■連載一覧
  • 検証’18米中間選挙
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  • 新閣僚に聞く
  • 米国の分断 第3部 「自虐主義」の源流
  • 2018/11/11
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  • 2016 世界はどう動く-識者に聞く
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  • 香港・中国返還20年 「一国二制度」の前途
  • 台湾に吹いた蔡英文旋風
  • ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選
  • 二極化する香港 識者インタビュー
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  • 「雨傘革命」下の香港 揺れる一国二制度の行方
  • 揺れる香港 各派リーダーに聞く
  • 香港の普選運動 親中派民間団体代表の見方
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  • 中国「一帯一路」最前線 バルカンに吹く風
  • 危機のアジア 識者に聞く
  • 南シナ海 強まる中国支配 安保専門家に聞く
  • ドゥテルテ大統領就任から3カ月 どこへ向かう比政権
  • 香港「自治」の行方 識者に聞く
  • 中華圏に浸透する同性婚
  • 中台関係の行方
  • 日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望
  • 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題
  • ASEANの夜明け アジアハイウエー7000キロルポ
  • 緊張 南シナ海
  • 中央アジア胎動 中国「新シルクロード」と日本の戦略
  • “政熱経熱”の中韓
  • 新QDRと米中軍事バランス
  • 新グレートゲーム・幻想だった中国の平和的台頭
  • 新グレートゲーム・中国南進の海
  • 2018/8/20
  • 2018/1/04
  • 2017/7/26
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  • 2016/7/26
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  • 2014/2/14
  • 2013/4/18
  • ムスリム同胞団とアラブ モハメド・F・ファラハト氏に聞く
  • 多難な年明けのトルコ
  • EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く
  • ロシアのシリア内戦介入 アルアハラム財団事務局長に聞く
  • 2017/9/01
  • 2016/1/30
  • 2015/12/11
  • 2015/11/13
  • 懸案にどう挑む 第4次安倍改造内閣
  • 「赤旗」役所内勧誘の実態
  • 憲法改正 私はこう考える
  • 衆院選大勝 安倍政権への提言
  • 2017衆院選 国難と選択
  • 新閣僚に聞く
  • 第3次改造内閣 信頼回復へ始動
  • ’17首都決戦
  • 施行から70年 憲法改正を問う
  • どうなる「民共協力」 27回共産党大会の焦点
  • 蓮舫民進 疑問の船出
  • 新閣僚に聞く
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  • 再改造内閣 始動
  • 安倍政権 新たな挑戦
  • 16参院選 注目区を行く
  • 伊勢志摩サミット
  • 憲法改正 ここが焦点
  • 筆坂元日本共産党ナンバー3と田村自民党政務調査会審議役が対談
  • 第3次安倍改造内閣スタート
  • 詳解 集団的自衛権 安保法制案の合憲性
  • 衆院選 自公圧勝 ~課題と展望~
  • ’14衆院選 注目区を行く
  • 第2次安倍改造内閣スタート
  • 日米首脳会談 成果と課題
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  • 歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実
  • 国防最前線・南西諸島はいま 第2部 自衛隊配備へ動く石垣島
  • 国防最前線・南西諸島はいま 第1部 与那国島・陸自駐屯地
  • 激震・翁長県政 「オール沖縄」の凋落
  • 普天間基地移設 経緯の検証と提言
  • 「援護法」に隠された沖縄戦の真実
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  • 彩島 うた
    彩島 うた
    学生ライター
    ココ浅井
    ココ浅井
    ブラジル在住
    きむむ
    きむむ
    大学院生
    三井 俊介
    三井 俊介
    陸前高田市議会議員

    地球環境問題となったプラスチックごみによる海洋汚染、改善すべきは個人の意識

     私たち人間の生活が便利になってくる反面、地球に多大な悪影響を及ぼし、環境変化を自然が修復できずに様々な地球規模の環境問題が起こってきました。温暖化、オゾン層の破壊、熱帯雨林の減少、砂漠化、海洋汚染など、対応しなければならない深刻な問題から目を逸らすことはできません。しかし、改善どころか新たな問題が起こってきています。それが、「プラスチックごみによる海洋汚染」。欧州やアフリカでは使い捨てプラスチックの規制が進み始め、全世界で50カ国がプラスチック汚染対策を行っていることが国連の発表した報告書で明らかになりました。プラスチック汚染がどの程度深刻なのか、どういった対策を各国が行っているのか調べてみました。

    プラスチックごみの犠牲になる海洋生物

     地球規模の環境問題になるほど大変な影響を及ぼしているプラスチックごみ。ビニール袋やストロー、ペットボトルなどが海に流れ、海の生き物にまで悪影響を及ぼしています。2050年までに海に流入するプラスチックごみの総重量が、世界の海に生息する魚の総重量を超えるとの予測もあるほどです。

     海洋生物学を学び、コスタリカやカリブ海のウミガメの研究をしている学生が、鼻にストローが食い込み、息をしづらそうにしているウミガメを助ける映像がネット上にアップされています。ペンチを使ってストローを抜いていくのですが、何度もペンチで引っ張るもののストロー1本分が入ってしまってなかなか抜けません。痛そうに目をぎゅっと閉じるウミガメの顔がなんとも痛々しいです。数センチのストローが引っ張り出されますが、鼻からは血が。動画の後半でようやく10cmほどのストローが引っ張り出され、ウミガメも鼻が通ったのか、どこかすっきりした表情に見えました。

