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  • JAXA宇宙探査計画
  • 2015/12/24
  • ラスト約10分の選択、西野策に見える新たな“弱者の戦い方”

     サッカーの日本代表がロシア・ワールドカップの予選グループリーグH組の最終戦、対ポーランド戦で見せたラスト約10分の戦い方が物議をかもしている。

     西野朗監督がとったこの作戦は、ある種“弱者のための戦術”でもあるが、的確な情報分析と試合の状況判断、別会場のチーム状況などを加味し、その結果、選択したのがラスト約10分間のパス回しだった。これを是とするか否とするかは難しい。

     お互いが戦い、その結果の引き分けや敗退なら会場に足を運んだサッカーファンたちも納得したかもしれない。正直、負けている日本が試合放棄ともとれるこの戦い方に西野監督は「当初は『他力』というものはなかった」と試合後の会見で語っている。

     なぜ、この戦術をとるに至ったのか。すべては、同時刻に別会場で行われていたセネガル‐コロンビア戦でコロンビアが後半29分に1点を先制したことにある。この時点での状況は、日本がポーランドに勝つか引き分けでグループリーグ突破が確実なものだった。たとえ負けても当該チーム同士が勝ち点、得失点が同じならば、ファウル(イエローカードの枚数とレッドカードの枚数)が少ないチームが上位に来るというロシアW杯のルールがある。西野監督がここにも着目していたことに、他の監督との違いがあったといえるだろう。勝つか引き分けか、負ければすべて終わり。通常ならば、フェアプレーという視点はなかなか意識は及ばない。

     「敵を知り、己を知らば百戦危うからず」
     孫氏の兵法ではないが、ポーランド戦での敵は、当然、ポーランドだが、最終戦はそこにセネガルやコロンビアも含まれてくる。セネガル対コロンビア戦の状況も踏まえながら、刻々と変わる試合状況を分析しながら、あらゆる策を頭の中で巡らしていたのではないだろうか。最悪のことも想定しながら、最大目標のひとつ「ベスト16」への最短ルートを探っていたことは間違いない。もともと、データーと分析を得意とする西野監督だけにそこは最善の策を考えていたはずだ。

     ポーランド、セネガル、コロンビアの状況を考えてみる。ポーランドは、もはやグループリーグ敗退は決定していた。しかし、2敗した後、必ず1勝をあげて帰国するというジンクスがある。セネガルは、日本と同じ状況で引き分けか勝ちで決勝へ進める。だがコロンビアは、引き分け狙いではなく勝ちに来ていた。いや、勝たねばならない状況にあった。過去の悲劇を繰り返さない、何としてでもそれを回避しなければいけないという強い思いがあったのではないかと考えられる。

     その悲劇とは、1994年米国W杯でコロンビアのDFエスコバル選手が帰国後、殺害された事件だ。エスコバル選手は、対米国戦でオウンゴールを献上し、結局1-2で敗れ、そのままグループリーグ敗退となった。その後、「説明責任がある」とチームメイトの反対を押し切り帰国。バーで飲んでいるところ、口論となり12発の銃弾を浴び亡くなった。

     それと似たようなことが日本戦で起きた。DFのカルロス・サンチェス・モレノがハンドでPKを献上し、一発退場となった。結果、日本に1-2で敗れた。このことでモレノに対し殺害予告などが寄せられた。次戦のポーランド戦では「彼に捧げる勝利」と3-0で勝利した。これにより最終戦にリーグ突破の望みをつないだ。コロンビアの各選手の中にはモレノを救うための手段として「絶対に勝ってベスト16へ」という結束が生まれたといっていいだろう。こうなった時の南米チームの結束力は強い。

     だからこそ、コロンビアが先取点をとった時、セネガルが得点し引き分け狙いということもあるが、すでにコロンビアは南米特有の老獪な時間稼ぎを図っていた。

     西野監督は、この時、コロンビアとセネガルの勝利に対する意識の違いを見切っていたのではないか。そうでなければ、アディショナルタイムになる前に決断を下したとは考えられない。ただ、最も最悪な事態も想定したうえでの判断でもあり、確信めいたものがあったというしかない。確かにポーランドに1点リードはされていた。しかし、無理に同点を狙って逆襲ということもある。決してターンオーバーも成功したとは言い難い。点を取れるかと考えると難しい。ポーランドのカウンターも危険。ただ、これまで不調だったGK川島永嗣選手が奇跡的なセーブを行い、かろうじて0-1を守っている状況。ポーランドは勝つことで、勝ち点3をもらって帰国することができる。

     セネガルとは「フェアプレー」というルールで現状を維持すれば、日本がファウルが少ないことから上に行ける。各チームともフェアプレーというのを計算を入れての試合運びはしていないが、少なくともそこに着目した西野監督の見識は見事というしかない。

     「逃げるは恥だが役に立つ」―。某人気ドラマのタイトルが頭に浮かぶ。しかし、これでベルギー戦は背水の陣で臨むことになる。勝っても負けても悔いのない戦いになる。それを西野監督はじめ、各選手たちが改めて認識したはずだ。
    (佐野富成)

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