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韓国紙セゲイルボを読む rss

養子の“返品”

 2年前、米国の映画女優アンジェリーナ・ジョリーが仁川空港でわんわん泣いた。彼女は息子のマドックスと別れる時「あまりにも泣いたので、息子は恥ずかしいだろうと思った」と当時を回想した。彼女は6回も振り返り、息子は母親が振り返ることが分かるので、ずっと手を振り続けた。韓流の魅力にはまったマドックスは2019年、外国人選考で延世大学に合格した。母親は息子の入学を支援するために韓国を訪れ家まで決めて帰った。カンボジア生まれのマドックスはアンジェリーナ・ジョリーが02年に養子にした息子だ。彼女は自分が産んだ3人の娘がいるが、3人の子供を養子にして胸に抱いた。

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国民的話題は「国家針路の大転換」

 昨年は脳裏から完全に消したい程ぞっとする年であった。新型コロナのためだけではない。4年近く三権分立を無視する超憲法的発想の国政運営が続き、民生の破綻と国家基盤の弱体化を招いた。

 運動圏政権(在野の活動家出身者が中核を占める政権)の限界が露呈し、これ以上期待することができない今、話題とするべきは「国家針路の大転換」だ。

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借金投資ブーム

 投資と投機の違いは何か。私が行えば“投資”で、他人がすれば“投機”なのか。両方とも違う。ノーベル賞受賞者で近代経済学の父と呼ばれるポール・サミュエルソンは「まともな投資は、芝生が育つのを見ること」だと言った。芝生が育つのを見ることほど退屈なことはない。大部分の人々は面白ずくで株式を売り買いするのが投資だと誤認している。

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「3年前の春」の日は、もうこない 対北朝鮮外交の再整備を

 北朝鮮は朝鮮労働党の第8回党大会で米国に一方的に前向きな対北政策を要求しながら、非核化には言及さえしなかった。今月20日に発足するジョー・バイデン米新政権が、どんな対応をとるかで韓半島情勢はもう一度揺れ動くことになる。

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人口デッドクロス

 1年間に、生まれる新生児の数より死亡者の数が多くなる現象を、“人口デッドクロス(dead cross)”という。人口が自然減少するデッドクロスが発生すれば、その次に待っているのは人口の急激な減少、つまり人口の絶壁だ。行政安全部(部は省に相当)が今月3日に発表した「2020年住民登録人口統計」によると、昨年の出生者は27万5815人で、死亡者は30万7764人と集計された。1年前より人口が約3万人も減少したわけだ。戦争をしているわけでもないのに人口のデッドクロスが発生するのは国にとって災難だ。国家運営においても万病の根源となるためだ。

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崖っぷちに立たされた文在寅政府

 文在寅政府が最大の危機を迎えている。ソウル行政裁判所の尹錫悅(ユンソンヨル)検察総長(検事総長)に対する懲戒停止決定で、同懲戒を裁可した文大統領も深い傷を負った。文大統領の支持率は連日急落し、現政権の最大国政課題である検察改革の当為性まで揺らいでいる。

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ワクチン旅券

 旅券は海外旅行客の国籍と身分を証明する国際身分証だ。旧約聖書には紀元前450年にペルシャの高官であるネヘミヤがユダヤに旅行したいと申し出ると、国王のアルタクセルクセス1世(アルタシャスタ王)が「川(国境)を越えても効力を発揮する文書を作成してあげた」ことを示す文章がある。旅券に関する最も古い記録だ。紀元後1世紀のローマ帝国の旅券にはこんな文句が記されていた。「もし地上や海上でこの旅行者を害するほど強い者がいたなら、その者をしてローマ皇帝と戦争をするほど自分が強いのか考えさせよう」。民を保護しようとするローマ皇帝の意思が表れている。

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国民は偉大だが国家も偉大なのか

 2020年1月20日は国内初の新種コロナウイルス感染者が確認された日だ。その後、私たちの生活は一変し、大韓民国の2020年は暗鬱(あんうつ)だったが、しばらくはもっと暗鬱になる見通しだ。

 だが、私たちはよく耐え忍んでいる。共同体を持続するために各自の持ち場で最善を尽くしている。医療スタッフは命懸けで患者を治療し、一般国民は社会的距離をとり、大韓民国がどん底に陥らないように努めている。

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成果なき“北東アジア+責任共同体構想”

 “北東アジア+責任共同体構想”は文在寅政府の国政課題の98番目として、域内諸国との協力を通じて平和と繁栄の北東アジア秩序を実現しようとする韓国政府の取り組みだ。

 同構想は“平和の軸(安保)”と“繁栄の軸(経済)”で構成されており、“安保協力”としては北東アジア平和協力プラットホームの構築が、“経済協力”としては新北方政策と新南方政策の推進が主要課題として提示されている。

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ブレーム・ルック

 「いい印象を与えるファッションは自分のブランドイメージを高めてくれる」。日本人の有名な著述家、福島哲史の言葉だ。ナポレオンは「人は彼が着た制服の通りの人間になる」と語った。着こなしの重要性を強調した言葉だ。服には人の内面が現れ、おしゃれな服はそれを着た人のイメージを良くする。「着こなしは生き方だ」(イブ・サンローラン)という言葉も同じ脈略だ。

