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アジア・オセアニア rss

香港人の民主自決の住民投票目指す

香港「自治」の行方 識者に聞く(5)

 香港の民主化デモ「雨傘運動」を主導した学生リーダーの一人で新党・香港衆志(デモシスト)党主席として立法会選挙に立候補した羅冠聡氏に聞いた。(聞き手・深川耕治、写真も)

4月に結成した若者たちによる新党「香港衆志(デモシスト)」を結成した理由は何か。

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ベトナムで横行する賄賂にも地域格差

地球だより

 国連開発計画(UNDP)がこのほど、面白い調査を発表した。

 ベトナムで横行する賄賂に関し、その額も許容度も地域格差があるというものだ。

 ホーチミン市のデータによると、社会通念として賄賂を渡す必要があると回答した人の割合は、「土地使用権証明書の発給時」が28%、「病院で治療を受ける時」が30%だった。

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タイ爆弾事件、国内対立を激化させるな

 タイで今月中旬、中部の保養地や南部のリゾート地などで爆発が相次ぎ、4人が死亡、外国人を含む35人が負傷した。多くが即席爆発装置(IED)を携帯電話で遠隔起爆させるタイプだった。

 王室の宮殿があるホアヒンで爆発が発生したことやシリキット王妃の誕生日と重なったことなどから、王室の威光にすがる軍を中心とする支配層への反発との見方がある。

新憲法案の承認直後

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習近平政権、党内改革なお道半ば

 中国ではポスト習近平のリーダーが決まる来秋の中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)に向け、党内の派閥闘争が激化している。中国の習近平政権の動向、ポスト習近平について香港月刊政治誌「前哨」の劉達文編集長に聞いた。 (聞き手・深川耕治、写真も)

習近平政権は江沢民時代、胡錦濤時代の過去の派閥の汚職摘発を通して一掃し、権力集中が進んでいるが、今後、権力基盤は盤石になってくるか。

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英国のEU離脱は反面教師

香港「自治」の行方 識者に聞く(4)

中国本土の禁書を扱う香港の銅鑼湾(コーズウェイベイ)書店の林栄基店長ら5人が昨年10月から12月にかけて失踪し、中国本土で拘束された。一国二制度の現状をどう見るか。

 林栄基氏の問題は事実関係が数多く疑問点が残り、まだ明確ではないのに「一国二制度の破壊」と批判するのは早計で浅はかだ。香港居住者は1日数十万人が中国本土と往来し、ほぼトラブルがない。

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蔡英文氏、二つの「岩礁」問題で苦慮

特報’16

 大航海時代、ポルトガル船の船員があまりの美しさにフォルモサ(麗しき島)と叫んだとされる台湾。しかし、台湾は現在、その名前とは裏腹に常に政治的緊張を強いられている。その台湾のトップである総統に蔡英文氏が就任して3カ月が過ぎた。中国寄りの馬英九前総統とは異にし、「独立」でも「統一」でもない中台関係の「現状維持」を最大の政治課題とした蔡政権は、出だしから荒波にもまれている。(池永達夫)

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マルコス元大統領の英雄墓地埋葬反対集会

 マニラ首都圏で14日、故マルコス元大統領の英雄墓地への埋葬に反対する抗議集会が行われた。ときおり強い雨が降る悪天候にも関わらず、約1500人がマニラ市リサール公園に集結し、「マルコスは英雄ではない」「マルコスは英雄の敵だ」と気勢を上げた。

 集会では、戒厳令の経験した有識者などが演説し、中には独裁政権下で放映が禁止された日本のロボットアニメ「ボルテスⅤ」に登場した剣を携えて登壇し、当時の思い出を語る出席者の姿もあった。

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反中行動が香港の景気低迷に

香港「自治」の行方 識者に聞く(3)

 中国の全国人民代表大会(全人代=国会)が香港にどう関わるか、香港選出の全国人民大会代表(国会議員)、呉秋北・香港工会連合会理事長に聞いた。(聞き手・深川耕治、写真も)

