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アジア・オセアニア rss

フィリピンのイスラム過激派アブサヤフ、拉致した外国人を相次ぎ殺害

 フィリピン南部を拠点とするイスラム過激派のアブサヤフが、その存在感を増している。誘拐した外国人を相次いで殺害し、フィリピン近海では外国の船舶を襲撃し船員を連れ去る事件を多発させている。フィリピンとインドネシア、マレーシアの3カ国は誘拐事件の防止のため、協力してパトロールを行うことで合意した。 (マニラ・福島純一)

 13日、アブサヤフに誘拐され人質となっていたカナダ人が殺害されたことが分かった。スルー州ホロ町にある教会近くに頭部だけが遺棄されているのが発見された。これでカナダ人が殺害されたのは4月に続き2人目となった。アブサヤフは期限を設定し、3億ペソという高額な身代金を要求していた。今回殺害された人質は、昨年9月に北ダバオ州サマル島のリゾート施設から、別のカナダ人とノルウェー人、フィリピン人女性と一緒にアブサヤフによって誘拐されていた。国軍は期限を前に、現地に増援部隊を派遣し救出作戦を行っていたが、人質の救出には至らなかった。

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到来するタイの少子高齢化社会

地球だより

 東南アジア諸国連合(ASEAN)の中で平均寿命が最も長いのはシンガポールの82歳だ。続いてベトナム、マレーシアが75歳。タイが74歳となっている。

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上海ディズニーランド、中国の色を前面に

 中国・上海市郊外に上海ディズニーランドが16日にオープンし、アジアで日本と香港に次ぐ3番目の「夢と魔法の王国」が国内外で注目を集めている。米国ディズニー方式をそのまま導入せず、干支(えと)や中国の伝統文化の特色を前面に出すことで経済特区のような経済効果を国威発揚にフル活用するソフトパワー重視の経営がにじみ出る一方、違法コピー問題やマナー違反は香港ディズニーランドでの教訓を生かし切れていない。 (香港・深川耕治)

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再浮上する南シナ海問題

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生

 先の伊勢志摩サミットは世界経済への対応が中心テーマだったが、もう一つの主要テーマは海洋をめぐる対中懸念への対応だった。中国の海洋進出で緊張が高まる南シナ海について、中国の力による現状変更への危機感を踏まえて欧州首脳も南・東シナ海の現状に目を向け、討議した。

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フィリピン新大統領 vs 犯罪組織 撲滅なるか

地球だより

 次期フィリピン大統領のドゥテルテ氏は、犯罪者の殺害に賞金を懸け、さらに死刑の復活を主張するなど、犯罪撲滅のために手段を選ばない姿勢を鮮明にしている。しかし、犯罪組織も黙ってやられるつもりはないようだ。

 最初の6カ月で麻薬密売などを含む、あらゆる犯罪を激減させると公約しているドゥテルテ氏は、500万ペソの賞金を懸け、市民に麻薬組織幹部の殺害に協力を求めた。

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「中国の人権状況、大きく後退」元学生リーダーが講演

 中国の天安門事件(1989年)で民主化運動の学生リーダーだった王丹氏は5日、新宿の四ツ谷区民ホールで行われた27周年記念集会で講演し、「中国の人権状況は大きく後退した」としながらも「希望は市民社会にある」と指摘。中国の民主化は、市井の人々が立ち上がって政府に対し変革のための大きな圧力になろうと考えるか否かにあると総括した。 (池永達夫、写真も)

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中国の南シナ海の実効支配に道開く重大な懸念

 シンガポールでアジア安全保障会議が開催された。この会議は、アジア太平洋地域を中心とした国防関係者が地域の安全保障問題について意見を交換する会合だ。「シャングリラ対話」とも呼ばれている。

 米が“孤立の長城”と警告

 今年の会議で目立ったのは、国際世論を無視した中国の南シナ海での強引な振る舞いに対する批判の高まりと、それによる中国の孤立化だった。

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タイ警察の「トンデモ人事」。その背景は?

