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「台湾独立」の最初の提唱者は中国共産党!?

「台湾戦犯」という指名手配リストを作成する中国共産党の滑稽

 こんにちは、中国人マンガ家の孫向文です。

 5月16日、中国共産党を代弁する鳳凰衛視(フェニックステレビ)は、「台湾独立の戦犯の指名手配リスト」を公開しました。

 その内容は、蔡英文現総統や、李登輝元総統などを「指名手配」のようにトランプのカードに、罪のランクまで付けています。

■中国語の記事のソース
http://news.sina.com.cn/o/2018-05-17/doc-iharvfhu9109470.shtml

 さらに、政治家だけではなく、経済人、芸能人までが指名手配のリストに入れられて、将来、武力で台湾を統一(侵攻)したら、このリストに登録されてる全員を「台湾独立戦犯」として、中華人民共和国の「反国家分裂法」によって処刑する、と宣言(脅迫)しました。

 具体的に処刑される対象は、以下の3種類の人間がいます。
 
1.台湾の民進党党内の独立派とそのほかの無所属の政治家
2.民進党寄りや独立派の経済人
3.民進党支持や台湾独立の発言をした芸能人

 この発表は、明らかに抱腹絶倒の笑い話でしかありません。

 まず、第一次世界大戦後のパリ講和会議で「戦争の犯罪者」の定義とは、「国と国の間の戦争において、戦争を先に発動する国の指導者だ」と決められました。とすれば、どうやら毎日のように「必ず武力で台湾省を奪還するぞ」と脅迫しているのは中国共産党の方です。台湾政府と台湾メディアは、一度も中華人民共和国と戦争しようと提唱したことはありません。つまり、戦争を発動する中国共産党こそ「戦犯」なのです。

 さらに「国と国の間の戦争」と定めてるということは、すなわち中国共産党が中華人民共和国と台湾が、「国と国」だと認めているのと同じです。こうした常識もない中国共産党の上層部は、世間を笑わせるような宣言を平気で発表しているわけです。

●台湾と中華人民共和国の関係とは?

 そもそも台湾という島国は、いつから中国と関わってるのでしょうか?しばし、歴史を紐解いてみましょう。

 中国の教科書では、「台湾省はもともと中国の固有の領土で、清の時代に鄭成功という民族英雄がオランダ人の侵略者を退治して、台湾人民を解放しました」という滑稽な話を記載して、13億の中国人を洗脳してきました。残念ながら、僕ですら2014年に来日するまで、中国の教科書を信じ切っていました。

 しかし、日本の教科書や世界の客観的に歴史の記載すると、180度違っていることが分かったのです。

 まず鄭成功という人物は満族政権の清を倒そうとして、「反清復明」という反旗を揚げて、漢民族政権の明を取り戻そうとするクーデターを企てた人物です。しかし、クーデターが失敗、その後台湾に亡命しました。当時台湾にあったオランダ政権に侵攻して主権を勝ち取り、台湾を植民支配し始め、漢族の文化を無理やり台湾の原住民に押し付けたのです。

 その後、清の政権がこの台湾に亡命してる鄭成功を監視するために、台湾に清の軍が進出しました。つまり鄭成功は当時の中国(清)にとって「国賊」だったわけです。共産党は「台湾は固有領土」という嘘を塗り固めるために、清の国賊を民族英雄として改竄して教科書に載せたわけです。

 以上のことから、台湾と中華人民共和国は、朝鮮半島のような「統一」の理由が全く存在しないのです。

●台湾独立派はいつから誕生したのか?

 今まで台湾独立派を天敵とする中国共産党のもっと滑稽な一面があります。実は「台湾独立論」を最初に提案したのは中国共産党です。
 1947年2月28日、台湾で、軍閥の国民党蒋介石の独裁政権に対抗する台湾人による民主主義を求めるためのデモが発生しました。蒋介石政権はそのデモの民衆を大虐殺しました。その当時、まだ建国する前の共産党の指導者だった毛沢東は、延安で「解放日報」を発行して、「蒋介石亡命政権を倒し、台湾人民を解放、独立国家にするよう応援しよう」と最初の台湾独立運動を提唱しました。

 その後、蒋介石の息子、蒋経国が晩年に、鄧小平に「三民主義によって中国と台湾を統一しよう」と提唱しました。しかし民主主義が大嫌いな中国共産党の鄧小平政権が、拒否しました。鄧小平が提唱したのは「民主主義」ではなく、「共産主義で台湾と統一する」という提案でした。つまり共産党政権は、「台湾省という固有領土を奪還しよう」というスローガンからして、統一の事業自体が大事ではなく、共産党政権こそが大事だったのです。

 さらに、1989年6月4日、天安門事件が発生。その衝撃的な発端は、もともと台湾国民党内の統一願望のある政治家たちが急に寝返って独立派となり、台湾内に独立派が誕生したことです。この“白色テロ”(政権によるテロ行為)は、共産党政権と切り離した方が賢明だったと猛省しました。

 以上の出来事で証明されたのは、台湾と中華人民共和国の合併に最大な障害は、他ならぬ中国共産党自身だったということです。

 僕自身の何よりの願いは、台湾の民主主義のために、より健全な独立国家として育つように、日本政府が協力してくれることを望んでいます。

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