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    彩島 うた
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    ココ浅井
    ココ浅井
    ブラジル在住
    きむむ
    きむむ
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    三井 俊介
    三井 俊介
    陸前高田市議会議員

    軍歌と批判されたRADWIMPS「HINOMARU」には批判されるべき理由がある

     2020年の東京五輪を前に、アジア大会が19日から開幕され、6月にはサッカーワールド杯ロシア大会が盛り上がり、世界的なスポーツの大会が様々に開催されています。世界大会が行われると日本を応援する歌や、各局の応援テーマソングなどが発表されます。その中で、W杯のフジテレビのテーマソングを発表した、人気ロックバンド「RADWIMPS」が発表したシングル「カタルシスト」のカップリング曲「HINOMARU」が大変な物議を醸しています。タイトルから見ても分かるように歌詞がネトウヨ(ネット右翼)的だとして、ネットで炎上。作詞・作曲を担当したボーカルの野田洋次郎さんが謝罪する騒ぎになりました。

    「右も左もなく、この国のことを歌いたい」

     「HINOMARU」には、「あなた」と「僕ら」というフレーズが登場します。「あなた」は「御国」であり、「日出づる国」であり、「帰るべき」祖国であり、「守るべきもの」と様々な表現がされています。これに対して、「僕ら」とは、日の丸を見上げると懐かしくなり、感情が高まる者たち、「気高きこの御国の御霊」を身体に宿す者たち、父母から歴史を受け継ぎ、恐れるものがない者たちのこと。そして「僕ら」は「さぁいざゆかん」と鼓舞され、「あなた」の「御名」の下に、どれほど困難が待ち受けていても挫けず、決意を揺るがすことなく突き進んでいく。

     「たとえこの身が滅ぶとて 幾々千代に さあ咲き誇れ」
     という歌詞からも分かるように、「あなた」(祖国)と「僕ら」(国民)は、典型的な愛国歌の関係性だといえます。

     作詞・作曲の野田さんは自身のインスタグラムで、「世界の中で、日本は自分達の国のことを声を大にして歌ったりすることが少ない国に感じます。(中略)誰の意思や考え方も排除したくありません。僕はだからこそ純粋に何の思想的な意味も、右も左もなく、この国のことを歌いたいと思いました。自分が生まれた国をちゃんと好きでいたいと思っています。好きと言える自分でいたいし、言える国であってほしいと思っています。まっすぐに皆さんに届きますように」と、「HINOMARU」に込めた自身の願いを投稿していました。

     しかし、ネット上では「戦時中の愛国歌のよう」、「なぜ軍歌のような曲を歌うのか」、「失望した」といった批判が殺到。それに対して野田さんは迅速にツイッターで英語と日本語で、「HINOMARUの歌詞に関して軍歌だという人がいました。そのような意図は書いていた時も書き終わった今も1ミリもありません」と釈明。曲の意図について「この曲は日本の歌です。この曲は大震災があっても、大津波がきても、台風が襲ってきても、どんなことがあろうと立ち上がって進み続ける日本人の歌です。みんなが一つになれるような歌が作りたかった」と言及しました。そして、「結果的にその曲で不快な想いをさせてしまった人がいたというのが何より悲しいです」、「色んな人の意見を聞いていてなるほど、そういう風に戦時中のことと結びつけて考えられる可能性があるかと腑に落ちる部分もありました。傷ついた人達、すみませんでした」と謝罪。

     ネット上で賛否両論の騒動を巻き起こし、謝罪までせざるを得ない状況に至った「HINOMARU」ですが、ファンの中には「国歌にしてほしい」、ノートに歌詞を書き写して「はじめて書きたいと思って夢中になって書いてみた」とツイートする人も。そして、謝罪した野田さんを擁護する声も多数上がっています。「軍国主義はともかく愛国者であること自体が悪いと罵倒される世の中がおかしい」、「自国を愛し国旗に敬意を表す事はまともな人間の万国共通の常識です」、「国を愛する人がいない国なんて、国を守る人がいない国だよ。日本ってなんか変だね」など、愛国心を歌うことを擁護する声から、日本の自虐史観を批判するような声までありました。

