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韓国紙セゲイルボを読む rss

韓国の月探査

 2012年の大統領選挙の時、テレビ討論でセヌリ党の朴槿恵候補が風変わりな公約を一つ出した。「2025年までに月に着陸船を送る計画があるが、それを2020年までに早めようと思う。2020年に、月に太極旗(韓国国旗)がはためくようにする」。

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北は民間人を無残に銃殺したのか

 延坪島近隣の海上で行方不明になった後、北朝鮮に射殺された公務員の李某(47)氏が、自主的に北朝鮮に渡った(越北した)と暫定的に結論付けた海洋警察(海警)の発表が、北朝鮮当局の明らかにした射殺の経緯と大きく食い違っている。海警と軍当局が把握した内容が事実ならば、李氏の身元と越北意思を確認した北朝鮮側の李氏射殺の経緯が釈然としないのだ。

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花闘(花札)

 「お前、身の丈すべて失った。どうか傷心しないでくれ。これからは泥棒のようにこっそり抜け出し行って、賭博の仲間に入るようなことはしないつもりだ。信じてくれ」。ロシアの大文豪、フョードル・ドストエフスキーが妻に書いた手紙の内容だ。許しを請う罪人の心情がしみじみとにじみ出ている。ドストエフスキーほどギャンブルに溺れた文人はいるだろうか。カードゲーム、ビリーヤードなど何でもこいだった。ルーレットにはまって足代までなくし、家まで10日間歩いて帰ったこともある。彼が『賭博者』という自伝的小説を書いたのは自然なことだった。

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文大統領は「偏狭で傲慢な権力者」か

 唐の太宗李世民の時代は“貞観の治”として称賛される。「貞観政要」は以後、帝王の教本となった。そこを貫く主題は何だろうか。

 「君主が英明なのは広く聞くためで、愚かなのは偏狭なためだ」「国が衰えて疲弊するのは天下を得た後、心が傲慢(ごうまん)で淫らになるためだ」

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復元された水仁線

 「いつもぐらつくちびっこ列車の大きさは普通の汽車の半分ぐらいだ。通路をはさんで互いに向かい合って座るようになっているけれど、向かい側の人の息遣いが互いに感じられるといっても誇張ではない。これがすなわち、水原(スウォン)と仁川(インチョン)間を行き来する水仁(スイン)線の狭軌列車だ」

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菅首相の前に置かれた三つの岐路

 1998年7月、参議院選挙惨敗の責任をとって橋本龍太郎首相が辞意を表明すると、米紙ニューヨークタイムズは後任に名前が挙がった小渕恵三を「彼は冷めたピザほどの魅力しかない」と評した。この記事は急速に広がり、彼のニックネームはにわかに「冷めたピザ」になってしまった。

 小渕は会見で「冷めたピザも電子レンジで温かくなる」と正面から受けて立ち、家の前で待機する記者たちに温かいピザを振る舞った。

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オンマ・チャンス

 ローマ教皇フランシスコはぴたりと当たる予言者だ。ちょうど1年前、教皇はアフリカの公開ミサでこう叫んだ。「善悪の判断基準として“家族”を掲げる時、特権と腐敗を正当化するわなに陥るようになる」「家族の困窮と他人の困窮を違う物差しで見る人は、けっして聖書の教えに従う人とは言えない」。自分の家族の富と慰安を優先する特権層の選民意識をとがめたのだ。まるで今日の韓国の事態を見通していたかのようだ。

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中国を知り、利用して守られる国益

 韓国社会で反中国感情がますます大きくなっている。THAAD(高高度防衛)ミサイル配備に対する報復へのわだかまりが今も残っているためだ。新型コロナウイルス感染症の拡大がこれにいっそう拍車を掛けている。“模造品”や“偽粉ミルク”そして“にせ物ワクチン騒動”などによる中国への悪いイメージも無視することはできない。

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ヘラクレスの棒

 英雄ヘラクレスが道を歩いていると小さなリンゴを見つけた。取るに足らないリンゴが道をふさいでいると思って足でぽんと蹴った。リンゴは道の外に消えず、二倍に大きくなるのだった。怒ったヘラクレスが棒で叩(たた)くと、もっと大きくなった。叩けば叩くほど大きくなって、とうとう道をふさいでしまった。

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韓流ドラマは韓日関係改善に寄与するか

 ドラマ「愛の不時着」が日本で人気だという。韓国のドラマ、芸能人、料理、文化などがまた日本で関心を呼んでおり、有力な新聞やテレビがこれを取り上げて“第4次韓流ブーム”と呼んでいる。膠着(こうちゃく)状態の韓日関係にはうれしい便りだ。政治、歴史など難題は山積しているが、文化だけは両国の共感を形成できるということを改めて立証することでもある。

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“稲妻”コロナ

 新型コロナウイルスは稲妻より速い。“稲妻男”ウサイン・ボルトが一昨日、ベッドに横たわる動画をインスタグラムにアップし、「コロナの検査を受けて、自宅隔離中」だと伝えた。ジャマイカのマスコミはボルトがコロナ陽性の判定を受けたと報道した。陸上男子100㍍と200㍍の世界新記録を保有するボルトは地球上で一番速い選手だ。コロナの威力は恐ろしい波及力にある。現在、全世界の感染者は218カ国で2000万人を優に超えた。モンゴル帝国全盛期の領土より広く、千里馬(1日に千里走れる良馬)より速度が速い。

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波紋呼ぶ北企業との物々交換構想、国連制裁対象のため計画撤回

