的な声もありますが、「最初と最後をきっちりするのは一番大事なところだ」と終わりを人任せにするのはよくないと否定する声もあります。

     退職代行サービスはアメリカでも話題になっており、ジャパンタイムズの記事で、「面倒な退職のストレスを取り除く新ビジネス」という見出しで紹介され、アメリカのラジオ局でもこの記事が紹介されました。ツイッターでは、「450ドルでこの日本の会社は退職を代行するらしい、おかしいと同時に悲しいと思わないか?」、「サービスを利用した人の経歴にキズをつけることになるのではないか?」など、さまざまな感想が書き込まれています。また、

     「アメリカでもそういうサービスがあればいい。面倒くさいと思う人が使うだろう」、「アプリがあれば、若い世代は使うんじゃないかな」、「状況によっては自分も利用するかも」という声もあり、辞めたいのに辞められない日本人とは違い、面倒だから代わりにやってくれるなら利用しても良いという考えなのでしょう。

     ツイッター上の、利用するのはおかしい、悲しい、利用者の経歴にキズがつくという声の背景には、退職の意思を代行してもらうのはだらしない人間のすることだという考えがあるのだと思います。アメリカと日本の働く環境や仕事に対する考え方の違いによるものですが、雇用契約の範疇を超えた上司からの圧力を受けて辞める権利が奪われ、他人に頼るしかない状況というのは日本人からしても異様だと思うのに、外国人からすれば理解できないことでしょう。

    気軽に使えるからこそ、利用時にはよく考えて

     とはいっても、辞める意思を他人の力を借りて伝え、最後まで顔を合わせずに辞めるということに関して全面的に賛成はできません。私も経験がありますが、辞める意思を伝えるにはかなりの勇気がいります。

     大学1年生の時、初めてのバイトで、ホテルで配膳を行う接客業だったのですが、失敗ばかりで、職場の雰囲気にも馴染めず、自分には向いていないと思い、たった2週間で音を上げたことがあります。面接でも対応してもらった上司に辞めたいという意思を電話で伝えたところ、「まだ研修期間でこっちは君を育てるために投資している。今辞めたらその投資が無駄になる。責任感はないのか。ここで辞めて次のバイト先を見つけても、途中で投げ出すんだろう」と引き留めの言葉と共に人格否定までされ、ますます働く意欲が失せました。

     給料を頂いているので、辞める責任を感じていないわけではありませんでした。しかし、それ以上に続けられない辛さもあり、嫌なバイトをずっと続けることに意味が感じられませんでした。その後の予定もあったので電話での討論を途中で切ったのですが、上司の圧力が重く、生きた心地がせず、今日の内に決着をつけたいと思っていました。しかし、1人では心細く、大学の先輩に相談して電話をかける時に一緒にいてもらい、そのおかげで辞めたい意思をはっきり伝えることができました。当時はまだ幼かったので、そのまま話をつけずに出勤しないで辞めてしまおうかという考えも頭をよぎっていました。

     そのことを先輩に伝えると、それは責任のない人のすることだから、上司のいう通りあなたは責任感のない人だって思われる、今後のためにもよくないと説得されました。でも、辞めたいなら辞めるべきだと背中をおされ、電話越しでしたが辞める意思を伝えることができました。そうしたら一度目の電話で散々引き留めていたにも関わらず、案外あっさりと辞めることを認めてくれ、その場で辞めることができました。今考えても、自分の言葉で辞める意思を伝えられて良かったと思います。それ以降も仕事を辞めたいと思えば直接上司に伝えて辞め、新しい職場で気持ちよくスタートを切ることができました。

     直接顔を見て辞めたい意思を伝えても上司の圧力に負けてしまう人もいるでしょう。意思を貫けず、先延ばしにする上司に従ってしまうこともあるでしょう。本当に苦しいのであれば一度退職代行サービスを利用するのもいいと思います。しかし、利用するまでに自力でできるところまで努力を惜しまないことは大切です。

     また、2回目以降の利用は1回目より慎重になった方がいいでしょう。せっかく以前の職場を辞められたのに新しい職場をまた辞めたいと思い、その意思を自分で伝えられない場合、本当に会社側にだけ問題があるのかよく考えてみる必要があります。そうでないとアメリカ人が言うように面倒ごとを避けたいがために利用するということにもなりかねず、また辞めたいときはお金で解決すればいいと悪い癖がついて、コミュニケーション力が身につかないまま、同じことを繰り返し続けることも考えられます。

     そもそも圧力の強い上司に意思をきちんと伝えられず、サービスに頼るというのは、コミュニケーション不足によるものでしょう。どうしても辞めたいなら、粘り強く食らいついて自分の意思を貫き通せばいいと思います。いくら上司から恨まれても、周りから嫌な奴だと思われても、その職場の人間関係が一生続くものではありません。死にたいと嘆く余力があるなら退職願を叩きつけてでも辞めるアクションを起こせばいいと思います。

     そうできない人のための代行サービスなのでしょうが、気軽に利用できるために、利用する際は本当に自分に必要なことなのか考えないと、辞め癖がついてコミュニケーション力も忍耐力も養われないまま定職に着けずに年を取ることも考えられます。極端すぎるかもしれませんが、

     このような精神的な面での気軽に使えるサービスほど熟考して利用してもらいたいものです。

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