    エセ愛国ソングの気持ち悪さ

     なぜここまでHINOMARUが大騒ぎされるのでしょうか。4月にはゆずの「ガイコクジンノトモダチ」という楽曲も愛国心扇動ソングだと批判されました。歌詞の中には「TVじゃ深刻そうに右だの左だのって だけど 君と見た靖国の桜はキレイでした」というフレーズもあり、中立的な立場で国を愛する素朴な気持ちを歌っていると見て取れます。HINOMARUを作詞した野田さんも、中立的な普通の日本人として、戦時中のことを全くイメージせずに歌詞を書いたようにツイッターで釈明しています。

     しかし、いくら震災がきても立ち上がろうとする日本人の強さを思って書いたといっても、「御国」や「御霊」、「幾々千代に咲き誇れ」というフレーズは愛国歌そのもので、戦時中の軍歌を連想させることは素人が見ても分かります。自分の書いた歌詞を客観的に見れば、軍歌の様な愛国心を押し付ける意図はなかったとしても、そのように受け取られるだろうことは予想できるでしょう。

     また、歌詞のフレーズも若者に分かりやすいようにするためか、古語と現代語を交ぜて書かれています。意識して愛国歌として書いたことは間違いないので、中途半端な愛国歌としての違和感は拭えません。自身の立ち位置を明確にせず、あたかも中立、普遍的であることを装うのも愛国ビジネスにありがちな態度だという意見もあり、作者には純粋な愛国心というよりもビジネス商魂が見え隠れしているという見方もあります。

     「たとえこの身が滅ぶとて 幾々千代に さあ咲き誇れ」という歌詞のように、取ってつけた古文体で、死と引き換えに生の儚さを歌い、現代の日本の現実の生活を直視せず、よく知りもしない古代の歴史に帰ってしまう。そこからしか大きな物語を描けない。要は、彼らの愛国心はファンタジーだ。ここにエセ愛国ソングの気持ち悪さが集約されていると分析する人もいます。

    典型的でない独創的な愛国歌を期待したい

     愛国心と戦争を結び付けてしまい、ネガティブなイメージが浮かぶため、愛国歌を否定する人は少なくありません。野田さんの言うように、日本には自国のことを思う歌が少ないのは確かです。敗戦した後植え付けられてきた自虐史観が深く根付いているため、教育現場でも戦争は悪いこと、アメリカに戦争を持ちかけたため、日本は悪いことをしたと教えられます。

     小学生の頃、まさしくそのような教育を受けてきました。初めて知る戦争に関する知識は、今でも根強く残っていることを感じさせられます。そのため、戦争中に愛国心を根付かせるために歌われた国歌の君が代もネガティブなイメージで、日本を守るために犠牲になった特攻隊も、その英霊を祀る靖国神社に対してもポジティブなイメージを持てないまま大人になった気がします。

     大人になってから、右派、左派、外国からの視点など様々な方面から戦争を知ることで、学校での教育があまりにも一方的だったということを知りました。愛国心を持つことは世界では常識で、批判されることではありません。HINOMARUのように、中途半端な愛国心を歌う方がよっぽど批判されそうです。 

     野田さんは愛国心を歌いたかったとはいえ、典型的な愛国歌の構造に取り込まれ、しかも不完全なものになってしまったように感じます。純粋に右も左もなく、日本が好きだから、日本を誇れる歌を歌いたい、国民として皆で一つになって日本を応援したいという意図があるのであれば、軍歌のようだと言われない昔ながらの愛国歌とは程遠い、新しくオリジナルに溢れた歌を創作してもらいたかったです。

     今後、2020年の東京五輪を前にしてこのような日本を応援する愛国歌のような楽曲はどんどん発表される可能性があります。愛国心は本来否定されるべきものではないので、アーティストの皆さんには是非歌ってもらいたいところですが、愛国心が行きすぎると自国第一主義になりかねず、昔ながらの愛国歌を真似るだけではまた批判の嵐が殺到する事態にもなりかねないので、そこのバランスを上手くとって、独創性に溢れる楽曲が発表されることを期待したいものです。

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