 李仁栄統一部長官が、「物々交換形式の交易を通じて、南北交流協力の扉を開きたい」という野心に充ちた構想が最初から動揺している。韓国民間団体と物々交換をする相手方として名指しされた北朝鮮企業が国連安保理の制裁対象であることが分かったためだ。

 北朝鮮は国際社会で文字通り“公共の敵”であるが、韓国の統一部だけが“同じ民族”という感傷に陥って、ことを大きく誤らせるところだったという指摘だ。

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熱帯夜の苦悩

 屯芝山(トゥンジサン)はソウルの南山の地脈が漢江に流れ下る所にある小さな丘陵だ。高さは65㍍で、東氷庫と西氷庫(朝鮮王朝が設置運営した氷室)はその麓にある。蔵氷裙(チャンビングン)。彼らが真冬に漢江で採取した氷を二つの氷室に保管・管理した。彼らに、「チマ(女性の民族衣装で長いスカートのようなもの)」の意味を持つ「裙」の字を付けたのは、いつも前掛け(エプロン)をかけていたからだ。

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イデオロギーの棍棒”時代ではない、韓国の歴史否定する金氏発言

 金元雄(キムウォンウン)光復会長は8月15日の光復節祝辞で、「李承晩は親日派と結託し、愛国歌(国歌)を作曲した安益泰(アンイクテ)は民族反逆者」と言った。「韓国社会の対立構造は進歩と保守ではなく、民族と反民族であり、いまだに親日反民族勢力が民族共同体の首根っこを強く抑えている」とも述べた。

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ペット検事

 今年1月8日夜、秋美愛法務長官は青瓦台(大統領府)の蔚山市長選挙介入疑惑と、柳在洙前釜山市副市長の検察もみ消し疑惑事件を捜査した尹錫悦検察総長(検事総長に相当)の核心側近を左遷する人事を断行した。当時、韓東勲大検察庁(=大検、最高検に相当)反腐敗・強力部長は閑職の釜山高検次長に、朴チャノ大検公共捜査部長は遠く済州地検長に追いやられた。いわゆる“水曜日夜の大虐殺”だ。すると青瓦台に向かっていた検察捜査の動力はガタ落ちした。

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対韓関係進展の裏にある中国の思惑

 最近、韓中関係が2017年のTHAAD(高高度防衛)ミサイル配備をめぐる対立以後の上昇傾向にある。私席で会ったある中国人教授は、「THAAD当時と比べて非常に進展した」と評価した。また「両国政府はもちろん両国民の間でも善意の感情が増えた」と言った。

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【韓国】世宗市の土地

 23年前、当時の財政経済院(現企画財政部)の官僚たちがこう話していた。「(1997年末の)金融危機に見舞われたのは経済官庁を(京畿道)果川に移転したため」だと。なぜ、そんなことを言ったのか。

 その当時も“官治”(官主導の統治)は依然猛威を振るっていた。明洞・汝矣島の金融市場とかけ離れた果川。(ソウルと京畿道を分かつ)南泰嶺の峠道は終日、交通地獄だ。その時も今も全く同じだ。

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誰が大韓民国の“救国の英雄”なのか

 白善燁(ペクソニョプ)将軍は北朝鮮には不倶戴天の敵だったかもしれないが、韓国にとっては救国の英雄であることは明らかだ。ドイツの哲学者ヘーゲルが「従僕の目に英雄なし」と言ったように、見る視点が間違っていれば、誰が英雄かも分からない。

 白将軍の逝去に、政府は一言の哀悼声明さえ出さなかった。むしろ米国の政府と指導者たちが追慕声明を出した。

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【韓国】租税抵抗運動

「ガチョウの羽を音もたてず最大にむしり取るのが税金の芸術だ」。フランスのルイ14世在位時代に財務長官だったジャン・バティスト・コルベールが残した言葉で、財政官僚の間で語られる金言だ。

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米中新冷戦の現実化に揺れる韓半島

 米国と中国間の新冷戦が現実化している。両国が新型コロナ、香港、貿易、南シナ海、人権、サイバーなど全分野で衝突コースに突き進んでいる。

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戦争の英雄

 「乱世に賢者は世に背を向ける(賢者辟世)」。孔子の言葉だ。こんな言葉もある。「乱世には英雄が出る(乱世英雄)」。史書ごとに登場する言葉だ。間違った言葉ではない。

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“護国英雄”と進歩派市長の二つの死

 二つの死がある。一人は10日永眠した“護国英雄”白善燁(ペクソニョップ)将軍。もう一人はその前日に自ら命を終えた朴元淳(パクウォンスン)ソウル市長だ。

 2人の人生は大将と二等兵ほどに違った。人生の出発から天と地の差だった。白善燁が生まれた当時、祖国はすでになかった。植民地の青年は日帝満州国の軍官学校を出て中尉として勤務した。この短い“親日行跡”が後々彼を困らせる。

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ジャガイモの歌

 小麦、米、トウモロコシと共に世界4大作物に属するジャガイモは長所が多い。栄養価が豊富で値段は安い。荒れた土地でもよく育ち、気候への適応力が優れている。収穫量が米や小麦より2~4倍も多い。ペルーが原産地で、インカ帝国を滅亡させたスペイン人を通して16世紀末にフランス、ドイツ、ポルトガル、アイルランドなどに普及した。ジャガイモが導入されて欧州人たちは慢性的な飢饉(ききん)から解放された。ドイツの詩人ゲーテは「新大陸から来た物のうち、悪魔の呪いと神の祝福があるが、前者はタバコであり、後者はジャガイモ」だと語った。

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