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ドゥテルテ大統領の麻薬撲滅の本気度

 フィリピンでドゥテルテ大統領による麻薬撲滅運動が勢いを増している。国家警察によると、ドゥテルテ大統領が就任してから8月9日までに500人以上の麻薬容疑者が警官によって射殺され、自首した麻薬密売人や使用者は54万人にも達している。施政方針演説でドゥテルテ氏は、「すべての麻薬容疑者が刑務所に入るか地面の下に埋葬されるまで、摘発を止めるつもりはない」と言い切ったが、これは脅しではないようだ。容疑者の殺害に関して、米国務省や人権団体から非難の声が上がっているが、ドゥテルテ氏は、「人権は人間の尊厳を高めるためにあり、我々の国を破壊する口実に使うべきではない」と真っ向から反論。今後も現在の方針を貫く構えだ。

 ドゥテルテ氏は、麻薬犯罪の「減少」ではなく「撲滅」という高い目標を掲げている。たった1カ月ちょっとで500人以上の麻薬容疑者が殺害されたのは、その決意の現れといえるだろう。再発の芽を徹底的に潰し、彼が本気なのだということを国民や容疑者たちに、今のうちに知らしめることが重要なのだ。まさに鉄は熱いうちに打てである。なんでも途中で立ち消えになることが多いこの国の実情を見ていると、このスタートダッシュは非常に興味深い。少なくとも口だけの政治家ではないことは明らかだ。

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海洋秩序乱す中国への対応、平和安全法制で可能か

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生

 近年の中国による海洋での「力による現状変更」を図る行動は南シナ海に緊張をもたらし、ハーグの仲裁裁判所の裁定をめぐっては中国と国際社会との確執が続いている。中国は、仲裁裁定は「紙くず」とし、直後に「南シナ海白書」を出して134項目にわたる中国側の見解を強弁している。

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香港で強まる新聞業界への圧力

香港「自治」の行方 識者に聞く(2)

香港では、英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」や香港大手紙「明報」が中国系企業に買収され、地上波テレビ局ATVがなくなり、1局しかなくなった。香港の言論の自由はかなり狭まったか。

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深刻な書店関係者拘束

香港「自治」の行方 識者に聞く(1)

 来年7月に中国返還20周年を迎える香港では、9月4日投開票の立法会(70議席)選挙に向け、親中派・親政府派と民主派が激戦を展開中だ。その結果は来年3月の行政長官選挙や共産政権下で香港の「自治」を認めた一国二制度の行方にも影響を与えよう。独立派の新政党立候補者らが立候補資格無効とされる中、識者に動向を聞いた。(香港・深川耕治、写真も)

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戦略原潜基地建設急ぐ中国

元統幕議長 杉山 蕃

 南シナ海問題に対し、7月12日注目の仲裁裁判所の判決が下され、提訴国フィリピンの主張に沿った内容の結果となった。中国の一方的活動、主張は、客観的に目に余るものであり、国際的な反応は、「当然の判決」と歓迎する向きがほとんどと言えるだろう。これに対し中国は「判決の無効」を声高に唱え、対決姿勢を鮮明にしているが、今後の展開について主として軍事的観点から所見を披露したい。

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フィリピンで初の女性メダリスト誕生

地球だより

 最近はフィリピンでも回を追うごとにオリンピックが注目を集めるようになった。著しい経済発展の恩恵を受けて、国民のスポーツへの関心も高まっているのかもしれない。しばらく前までフィリピンでスポーツの祭典といえば、日本人にはなじみのない東南アジア競技大会だった。

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憲法案承認で来秋にもタイで総選挙

 タイ選挙管理委員会は10日、新憲法草案の賛否を問うため7日に行われた国民投票の最終開票結果を発表した。それによると、賛成1682万票(61・35%)、反対1059万票(38・65%)で、投票率は59・40%だった。新憲法は3カ月以内に、プミポン国王の承認を経て公布・施行され、来年半ばまでに関連法を整備、その後、総選挙は150日以内に行われるが、軍の政治パワーは民政移管後も変わることはない。 (池永達夫)

