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  • 彩島 うた
    彩島 うた
    学生ライター
    ココ浅井
    ココ浅井
    ブラジル在住
    きむむ
    きむむ
    大学院生
    三井 俊介
    三井 俊介
    陸前高田市議会議員

    子どもの感性を育てる本物の読み聞かせ方

    0歳から絵本の読み聞かせはできる!

     「絵本」と聞いて思い浮かべる本はありますか? 幼少期、両親や保育士など大人から読み聞かせてもらったこと、字が読めるようになって自ら絵本を手に取って読み始めた時のこと、弟や妹または年下の子に読んであげたことなど、誰しも様々な絵本に関する体験をしてきたと思います。私も、家にある絵本を母に読んでとせがんだり、妹に読み聞かせをしたり、保育園にある絵本をもくもくと全部読んだりしたことを覚えています。子供が生まれて親の立場になった今、どのような絵本を読んであげようかと、自分の絵本体験を通して絵本を選ぼうと思っていました。

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     しかし、子供はまだ1歳になる前で言葉の意味も分からないし、絵を見ても分かるかどうか。書店に行って探すものの「0歳からの絵本」といえばカラフルな絵だけの本だったり、しかけ絵本がほとんど。これらの絵本を見せたら笑うものの、読み聞かせというよりただ触らせて遊ばせているだけで、果たしてこれが絵本なのか疑問を抱いていました。今年(2018年)の1月、神奈川県相模原市に「よちよち屋」という児童書専門店があることを知りました。そこでは絵本の販売だけでなく、絵本の読み聞かせ方や絵本の選び方なども教えてくれるとのことで足を運んだところ、抱いていた疑問がすっきりと解消しました。その「よちよち屋」を運営している中本茂美さんからお話を伺うことができました。

    子どもの感性を育てるために大切な絵本

     中本さんはまず、「絵本はなぜ読んであげるのか考えたことはありますか?」と問いかけをされました。なぜ絵本を読むのか、3つの理由を挙げてくださいました。

     1つ目は、「感じる力・感性を育てるため」。絵本はただ楽しませるために読むものではなく、子どもに感動を与えられる機会なのです。絵本を読むことで、誰かに教えられなくとも感性を磨いていくことができるのです。

     中本さんは最近の子供は“固化”していると言います。子供は、こいのぼりを見上げたり、凧揚げなどを見上げたりして、自分の外の世界に目を向けることで自由にのびのびと感性を育てていくことができます。しかし最近ではゲームやスマートフォンなどが普及し、下を見ることが増えました。自分の世界に、内側に閉じこもり、固化してきたというのです。子どもの感性が育つためには親が与える物や環境がとても大切です。

     2つ目は、「美しい言葉、絵の体験を積み重ね、言葉を理解して楽しめる子に育てるため」。絵本に書かれている言葉は日本語の美しさを感じさせる詩のような文章です。普段、親やその他の人が話す言葉を子どもはよく聞いています。子どもは真似をするので、子どもが話す言葉を聞いていると普段からその親がどのようにして話しているのかがよく分かります。子どもだけでなく、大人も絵本の中の言葉を読んで日本語の美しさを知ってください。

     また、絵本の1ページ1ページに描かれている絵はまるで絵画のようです。美術館に行かなくても美しい絵を見せてあげることができます。絵本の文章を読んであげるだけでなく、じっくり絵を見せる時間が必要なのです。

     中本さんは、ボランティアで保育所などに読み聞かせをしているのですが、「絵が動いて見える」、「音も聞こえてきた」という子どももいるといいます。子どもだましのものではない本物の絵本から、言葉や絵の刺激を受けて、子どもだけでなく、大人も変わることが大切です。

     3つ目は、「真実を伝え続け自ら判断する力を育てるため」。絵本の中には、現実ではありえないことを書いている絵本もあります。ファンタジーの世界や主人公の空想の世界のことではなく、現実世界のことを書いている内容で実際とは異なることを書いて子どもに間違ったことを教える絵本が色々あります。例えば「はらぺこあおむし」。あおむしが絶対食べるはずのないお菓子を食べています。あおむしは葉っぱを食べるということを知らない子どもはお菓子も食べると信じてしまいます。真実を伝えている絵本を選んで読み聞かせてください。そうすれば何が真実で何が絵本の中の脚色で事実とは異なるのか、判断することができるようになります。

     中本さんは、「うそのない絵本は、美しい言葉を体験でき、感性を育ててくれ、知恵を身につけさせてくれます。文学体験、芸術体験、考え方の基礎にもなってまいります。質の高い本を選べば大人も充分に楽しめて大人の感性さえ育てていけるものなのです。親自身も絵本を子どものためだけということではなく、ご自分が本を深く好きになっていくことでお子さんも自然に好きになっていくことでしょう」と話しています。