地球だより

 タイでは、5月31日付で発表された警察の人事異動で一騒動持ち上がっている。実はこの名簿に死亡した警察官の名前が記載されるなど「トンデモ人事」が明らかになっているからだ。

 それだけではなく、人事異動が発令された警察官7849人のうち、名前の重複や階級の間違いといったミスが488カ所見つかった。

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フィリピンのドゥテルテ政権、共産勢力との和平に期待

 今月発足するフィリピンのドゥテルテ政権で、武装闘争を続けている共産勢力との和平に注目が集まっている。フィリピン共産党の創設者で海外に亡命中のホセ・マリア・シソン氏が、近く帰国する方針を固めており、アキノ政権で停滞していた和平交渉が本格的に再開するとの観測だ。しかし、その一方で対米姿勢などをめぐり、互いに相いれない内容も抱えており、和平交渉の難航も予測されている。 (マニラ・福島純一)

 ドゥテルテ氏はダバオ市長時代から、フィリピン共産党の軍人部門である新人民軍(NPA)に捕虜として拘束された警官や兵士の解放に尽力するなど、共産勢力に太いパイプを持っていることで知られていた。ドゥテルテ氏は、共産党の指導者であるシソン氏と大学時代に、生徒と教授という関係で交流があり、共産勢力に一定の理解を示している。新政権ではフィリピン共産党に近い人物2人を閣僚を迎える人事を発表し、その「左寄り」が注目を集めている。

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新ミャンマーの出発に思う

評論家 太田 正利

 一寸遡ることだが、去年11月8日のミャンマー総選挙で、アウン・サン・スー・チー党首が率いる野党である国民民主連盟(NLD)は歴史的な勝利を得た。すなわち、上下両院(定数合計664)の改選議席491議席中、390議席まで伸ばし、過半数を制したのだ。他方、軍事政権の流れをくむ政権与党である連邦団結発展党(USDP)は獲得数42という惨敗だった。当時のテイン・セイン大統領の任期は本年3月末までで、事実3月30日には、NLD党員のティン・チョー氏を大統領とする新政権が発足した。スー・チー氏は、国家最高顧問、外務大臣及び大統領府付大臣に就任した。

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台湾は中国の進出阻止の砦

日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望(5)

元統合幕僚学校副校長・海将補 川村純彦氏に聞く

中国が南シナ海で強行している人工島の軍事基地化の次の狙いは何か。

 台湾だろう。台湾は中国沿海部の中央に位置し、そして、第1列島線の中間にある。中国にとって海洋戦略の要衝であると同時に、戦略上の弱点にもなっている。したがって、台湾を統一できれば「A2/AD」戦略の前方拠点を得ることになる。

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過度の対中貿易依存脱却へ

中台関係の行方(下)

淡江大学国際事務戦略研究所 翁明賢所長に聞く

1月の総統選、立法委員選挙で際立ったのが民進党と選挙協力した若者世代を代弁する少数政党の「時代力量」(黄国昌主席)の躍進だ。李登輝元総統が精神的指導をしてきた台湾団結連盟(台連)の議席がなくなる中で5議席を獲得している。時代力量の動向をどう見るか。

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海自、対潜能力で中国圧倒

日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望(4)

元統合幕僚学校副校長・海将補 川村純彦氏に聞く

仮定の話だが、日中両国が戦えば勝敗はどうなるだろうか。

 海軍同士の戦いならば日本が勝つ。中国は徹底的に負ける。

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「現状維持」投げ掛けた蔡英文総統

中台関係の行方(上)

淡江大学国際事務戦略研究所 翁明賢所長に聞く

 台湾では5月20日、民進党の蔡英文総統が就任した。国民党の馬英九前政権時代に推進した対中傾斜に歯止めをかけ、中台関係の現状維持を求めることで台湾政局がどう変化していくのか。新政権に求められる課題は何かを中台関係に詳しい台湾の私立大学の名門、淡江大学の翁明賢国際事務戦略研究所長に聞いた。 (聞き手・深川耕治、写真も)

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無意味な米海軍の「航行の自由作戦」

日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望(3)

元統合幕僚学校副校長・海将補 川村純彦氏に聞く

中国が岩礁に人工島を造成し、その周辺海域の領有権を主張していることは国際海洋法違反だ。しかし、それでも、一定期間実効支配すれば領有権が認められるという海洋法を逆手に取ったものだ。

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ブータン王国の人口は74万5000人で、その多くが…

 ブータン王国の人口は74万5000人で、その多くが山の谷間や丘陵に住んでいる。2005年の国勢調査によると、「あなたは今、幸せですか?」の問いに97%が「幸せ」「とても幸せ」と答えている。

