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欧州 rss

日本の「女性天皇」論議に関心 ースペインから

 「日出づる帝国・日本は、21世紀の時勢にもかかわらず、女性が皇位に就けない最も保守的な君主国である」――スペインの有力紙「エル・ムンド」の記事である。  この記事を目にした友人から、どうして女性が天皇になれないのかという電話をもらった。筆者は、女性の天皇ではなく、女系の天皇を認めない事情を説明し、歴史上、8人の女性天皇が即位していることを話すと、どうやら納得してくれた。

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バイデン氏、ローマ教皇と会談へ

 バイデン米大統領はイタリアのローマで今月30日、31日に開催される20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席するが、それに先立ち、29日にはバチカンを訪問し、フランシスコ教皇を謁見する予定だ。

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「教会の鐘」と「アザーン」が響く都市

 ドイツ4番目の大都市、ケルン市(人口約109万人)で興味深いプロジェクトが進められている。ケルン市内のイスラム寺院で今後2年間、金曜日の祈り(サラート)を信者たちに呼び掛けるアザーンがスピーカーから流れるというのだ。ケルン市はで列記としたローマ・カトリック教の都市で、市中心部にはケルン大聖堂がそびえている。そのケルン市に毎週金曜日、「アラーは偉大なり。アラー以外に神はいない、ムハンマドはアラーの使徒だ」といった内容のメッセージが流れるのだ。ケルン市を初めて訪問した旅行者がアザーンを聞けば、戸惑うだろう。

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クーポンで家計を切り詰める ーフランスから

パリ市内のスーパーで買い物をしていたらレジで大声で叫んでいる中年男性に遭遇した。何を怒っているのかと思えば持参した割引クーポンがその店で使えないことに怒りが爆発したようだった。結局、スーパーの警備員が来て退散させられてしまった。

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原子力は温暖化対策に不可欠―IAEA特別報告書

「ノーリスク信仰」超えられるか

 国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が10月31日~11月12日の日程で英国・グラスコーで開催される。ウィーンに本部を置く国際原子力機関(IAEA)はこのほど、COP26に先駆け、「ネットゼロ(温室効果ガス排出量実質ゼロ)のための原子力エネルギー」と題した特別報告書を発表し、クリーンなエネルギー源としての原子力の役割を強調した。(ウィーン・小川敏)

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聖職者の性犯罪と「告白の守秘義務」

 今月5日、欧州のカトリック教国フランスで、1950年から2020年の70年間、少なくとも3000人の聖職者、神父、修道院関係者が約21万6000人の未成年者への性的虐待を行っていたこと、教会関連内の施設での性犯罪件数を加えると、被害者総数は約33万人に上るという報告書が発表された時、ローマ・カトリック教会の総本山、バチカン教皇庁だけではなく、教会外の一般の人々にも大きな衝撃を与えた。報告書は独立調査委員会(CIASE)が2019年2月から2年半余りの調査結果をまとめたものだが、その余震はまだ続いている。

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WHO「科学諮問グループ」発足へ

 ジュネーブに本部を置く世界保健機関(WHO)は13日、新規病原体の起源に関する科学諮問グループ(SAGO)の26人のメンバーを公表した。2週間のパブリックコンサルテーション後、正式に承認される運びだ。SAGO(Scientific Advisory Group for the Origins of Novel Pathogens)はSARS-CoV-2を含む流行およびパンデミックの可能性のある新興および再興感染症の起源に関する研究・指導を支援するグローバルフレームワークの開発についてWHOに助言する役割がある。

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欧州保守派の英雄から「堕天使」に

 オーストリア国民議会で12日、特別会合が開かれた。クルツ首相の辞任と新首相の任命を受け、与野党が今月6日から政界を震撼させてきたクルツ首相の辞任劇について激しい議論が交わされた。当方はオーストリア国営放送の中継を見ながらフォローした。

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ネウボラの国でも少子化 フィンランドから

フィンランドの人口は現時点で約550万人だが、統計局は9月末、人口は2034年に減少し始めると発表した。昔の統計局の予測では少なくとも2060年までは増加し続けると見込まれたが、今回の発表で少子高齢化社会の加速がクローズアップされた。

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嫌々首相になった貴族出身の外交官

 オーストリア大統領府で11日、8日に辞任したクルツ首相(35)の後継者アレクサンダー・シャレンベルク外相(52)の首相任命式が行われた。アレクサンダー・ファン・デア・ベレン大統領の任命を受けたシャレンベルク氏は宣誓後、第33代目の首相に正式に就任した。

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チェコ総選挙後の政権交代は不透明

 中欧のチェコで8日、9日の両日、議会選挙(下院、定数200)が行われ、実業家で億万長者のアンドレイ・バビシュ首相が率いるポピュリスト運動「ANO2011」が反バビシェで結束したリベラル・保守政党の野党連合(Spolu)と左翼のリベラルの政党「海賊党」と「無所属および首長連合」(STAN)の選挙同盟に僅差ながら敗北した。その結果、野党連合が連立政権の組閣に取り組む予定だが、選挙結果を受けて新政権の組閣を要請する立場のミロシュ・ゼマン大統領(77)は10日、バビシュ首相との会合後、倒れて病院に搬送され、集中治療室に入るという事態が生じ、政権移行プロセスにストップがかることが予想される。

