«
»

「自己実現」と「社会貢献」の両立とは(前編)

 「ソーシャル」という言葉が日本の中でも徐々に定着しつつあります。その文脈の中で、「社会に貢献しながら、自己実現をする」ということが言われますが、
バブル時代を知っている世代の方々と話すと意見が合わないことがよくあります。

「お金を稼げば豊かになる。」
「お金を稼いで税金を納めることが社会貢献の最たるものだろう。」

しかし、バブルを知らない私たちの世代にとっては、「お金を稼ぐ=豊かさ
ではありませんし、「お金を稼ぐ=社会が良くなる」という実感値もありません。なぜこのすれ違いが起こっているのかについてですが、「社会貢献」と「自己実現」の言葉の定義が違うのだと思います。

「お金」が「社会貢献」と「自己実現」を貫くものだった

 戦後、社会全体が貧しかったです。そして日本全体で高度経済成長を目指しました。つまり、「お金を稼ぐこと
が「社会に貢献すること」そのものでした。また、一人一人の生活も貧しく、今では当たり前にあるもの(テレビ、洗濯機、冷蔵庫)を“3種の神器”と呼んでいました。つまり、物質的な豊かさを満たすことが、その時代の自己実現の大きな要素だったのです。そう考えると、「お金」というものを通して、「自己実現」と「社会貢献」が両立できたのが高度経済成長時代であったことが伺えます。

多様な世代で意見を交わし合うことで進む相互理解

多様な世代で意見を交わし合うことで進む相互理解

「お金」が両者を貫かない成熟社会に生まれた私たち

 一方、私たちの世代は、生まれた時から物質的な豊かさはある程度満たされていました。つまり、自己実現のために必要なのは、「お金」ではなくなってしまっていたのです。私たちの世代における「自己実現」とは他者からの承認や、自分自身のなりたい姿に向かっていくことなど、より高次元なものを求めています。(次回記事にて、もう少し詳しく記述します。)そして社会においても、高度経済成長が成功し、世界第2の経済大国になった日本。しかしその結果、様々な社会課題が新たに生まれていました。「拡大・成長」から「成熟」社会にシフトしたことで、「お金を稼ぐことで社会が良くなる」という時代は終わってしまったのです。

自己実現と社会貢献の両立を楽しく目指す若者たち

自己実現と社会貢献の両立を楽しく目指す若者たち

私たちの世代の「社会貢献」と「自己実現」を貫くものとは

 今までは、「お金を稼ぐ」ことで「自己実現と社会貢献」の両方が実現できていました。一方「お金だけでは両立できない」時代を生きる私たちは、何を持って、この二つを両立させていくのでしょうか。それが実は当法人のMissionにある「やりたいをできたに変える」ということなのだと私は感じています。
それは私たちが生まれ育った背景にあり、私たちの世代が持つ、「Social Value

という独特な価値観が影響しています。
そこらへんについてはまた次回の記事で書きたいと思います。

2

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。