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韓国政府、“防疫ゴールデンタイム”逃す

 12月なのに街頭でクリスマスキャロルが聞こえない。点滅するイルミネーションとキラキラの飾りが付いたツリーも見られない。忘年会で賑(にぎ)わう飲食店も見つけ難い。わずか1年前には当たり前だった風景は今は遠い昔ことのように感じられる。

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政府の大型マート規制で11万雇用喪失、オンライン時代に逆行

 韓国流通学会が最近発表した「政府の流通規制の影響」報告書によれば、大型マート1店舗の閉店で、直接間接の雇用減少人数が1374人に達することが分かった。大型マートの雇用人力と入店賃貸業者、納品業者など945の職場が消えるということだ。周辺商圏の売り上げ減少にも影響を及ぼし半径3㌔㍍以内で消える職場が429カ所に達すると分析されている。

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現代版“不老の薬”

 徐市。徐福ともいう。琅邪の方士(神仙の術を身につけた道士)だ。琅邪は中国の山東省膠州湾地域の地名だ。斉の国に属した。彼は秦の始皇帝の信任が厚かった人物のようだ。天下を統一した始皇帝だが、時間のくびきにつながれた有限の人生が口惜しかったのか、彼に不老草(不老の薬)を手に入れてくるよう命じた。徐福は童男童女(若い男女)数千人を率いて三神山に向けて旅立ったという。

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中国主導の「RCEP」がスタート、米がTPP復帰なら衝突も

 11月15日、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)が韓国をはじめとする15カ国の署名によって公式スタートした。インドの不参加にもかかわらず、15参加国が東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国をはじめ、韓・中・日そして豪州とニュージーランドと、アジア地域にメガFTA(自由貿易協定)が公式スタートすることになったのだ。

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空港の名前

 私たちの人生で旅行の楽しみは格別だ。一大決心しなければ行けない海外旅行はまた特別だ。荷物を準備する時のときめきと訪問地の異国的な情緒・食事・天気まで…。帰ってきた後もしばらくの間は、心の一角の思い出として残り、生活の活力源となる。その国の第一印象を左右するのは、国境を超えるために通過する関門の空港だ。わが国の仁川国際空港と違って、外国の関門空港には人の名前を付けた所が多い。

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秋法相の“暴走” いつまで見守るのか

 秋美愛法務部長官(法相)は「検察改革」と「民主的統制」という言葉をしばしば使う。彼女は検察改革を名分として現政権と近い検事たちを要職に配置し、“時の権力”を捜査する検事たちを左遷した。検察の組織的反発が起これば、「民主的統制が必要な既得権集団」というフレームを検察に被せた。

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光化門広場の改造

 光化門広場(朝鮮王朝の正宮・景福宮の正門・光化門前の広場)の「再構造化」は1990年代から論議され始めたソウル市の核心的な都市空間改善事業だ。当時、光化門前の歴史広場と世宗文化会館前の市民広場を二つの軸とする再構造化案が有力な案として検討されていたが、2008年に呉世勲(オセフン)前ソウル市長が現在の中央広場(案)を採択した。しかし、両側10車線の車道に囲まれた広場が孤立していて、本来の役割を果たしていないとの指摘が絶えず、故朴元淳(パクウォンスン)市長が16年に広場の再構造化論議を再開した。

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朴智元国情院長は外交長官なのか

 朴智元(パクチウォン)国家情報院長は情報機関の長としては信じられないほど派手に日本を訪問した。異例なことに国情院長の海外訪問が出発前から露呈した。日本では面談後に囲み取材に応じたり、自ら「文在寅・菅義偉宣言」提案といった訪問内容を公開したりした。国情院長としては奇行に近い。

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洪頭蛇尾

 企画財政部(以下、企財部)は何回も名前を変えた。財政経済院、財政経済部…。名前が変わっても変わらないものがある。経済政策の青写真を描き、税制を司り、国の財政を運営するオーケストラの指揮者のような存在だという事実だ。そのような企財部の官僚はエリート集団として知られている。企財部の官僚が他の部処(省庁に相当)の長になる場合はあっても、他の部処の官僚が企財部の長に就くことはほとんどない。

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“バイデン時代”に直面する韓国の課題

 米国にジョー・バイデン時代が開かれた。ドナルド・トランプ大統領が選挙結果を受け入れていないが、トランプがこれほど奮戦したことも印象的だ。7000万人を超える有権者たちの票を得て得票率が48%に近接した。

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ウェルテル効果

 女性お笑いタレントのパク・チソンが死んだ。母親と一緒に自殺したという。持病の日光アレルギー(光線過敏症)による皮膚病の悪化が動機として考えられているようだ。人々に豊かな笑いを与えてきた彼女は結局、多くの人々に悲しみを抱かせて天に旅立った。

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「主権在民」は民主国家の大原則、公職者は権力者の部下ではない

 事実は小説より奇なり、という。法務長官(法相に相当)は詐欺師の言葉を信じ、詐欺師を捕まえる人の話は信じない。法廷で真実を述べると言っていた前法務長官(曺国氏)は裁判が始まると証言拒否したままだ。

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李健熙の木鶏

 古代中国、周の先王は闘鶏が大好きだった。ある日、丈夫なニワトリ1羽を持ってきて、闘鶏を調練する名人の紀渻子に最高の闘鶏に育てよと命じた。10日過ぎて王が「ニワトリは十分闘えるか」と尋ねた。紀渻子は「猛々しく、自分の力だけを頼りにしており、まだまだです」と答えた。

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