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フランス、台湾重視へ対中政策転換

 フランス上院議員4人が6日、台北を訪問し、7日には台湾総統府で蔡英文総統と会談した。予想されたことだが、仏上院議員団のリシャール元国防相によれば、中国から激しい抗議があったという。チェコの上院議長が台湾を訪問する時もそうだった。

◇中国影響工作に警鐘

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欧州代表的カトリック教国の「汚点」

 世界13憶人の信者を誇るローマ・カトリック教会の総本山、バチカン教皇庁に5日、震撼が走った。欧州最大のカトリック教国、フランスで1950年から2020年の70年間、少なくとも3000人の聖職者、神父、修道院関係者が約21万6000人の未成年者への性的虐待を行っていたことが明らかになったからだ。教会関連内の施設で、学校教師、寄宿舎関係者や一般信者による性犯罪件数を加えると、被害者総数は約33万人に上るというのだ。

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陰謀説渦巻く「代替世界」住人のテロ

 ドイツのラインラント=プファルツ州ビルケンフェルト郡のイダー=オーバーシュタイン市で先月18日、1人の男性(Mario N)がガソリンスタンドでマスクを着用するように言った20歳の従業員(アルバイト学生)を銃で頭を撃って殺害した事件はドイツ国内に大きな衝撃を与えた。事件を少しクローズアップしてみた。

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米英豪同盟で試練に立たされる仏

 オーストラリアがフランスとの通常動力型潜水艦開発の大型契約を破棄し、米国から原子力潜水艦の技術提供を受ける決定をしたことに対し、フランスと欧州連合(EU)が強い懸念を表明した。フランスは外交防衛戦略の軸足をインド太平洋地域に移していただけにその衝撃は大きく、試練に立たされている。(パリ・安倍雅信)

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国連機関「デュアルユース品目」拡散?

 イランで保守強硬派のライシ大統領が誕生したことを受け、イランと国連安保理常任理事国とドイツを加えた6カ国との間で開催されてきたイランの核協議が一層難航するのではないかと懸念されている。それを裏付けるように、ウィーンに本部を置く国際原子力機関(IAEA)が26日明らかにしたところによると、イランは同国の首都テヘラン近郊にある遠心分離機の部品製造工場の査察を拒否したという。また、未申請の3カ所の核関連施設の査察、そこで発見されたウラン粒子の起源などについてのIAEA側の質問に対してもイラン側は返答を拒んでいる。

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リトアニアと「16+1」 中国を悩ますカナリアたち

 今年はミャンマーやアフガンの歴史時計の針が20~30年も逆戻りし、民主主義の後退が言われ、何より中国とロシアの不自由化が加速している。専制主義と中国の影響力が一段と拡大した年となりそうだ。

 中国は今年もコロナ禍対応を柱に「中国・南アジア協力会議」を定着させるなど、多国間協力機構・枠組みを主導する戦略を進めている。世界各地の中小国が中国の手の平に乗りつつある。

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ドイツ連邦議会選「C」の危機

 ドイツ連邦議会選挙(下院)の投開票が26日実施され、オーラフ・ショルツ財務相(副首相兼任)を次期首相候補に擁立した社会民主党(SPD)がメルケル首相の「キリスト教民主・社会同盟」(CDU・CSU)を僅差ながら破り、第1党の地位を獲得した。ただし、SPD主導の新政権が誕生するまでにはまだ長い道のりが控えている。(ウィーン・小川 敏)

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メルケル氏引退の影響如実-ドイツ総選挙

所属政党大敗 選挙区も失う

 26日投開票のドイツ連邦議会(下院)選挙で、メルケル首相が所属する中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の得票率は、西ドイツで初めて総選挙が行われた1949年以来最低の24・1%という歴史的大敗を喫した。それでも連立交渉で政権獲得を目指すが、メルケル氏が引退を決め、圧倒的な存在感を選挙戦で活用できなかったことの影響が如実に表れた。

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ノアやハンナがドイツの街を歩く

 人類の始祖アダムとエバの最初の仕事は対象に名前をつけることだった。「この花をチューリップとしょう」「これは鳩と呼ぶよ」といった具合だ。名前を付けることで人はその対象に情が注がれるから、ここに関係が生まれてくる。

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誰がローマ教皇の死を願っていたか

 南米出身でイタリア系の血が流れているローマ教皇フランシスコはドイツ人で学者タイプの前教皇ベネディクト16世とは全く違ったキャラクターの持ち主で、冗談が好きだ。だからメディア関係者にとっても話題は尽きないが、時には冗談が現実味を帯びてくる場合がある。今回の冗談もその一つだろう。

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独統一、陰の主役ブライヒレーダー

獨協大学教授 佐藤 唯行

 ドイツ統一を目指すプロイセンの首相ビスマルク。立ちはだかる大敵はオーストリア帝国。倒すには莫大(ばくだい)な戦費が必要だった。けれど彼はプロイセン議会と対立しており、戦費調達の協力が得られない。切羽詰まったビスマルクが頼みの綱としたのが、ベルリン最大の銀行家、ユダヤ人のゲルソン・ブライヒレーダーだ。

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経済相の「回答」に欠けていた視点

 アルプスの小国オーストリアでもデルタ株コロナ感染が広がり、最近7日間で1日平均2000人の新規感染者が出てきた。夏季休暇明け、新学期のスタートということもあって今後も増加するのではないかと懸念されている。

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