    本物の絵本を選び、読み聞かせるポイント

     質の高い本物の絵本をどのように選べばいいのでしょうか。本を選ぶポイントを5つお話してくださいました。

     1つ目は、「今すぐ読んでと飛びつく本だけを読むのは止めましょう」
     2つ目は、「子どもだからこれぐらいでいいというような本選びは止めましょう」
     3つ目は、「何歳だからということだけで本を限定する事はもったいない事なので、絵本の年齢指定は気にしないようにしましょう」
     4つ目は、「子どもは難しい言葉も喜び、絵とともに理解していきます。大人にも美しい言葉と絵だなと思われる絵本を選びましょう」
     5つ目は、「可愛いだけで本を選ぶのは避けましょう」

     この5つのポイントで選んだ本をただ読み聞かせるだけではだめです。読み聞かせにもポイントがあるので、中本さんから教えて頂いた中でも特に大切な10項目を紹介します。

     ① 大げさに読まず、そのまま美しい文章を聞かせてあげること
     例えば、文中でのセリフ部分を演技しているかのように大げさに読むと子どもが楽しむようになると思っている人は多いと思います。突然読んでいる人の声が変ると、その変化が楽しくて子どもは笑います。しかし、それは文中のセリフが楽しいのではなく、読んでいる大人を見て楽しんでしまっているのです。絵本は淡々とした文学表現で物語に集中していけるよう作られているため、大げさに読まず、淡々と読み聞かせ、子どもに文章をそのまま受け取らせてあげましょう。

     ②指差ししたり、問いかけたりはしないようにすること
     指が絵を見る邪魔をしていまいます。例えば、文章の中にリンゴという言葉がでてきた時、「リンゴはこれ」と絵を指してしまうと勉強のようになってしまいます。よくやりがちなことですが、何度も同じ絵本を読んでいくことで子どもはどれがリンゴの絵なのか分かるようになります。親が教えてその場で解ったり気づいたりするより、時間がかかっても子どもが自ら気づくことの方がずっと大切です。

     ③毎日、膝の上に乗せて歌うように何回も読んであげること
     膝の上で読んでもらうことで、温かい心地よさと共に心を育てる体験になります。言葉のリズムや心地よさが子どもの心と頭に染み込むまで、繰り返しの努力が必要です。大人は次から次へと新しいことを学習したいのですが、子どもは何度も何度も同じ本を読み続けて、じっくり言葉を聞いて絵を見ることで、その都度新しい発見をしていきます。何回も読むようにしないと深く本の世界に入れるほどに好きになっていかないので、親の努力が必要なのです。

     ④読む時間は朝昼晩いつでも読んであげること
     夜だけ読んでいると、夜しか「読んで」と要求しなくなります。仕事を始める前、している時にもできれば手を休めて読みましょう。朝のさわやかな時間に読んでみて下さい。夜とは違う気持ちで本に接することができるのではないでしょうか。

     ⑤子どもの心に語りかけるように、何回読んでも、読み手も絵をゆっくり味わってから読むこと
     お母さんが早口で読むのは子どもにビデオの早回りを見せているのと同じ事です。人は心を受け取っていくので、子どもの心に語りかけるように心を込めて読んであげてください。

     ⑥膝の上からいなくなっても部屋を静かにして読み続けること
     よそ見をして無関心な様子で、すぐ聞かなくても子どもは耳で聞いています。部屋の隅にも声が届くようにテレビを消して雑音のない状態で読み続けましょう。1ページ、半分、全部と徐々に聞けるようになります。すぐ聞かなくても親が楽しんで部屋の中に美しい言葉が響くように読んであげてください。

     ⑦読み聞かせる時は子どもに本をめくらせないようにすること
     親が読んであげる時、子どもに本をめくらせてしまうと遊びになってしまいます。めくろうとしたら本を遠くに離してください。めくらせないときっちり親が心に決めましょう。これが一番大変なことですが、こだわって頑張ってください。もし、泣いて困ったら本を読むのを止めてもいいと思います。読み手が疲れてその気力がなかったら、「では読むのを止めようね」と止めても良いですよ。親が、すこしならと触らせることを中途半端にすると、ずるずると本に集中する力がつかずに3歳までいってしまうことがあります。だからといって、「めくったらダメ!」と怒り続けるのもよくありません。待つことです。
     また、子どもが自由にできないなら嫌だと部屋の隅に遊びに行っても、読み手が楽しんで読み続けると、また膝の上に戻って来てくれます。時には、少し昼寝から起きた後、眠くなってきた時など、少しぼーっとしている時に読むと絵が動いて見えて、それから聞けるようになることもあります。工夫してみてください。

     ⑧本を大事にすることを教えること
     本を投げない、またがない、めくるとき紙がしわにならないようにめくるなど、大事に本を扱うことを繰り返し教えてあげれば小さい子でも必ず大切に本を扱うようになります。