 今年は日本・ブータン国交30周年。これを記念して東京・上野の森美術館で「ブータン しあわせに生きるためのヒント」が開催中(7月18日まで)だ。彼らの生活様式や仏教信仰、王室について紹介している。

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「一つの中国」の呪縛を解け、蔡英文台湾総統が就任

平成国際大学教授 浅野 和生

 中国が主張する「一つの中国」原則とは、台湾も中国の一部であると認めることである。中国は、「一つの中国」原則の承認が、中台間の交渉、交流の基礎であると繰り返し表明している。しかし、1月の総統選挙で示された台湾の民意は、台湾は台湾であって、中国の一部ではない、ということであった。

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「台湾の光」400年の歴史を演出 台湾総統就任式典

 1月の台湾総統選挙で圧勝した民進党の蔡英文氏(59)が20日、台北市内の総統府で李登輝元総統(93)らが見守る中、総統就任宣誓を行い、国民党の馬英九氏(65)の後任として第14代総統に就任した。

 台湾では過去8年間の馬英九総統率いる国民党政権で対中傾斜の政策を強めたことで景気低迷、失業率増を招き、中台の軍事バランスが崩れることで3度目の政権交代を促した。

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日・ブータンの国交30年展、日本重視の王室品展示

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ

 国と国の関係も結局人間同士の関係である。それを特徴付けるような出来事をこのたび体験することが出来た。「世界一の幸せの国」として知られているヒマラヤの小国ブータンの展示会「ブータン~しあわせに生きるためのヒント(A Hint to Happiness)」が5月20日から約1年と数カ月、日本の主要都市で開催されることになり、その開会式に出席するため、同国の前国王妃ツェリン・ヤンドン・ワンチュク陛下と現国王御妹君デチェン・ヤンゾム・ワンチュク殿下が御来日された。

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食天国タイの一品、人気トップは?

地球だより

 タイ訪問回数が20回以上、もしくはタイ駐在歴がある人を対象に、どこの店のどの料理が一番好きかというアンケート結果が公表された。いわばヘビーユーザーによるタイグルメのトップは何かというものだ。

 1位に輝いたのは観光旅行者の定番レストランになっているレストラン「ソンブーン」の「プーパッポンカリー(カニのカレー炒め)」だった。

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蔡英文政権、教育の「台湾化」を推進

 台湾で20日に発足した民進党の蔡英文政権は、国民党の馬英九前政権時代に改定された中国色の濃い国語と社会の指導要領を近く廃止する方針で、新任の潘文忠教育部長(教育相に相当)は改定前の指導要領に基づく教科書を使用するよう求めた。歴史認識で早くも脱中国化による前政権との違いを明確化し、中台関係の冷却化が強まる一方、「台湾人意識」の高揚が浸透する台湾で李登輝政権、陳水扁政権に続き、「教育の台湾化」を進める方針だ。 (台北・深川耕治、写真も)

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中国優位を米と埋めよ-台湾新政権を巡る軍事情勢

元統幕議長 杉山 蕃

 5月20日、台湾総統に民進党党首蔡英文氏が就任し、新しい情勢へと移行した。中台関係は、1949年蒋介石国民党政府の遷台以来、極めて複雑な経緯を経ている。71年国連代表権の中華人民共和国への移転以降、双方の統一に係る見解、交渉は歴代権力の最も努力してきたところである。

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脱中国依存へ歴史新たに 台湾総統就任式

 1月の台湾総統選挙で圧勝した民進党の蔡英文氏(59)が20日、台北市内の総統府で李登輝元総統(93)らが見守る中、総統就任宣誓を行い、国民党の馬英九氏(65)の後任として第14代総統に就任した。陳建仁副総統(64)や行政院長(首相)の林全氏(64)、閣僚らも就任宣誓し、立法院(国会)で過半数を占める安定新内閣が発足。

 女性総統の誕生は台湾史上初となる。独立志向の強い民進党は対中融和に傾斜した国民党から8年ぶりに政権を奪還し、台湾で3度目となる政権交代を行った。就任演説で注目された中台が一体不可分の領土だとする「一つの中国」の原則に関する合意内容について蔡氏は「1992年の中台窓口機関による会談は若干の共通認識に達した歴史的事実を尊重する」と述べるに留まり、「共通認識」が「一つの中国」で合意したかどうかの是非については言及を避けた。

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