     ポイ捨てや不法投棄などにより、海洋汚染がひどくなっている中、プラスチックごみを減らそうと対策を行う国が増えてきています。例えば欧州連合(EU)は海洋生物保護のため、ストローや綿棒、食器、マドラー、風船に付ける柄など、日常的に使われる使い捨てプラスチック製品の使用を禁止する法案を提出。2025年までにほぼ全てのプラスチックボトルをリサイクル回収したい考えを示しています。この法案が施行されれば、340万トンの二酸化炭素(CO2)排出量の削減に加え、2030年までに220億ユーロ(約3兆2000億円)規模の環境破壊が阻止できるほか、消費者全体で65億ユーロのコスト削減につながるとしています。

     また、アメリカでは世界規模のコーヒーチェーンのスターバックスがプラスチック製の使い捨てストローの使用を2020年までに世界中の店舗で全廃することを発表。今後はストローを使う必要のないプラスチックのふたを提供するほか、紙製など非プラスチック製のストローを導入する予定だそうです。国としての取り組みだけでなく、飲食などの企業の積極的な取り組みは必要不可欠でしょう。

     国としてすでに取り組みを開始していても、強制力が弱く、失敗に終わっていることもあるようです。例えばボツワナでは、小売店にレジ袋の有料化が定められていますが、料金を支払えばレジ袋を使用できるので、エコバックを持ち歩かない人の方が多いのか、結局この施策は失敗しているとの見方もあります。日本でも有料レジ袋の店舗が増えたり、エコバックの使用を促したりしていますが、レジ袋削減にそれほど大きな影響は与えられていないでしょう。私も普段ついエコバックを持ち歩くのを忘れてしまい、毎回レジ袋をもらってしまいます。レジ袋のゴミが環境汚染に与える影響が大きいことを知らない知識不足もあり、エコバックを使う必要性を感じられていませんでした。

     有料レジ袋で失敗するなら、レジ袋を禁止すればいいと思い、既に廃止している国を調べてみました。エリトリアでは、レジ袋を禁止した結果、排水溝の詰まりが劇的に減少。モロッコはアメリカに次いでレジ袋の消費が世界で2番めに多く、荒野や山の中までビニール袋が散乱していたこともあり、プラスチック製品の輸入・販売・流通を禁止。プラスチックの代わりに紙や繊維素材のものに置き換えられることに。中国では、2008年以前にはレジ袋を年間30億袋消費していましたが、禁止以降はスーパーマーケットでの利用が60~80%減少。ケニアでは、禁止以前は、牛は一生のうちに平均2.5袋のレジ袋を食べていましたが、全面禁止された以降は、輸入や利用が発覚すると罰金と4年間の禁固刑が科せられるという厳しい罰が課せられることに。

     やはりレジ袋を禁止することが有料にするよりも効果は大きいことが分かります。ケニアのように罰を与えるほど厳しく取り締まることは日本では難しいですが、レジ袋を禁止にしたり、プラスチック製ではない袋にしたり、企業と政府が共に環境保護に向けて一歩を踏み出すことが近道になるのではないかと思います。

    3Rを意識して環境保護対策

     プラスチックごみによって、ウミガメや海鳥、小魚からクジラまで大小様々な海洋生物たちを死に至らしめるほど追い詰めていることを今回調べてみて改めて気づかされました。私たちの身近にあるプラスチック。ポイ捨てしないのはもちろん、各自治体のゴミ分別にならって正しく捨てること、リサイクルすること、そしてなるべく不必要なプラスチックを使わないことが個人でできる最低限のこと。

     「Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)」の3Rは今となっては誰もが知る言葉になりました。リデュースとは、ごみを出さないようにする、リユースは繰り返し使う、リサイクルは使ったものを資源として再利用するということです。しかし、実際に生活の中で意識して行わなければ環境はどんどん汚染されていく一方です。

     スターバックスを始め、企業もプラスチックごみを出さないための工夫をしていますが、賛否両論あり、ストロー廃止に批判の声もあるようです。ストローの代わりに飲み口の付いたプラスチック製ふたが提供されるのですが、それに対してあるツイッターのユーザーは、「1.プラスチック製ストローをやめる 2.代わりに大きなプラスチックの飲み口付きふたにする」と皮肉なコメントを投稿していました。また、障害のためにストローが必要な人もいると指摘する声もあり、「ストローが必要な障害者はどうするのか。ないと私は飲んだり食べたりできない」とツイート。それに対してスターバックスは、「良かれと思ってやっているとしても、カップやふたとは違ってストローは、重量や大きさのためにリサイクルができません。紙や堆肥にできるプラスチック製などのストローの選択肢も提供します。もしその方が良かったり、必要であれば頼めますし、フラペチーノ類の飲料はストロー付きが基本です」とコメント。プラスチック製のストローの代替となる紙製なども考えているようで、ストロー自体がなくなるのではないのでしょう。

     そもそもスターバックスがプラスチック製ストローを廃止するだけで海洋汚染が劇的に改善されるわけではありません。世界的に知られている企業が率先して環境保護に取り組む姿勢を示すことで、私たちに環境汚染の危機感を与え、個々人が環境保護のための意識づけをするためのきっかけを与えているにすぎません。

     海に捨てられたごみを魚が食べて、その魚を人間が食べる。人間が自分本意にしている行動は結局人間にかえってきます。海に囲まれた島国の日本はこの面で他国から遅れを取っているとの指摘もあります。国をあげて取り組みを始めないと被害に遭うのは海洋生物だけでなく日本国民にもなりえます。再び公害病のような被害で苦しまないためにも、個人から意識を変えていかなければと思わされます。もちろん国としても早く取り組んでもらいたいものです。

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