 プラユット首相は10日、テレビを通じて演説し、総選挙が来年後半に実施されると確約するとともに「多くの問題が解決できていない。安全を守る国家平和秩序評議会(軍政)の権限は残る」と述べ、反軍政勢力を牽制した。

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非難声明見送り、北朝鮮擁護の本音が露呈した中国

 北朝鮮が「ノドン」とみられる中距離弾道ミサイルを発射し、弾頭部分が秋田県沖に着弾した問題で、日米などは国連安全保障理事会で報道機関向け非難声明の採択を目指したが、中国が難色を示し見送られた。北朝鮮を擁護する中国の本音が表れたと言える。

THAAD配備に反対

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日本外交も正念場 、ASEAN50年目の課題

 8日は、東南アジア諸国連合(ASEAN)創設記念日だった。

 ベトナム戦争たけなわの1967年、共産主義拡大のドミノ理論を心配した米国の意を受け、原参加5カ国の反共クラブとして設立された。昨年末、経済、政治・安全保障、社会・文化の各共同体を併せたASEAN共同体が発足した。しかし、そのパワーはむしろ弱まっている。

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ベトナム人は日本土産に「東京ばな奈」

地球だより

 フィリピン人の日本土産というと、日清のシーフードカップヌードルが定番だが、ベトナムで人気の日本土産は「東京ばな奈」だ。

 裏ごししたバナナたっぷりのカスタードを、ふんわりとしたスポンジ生地で包んだバナナ形の菓子「東京ばな奈」は、東京土産の横綱だが、このふんわりしっとり感の新感触が国境を超えたベトナム人に喜ばれている。

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ドゥテルテ比大統領が初の施政方針演説

 7月25日、フィリピンのドゥテルテ大統領は、マニラ首都圏ケソン市にある下院議事場で、就任後初となる施政方針演説を行った。その中で大統領は、改めて麻薬撲滅への決意を語る一方、南シナ海問題をめぐっては、仲裁裁判所の判断に関して短く触れるにとどまり、中国への不必要な刺激を避けた格好となった。またフィリピン共産党との停戦を宣言し、和平交渉再開への意欲を強調した。(マニラ・福島純一、写真も)

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貧富の格差を垣間見るマニラ湾沿い

 庶民の憩いの場となっているマニラ湾の遊歩道「ベイウォーク」。フィリピン北部に上陸した台風4号の影響で、多くのゴミが打ち上げられていた。

 プラスチックなどの資源ゴミを拾って生計を立てる人々が、黙々と波打ち際を歩く。度重なる浄化作戦で、路上生活者の数は減っているようだが、依然として防波堤で寝ている人々をあちこちで見かけた。

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地平線上の怪しい雲行き

 中国が唾を吐く時、アジアは泳ぐ(と言い習わされているが)。スエズから東のすべての人は「中国王朝」の大きさと野望に対して古くからそういった賛辞があることを知る。今、アジアの耳には、中国が咳(せき)払いをしているのではないか、あるいは、痰(たん)を吐き出しているのではないかと思えるような耳障りな音が入ってきている。

 5年前、ヒラリー・クリントンは、オバマの外交政策の、より大きな重心を南アジアと東アジアに移す、ということを公表するのに「軸足」という言葉を3回使った。しかし、現実は――戦略国際問題研究所(CSIS)に依頼されて作成された報告書に詳述されているように――オバマ政権がリバランスのためにする可能性のあることのどれを取っても、不十分だということである。

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地球最後の植民地帝国・中国

哲学者 小林 道憲

 20世紀ももう遠くなりつつあるが、20世紀はコミュニズムの勃興と終焉(しゅうえん)の世紀でもあった。しかし、変質してではあるが、アジアの共産主義はまだ終焉していない。特に中国の動向が注目されるが、旧ソ連の歴史と並行させて考えてみたい。

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転向の意志尊重しない同性愛団体

中華圏に浸透する同性婚(8)

香港の精神科医・康貴華氏に聞く(下)

同性愛や同性婚が少数派ではないという社会的風潮は若者にも影響するか。

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