     ⑨兄弟には別々にその子のために読んであげること
     大体、上の子どもの方が本をよく聞くことが多いので、上の子どもに合わせて本を選んで読んでしまいがちですが、一人ひとりに合わせて選び、読んであげないと「上の子はよく本を聞くけれど、下の子はあまり聞かない」ということになってしまいます。
     今日は1人2冊ずつ、今日は時間がないからみんなで1冊だけなど工夫していってください。誰でも自分のために読んでもらっているという気持ちが満足感に繋がります。また、一人ひとり性格も能力も好みも違うので、一人ひとりに合わせた工夫をしていきましょう。10年後にはかけただけの結果が現れるので、くれぐれも手を抜かないようにしてください。

     ⑩寝ながら読むのはなるべくやめること
     子どもが寝ていても、読み手は座って読み聞かせましょう。寝ている体勢ではどうしても丁寧に絵を見て言葉を発することはできにくいからです。また、夜に読むことが多いので、眠たくて顔の上に本が落ちてきたり、同じところを読んだりすることが多くなります。1回1回の出会いを大事に読んでいきましょう。

     以上の10項目のとおりに読んでみてください。ただ、すぐに成果が出るわけではなく、5年、10年とかかるものです。子どもがどこで変わるかは個人で違います。中本さんは諦めずに続けて欲しいと話していました。

     「お子さんが集中して聞くようになっていなくても、努力した事はお子さんの心に積まれているのです。赤ちゃんは歌を歌ってもらっていなくても急に歌い出すでしょうか? 言葉かけを何もしていなくても、ある日急に『まんま』、『ぱぱ』と言えるでしょうか? 成果が出てくるのをそばにいる大人が気長に楽しんで読んでください。そしてテレビやビデオではなく、親の生の声だけが安らぎと温かさと力を子どもに注ぎ込んでいく事を信じて続けてください」

     親が努力することで子どもが将来素晴らしい感性と人間性を持った大人に成長していくことができます。私も1カ月前から、「よちよち屋」でまず初めに読む本として勧められたディック・ブルーナの「さーかす」を読み聞かせています。いしいももこさんの訳で、1ページごとの文章がひとつの詩のように感じさせられます。初めの内、娘は膝の上に座って半分も読んであげることができませんでした。それでも1日1回は最低でも読むようにしていたら、1カ月経った今は全部のページを座って聞けるようになりました。中本さんから、どこか一部分を覚えて、ぐずっている時に言ってみてと言われ、実際にやってみると、不思議と泣き止んで落ち着いてくれました。これが読み聞かせの効果なんだなと実感させられます。

    親には子どもにとって必要なものを見極める責任がある

     中本さんからお話を伺っている際、自分の幼少期が何度も思い返されました。私は絵本を読むことが好きで、よく母から読んでもらったり、保育園に置いてある絵本を読んだり、借りたりしながら、物語の世界に入ることが楽しかった思い出があります。だからといって一人で本ばかり読んでいたわけではなく、仲の良い決まった友達と外で遊んだりしていました。幼少期の出来事が、大人になって与えている影響は大きいと、大人になった今、思います。幼少のころ培った感性が自分の根底にあるのを感じます。幼少期の感性がどのように育ったのか、自分ではよく分からなかったので、娘にどう教えたらいいか、親ができることはないか分からず悶々としていました。そんな時「よちよち屋」に出会って、中本さんから貴重なお話を伺うことができ、目から鱗が落ちました。

     様々な価値観や文化、文明の利器に溢れた現代で、目に見えない心、感性がどれほど大切でしょうか。見えないところこそ親が責任を持って育てていかなければいけません。便利な時代になってきた分、不必要なものも増えてきました。子どもにとって何が善で、何が悪なのか、見極めていくことが親としての責任です。多種多様な絵本も書店に行って売れている、子どもが笑う、口コミで大人気などと書かれていたら購入してしまいがちです。書店も本を売りたいためカラフルで売れる本や話題になっている本を置いて買い手を誘導します。その中からいかに必要な本を選ぶのか、一人で答えを出すことは難しいかもしれません。

     そんな時は「よちよち屋」に足を運んでお勧めの本を聞いてみてください。子どもにとって必要な本物の本を紹介してくださいます。子どもと一緒にゆっくりと本を読む時間は大人にとっても大切な一時となるでしょう。私も毎日子どもに読み聞かせながら作品の世界に浸っています。少し前まではじっと座って聞かなかった子どもが今では読み終わるまでじっと座って、どこかのページに反応してくれている姿を見るだけで愛おしさが沸いてきます。子育てに余裕が出てくるようになり、我が子を心から愛することができるようになりました。親の努力が必要な読み聞かせですが、投入した分得られるものは本当に大きいです。多くの人にぜひ知ってもらいたいと願います。

    児童書専門店 天然素材のおもちゃ(シュタイナー関連)
    よちよち屋 
    〒252-0313 神奈川県相模原市南区松が枝町9-21
    ホームページ http://www.yotiyotiya.com/

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