ワシントン・タイムズ・ジャパン

「張子の虎!」習近平は何をビビった!?

●海上閲兵式を突如に中止したワケとは!?

 こんにちは、中国人マンガ家の孫向文です。

 4月11日~13日、中国海軍は南シナ海で大規模な海上閲兵式(軍事演習)を実施しました。戦艦48隻、軍用機76機、1万人超の人民解放軍が参加したと内外にアピールしました。その日、習近平主席は戦艦「長沙」に乗船し、「世界一の海軍を作ろう」と中国の海軍力を世界にアピールしました。中国機関メディアは「誇りある中国史上最大規模の海上閲兵式は大成功しました」と報道しました。

 しかし、元々4月13日までに実施する予定だった海上閲兵式を、なぜ4月12日に早々に終わらせてしまったのでしょうか?当初のスケジュールでは、海南省の三亜市南部の海域で予定していた海上軍事演習を突如中止しました。その場所の軍事演習はまさに台湾への武力誇示するものでした。

 12日の午前、習近平は戦艦「長沙」の窓から、空母「遼寧」を飛び立つ4機の戦闘機を視察しただけで、空母「遼寧」には乗船しませんでした。機関メディアによれば、「(海上閲兵式は)予定より早めに終わりました」「成功しました」という報道しかありませんでした。

 しかし今回の海上閲兵式では、本来習近平が中国初の空母「遼寧」に乗船し、自称偉大なる中国海軍を内外にアピールしたかったのではないでしょうか?それこそが習近平にとって、最大のイベントの一つだったはずです。それがなぜ実現しなかったのでしょうか!?今まで、中国の国家主席は誰も空母「遼寧」に乗船したことがないのに。まさに習近平は空母「遼寧」に乗船する「最初の国家主席」を目指していたはずです。

●九段線に突入、怒りの米国空母「セオドア・ルーズベルト」

 九段線とは、中国共産党が2015年から南シナ海で埋立地を作り始め、2016年に南シナ海で勝手に作った「大中国領海」を指します。その範囲以内に、外国船舶は立ち入り禁止という“ジャイアニズム”のルールができていましたが、ほとんどの国が中国が主張する九段線を国際海洋法と言って、認めていません。

 そして、12日、米軍空母「セオドア・ルーズベルト」(USS Theodore Roosevelt CVN-71)は、中東から南シナ海に移動、そして九段線に突入。フィリピン海域で、明らかに中国に対抗する軍事演習をしました。この期間に空母「セオドア・ルーズベルト」は、艦載機のF/A-18戦闘攻撃機による20分間の離着陸の通常演習を行い、人民解放軍に対して、これこそ米軍の精鋭なる海上軍事力だ、というメッセージを送りました。

 さらに、南シナ海、東シナ海、日本海に常駐してる米軍空母「カール・ヴィンソン」 (USS Carl Vinson, CVN-70) も、同時に中国の空母「遼寧」を迎え打つであろうと予想されていました。

 また日本海、日本の横須賀に鎮座している空母「ロナルド・レーガン」 (USS Ronald Reagan CVN-76)も他の2隻の空母と連携して、空母「遼寧」の包囲網を作ることも可能でした。

 ところが、中国海軍はそれを予測していました。もし万一、習近平主席が乗船していたら、空母「遼寧」は、直ちに米軍船団によって撃沈され、巨大な「海上棺桶」になっていたことでしょう。

 さらに面白いのは、普段は「九段線以内に外国船舶が立ち入り禁止だ!」と強く主張する中国政府なのですが、米軍空母「セオドア・ルーズベルト」の進入と軍事演習に対して抗議しませんでした。

 つまり、アメリカの本物の空母船団を前に、中国の空母「遼寧」はまるで「張子の虎」のごとき姿を晒しました。こんな臆病な習近平が、果たして台湾へ侵攻する度胸などあるのでしょうか?まさに失笑ものです。

 ところが、4月18日に福建省沖の泉州市の台湾海峡で海上実弾射撃演習を実施しました。

 これはまさしく中国共産党は弱い相手をイジメ、強い相手との対抗を避ける、まさに「卑怯者」を体現した一連の動きなわけです。

●習近平は小心者!

 海上閲兵式当日は習近平主席の他にも、中共中央軍委(人民解放軍の高層の要人)は、皆空母「遼寧」に乗船しようと準備していました。もし万が一、米海軍の奇襲攻撃があったら、中国中央軍委は全滅になるところでした。

 しかし、米国は民主主義国家なので、宣戦布告せずいきなり中国の空母を“奇襲”することはありえません、それでも1%の可能性を避けて、習近平主席と軍幹部は目の前の空母「遼寧」に乗船しなかったのです。

 それとも、かつての天安門事件のように、深夜4時に天安門広場で熟睡してる大学生たちのキャンプに戦車が突入して、学生らを轢き殺した“奇襲攻撃”が大好きな人民解放軍の自己投影なのでしょうか?

 昔から共産主義の指導者ほど暗殺に怯える人はいません。毛沢東は宴会で酒を飲む時には必ず自分が持参したコップで毒味役を付けて対策をしていました。
 毛沢東やスターリン、北朝鮮の金氏親子の3世代も、外国に行く時に、ミサイルに撃墜されるリスクを考えて飛行機に乗りませんでした。必ず専用列車に乗り、しかも行く先はソ連、北朝鮮、中国の範囲以内だけです。絶対に「敵国」の領土に踏み込む度胸は無かったのです。
 今年の6月にトランプ大統領と金正恩委員長の直接面会の可能性がありますが、金正恩は飛行機を乗ることを拒否しました。もしかしたら、習近平もこれから飛行機に乗る勇気がなくなるかもしれません。

●日本は早急に憲法改正、自衛隊の再編を!

 今回の出来事は、中国のことわざ「驚弓之鳥」※のごとく、習近平の心は米軍の軍事力に怯えるトラウマができました。日本の国防を考える上で、今後はさらに日米軍事同盟を強化することこそが、習近平の尖閣諸島への野心を抑止する心理的防御になるでしょう。

 今後、日本政府は憲法改正をして、自衛隊を再編し、世界に誇れる日本の「海軍力」の実力を「張子の虎」の中国海軍に対して示すことを期待してます!そうすれば、中国はもう毎日のように尖閣諸島周辺に武装船をウロウロさせる度胸があるでしょうか?

※「驚弓之鳥」:一度特定の相手からの打撃が心に残り、その相手から、ちょっとしたきっかけでも過度に怯えてしまうこと。

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