«
»

沖縄の戦略的価値が基地を求める

■沖縄の基地問題
 沖縄の米軍基地が問題視されている。だが在日米軍基地が置かれているのは沖縄だけではない。日本各地にある。これを無視して沖縄の基地問題ばかりが騒がれるのは、沖縄が戦略的価値の高いところに存在するからである。

 沖縄は米軍でなくても欲しがる戦略的要衝に位置しており、中国も沖縄を欲しがっている。だから沖縄から米軍が撤退すれば、中国軍が代わりに入ることになるだろう。

■通路の出入り口
 地形は重要な通路を生み出し、通路には軍隊は必ず陣地や基地を置く。事前に陣地や基地を置くことで、敵軍よりも有利になるためだ。

kamioka-img01

 隘路の出入り口に陣地を置くのが基本で、図の赤側から青側に進出する場合は、入り口側は防御用陣地、出口側は攻撃用陣地になる。青側から赤側に進出する場合は、入り口側は防御用陣地、出口側は攻撃用陣地になる。

■沖縄の位置関係
 沖縄周辺には大陸と太平洋を結ぶ通路に位置する。この通路は中国が太平洋に出ることもできるし、逆に米軍が中国軍の進出を阻止することができる。

 この戦略的価値が高い通路に沖縄が存在する。沖縄の島は大きさがほど良く、生産・備蓄・補給・整備・休養などが行える。付近に石垣島があるが、島の空間としては沖縄に劣る。沖縄は位置と空間が軍事用に適しており、他の島よりも重視されるのである。
アメリカは早くから沖縄の価値に気付いており、それが第二次世界大戦で沖縄を占領した理由の一つだ。

kamioka-img02

 中国から見れば、沖縄は太平洋に出るための攻撃用陣地になる。アメリカから見れば、沖縄は中国の太平洋進出を防ぐための防御用陣地になる。このことから沖縄は、地政学的にも戦略的にも重要な位置に存在する。

■沖縄戦が無くても基地は置かれる
 仮に太平洋戦争末期の沖縄戦が無かったとしても、沖縄の地政学的価値と戦略的価値からして、アメリカは必ず沖縄に基地を置いただろうことは容易に想像できる。それだけ沖縄の位置の戦略的価値が高いのである。

 中国が太平洋進出を決めると、沖縄の重要度は増大した。中国から見れば沖縄は太平洋進出の出口であり、アメリカの封じ込めに対抗する攻撃用陣地になる。

 中国としては沖縄の高い必要用性から、沖縄の基地問題等に干渉して在日米軍基地反対派を支援し、やがては在日米軍を撤退させ、最終的に、そこを中国が使いたいという考えだ。そのためには、沖縄と日本政府を離間させるための沖縄独立運動も支援している。沖縄が独立して在日米軍が存在しなくなれば、次は中国軍が沖縄に駐留することになるのである。

■基地は無くならない
 沖縄から在日米軍が撤退すれば平和になると思うのは大間違いだ。仮に沖縄が独立しても、武力を用いた中国によって占領される運命しかない。沖縄は地政学的にも戦略的にも価値が高いことを肝に銘じるべきである。

29

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。