«
»

アジア・オセアニア rss

法秩序順守の文化ない中国、理解できる言葉は「力」

桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ

 正義と真実は一つしかなく、そして現代国際社会においては、それを証明し真実を明確にするものは法律の専門家であることは言うまでもない。今回の南シナ海において中国が行っている挑発的かつ強引な海洋進出に対し、フィリピンがオランダ・ハーグに設置してある国際仲裁裁判所に訴訟を起こし、その判決が7月12日に下された。判決はフィリピンの全面的な勝訴となった。中国が一方的に南シナ海を自国の海洋領土であるとする根拠としての「九段線」には歴史的法的根拠が無いという全面否定をされた。低潮高地に建設している人工島を拠点とする管轄海域の主張も退けられた。それに対する中国の反応は大方の予想通り無効であるとして無視する姿勢を明確にし、その判決は紙くずに等しいと暴言を吐いている。

4
続き

「差別撤廃」に潜む伝統価値根絶

中華圏に浸透する同性婚(7)

香港の精神科医・康貴華氏に聞く(中)

人口732万人の香港や人口約13億人の中国で性的少数者(LGBT)の割合はどれぐらいか。

9
続き

シンガポールで新クリーン戦略

地球だより

 シンガポールでは今年から、公立学校で放課後、生徒に掃除をさせることが義務化された。全国の公立小中高校では、一斉に子供たち自ら、モップや箒(ほうき)を手に自分たちの教室や廊下、カフェテリアなどの共有スペースの清掃を始めている。これまで清掃は専門の清掃員が担当してきた同国では、画期的なことだ。

0
続き

香港立法会選、民主派分裂で波乱含み

 来年7月に返還20周年を迎える香港では、9月4日投開票の香港立法会(議会=70議席、任期4年)選挙が一国二制度下の政局を決する重大な天王山となる政治の季節を迎えている。現有議席保持を死守したい親中派と議席増を目指す民主派が立候補届け出を終え、香港こそ本土であるとする本土派、香港独立を主張する独立派が第三勢力として加わって民主派分裂の混戦となり、序盤から波乱含みの選挙戦となっている。 (香港・深川耕治、写真も)

 今回の選挙の特徴は候補者の新旧世代交代と本土派が第三勢力として加わって民主派が分裂気味になっている点だ。

9
続き

説得力欠く同性愛の遺伝要因説

中華圏に浸透する同性婚(6)

香港の精神科医・康貴華氏に聞く(上)

 性的少数者(LGBT)の抱える課題や香港での権益拡大の動き、性解放運動の本質について香港で精神科医として同性愛者の診療や立ち直りを支援する活動を長年行っている康貴華医師に聞いた。(聞き手・深川耕治、写真も)

香港で同性愛差別撤廃の法案が成立すれば、彼らが差別を受けたと判断する人々の行動を厳しく罰する動きになるのか。

12
続き

乗っ取られた香港の民主化運動

中華圏に浸透する同性婚(5)

香港NPO「明光社」の傳丹梅副総幹事に聞く(下)

12
続き

婚姻の4条件崩す恐れ

中華圏に浸透する同性婚(4)

香港NPO「明光社」の傳丹梅副総幹事に聞く(上)

 香港や台湾、中国で広がる同性愛者の権利拡大運動、同性婚容認の動きについて長年、香港でキリスト教福音派の立場から地道な啓蒙(けいもう)活動を展開しているNPO法人「明光社」の傅丹梅副総幹事に聞いた。 (聞き手・深川耕治、写真も)

11
続き

国際法破りの中国、日本もモンスターを育てた

 南シナ海に関する中国の主張を否定した国際仲裁裁判所の判決から半月、中国は強引な外交工作と軍事的示威で、断固拒否姿勢を貫いている。1989年の天安門事件の武力鎮圧に反対して失脚した趙紫陽・元総書記の極秘回想録の表現を借りれば、「法も天も恐れない党」の本領発揮だ。

4
続き

警戒する中国当局、家庭崩壊は党の崩壊に直結

中華圏に浸透する同性婚(3)

 米国連邦最高裁が昨年6月26日に同性婚を全州で認める判決を下したことで同性愛をタブー視する中国やシンガポールでも新たな動きが出始めている。

14
続き

香港民主化デモ、スタッフの9割が同性愛者

中華圏に浸透する同性婚(2)

 米国の同性婚合法化の動きに伴い、香港では性的少数者(LGBT)の権益保護を主張する民間組織「大愛同盟」が職・住に関して同性愛者を平等に扱うことを支持する「ピンクドット活動」を昨年9月20日に行い、1万5500人が参加した。

17
続き

ASEAN、中国の切り崩しで限界露呈

 ラオスのビエンチャンで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議は共同声明を発表した。

 だが、中国の南シナ海の主権主張を否定した仲裁裁判所の判決への言及はなかった。中国による切り崩し工作が奏功した結果だ。

仲裁判決への言及なし

0
続き

蔡総統の同性婚容認発言で合法化加速

中華圏に浸透する同性婚(1)

 同性婚を認める米国最高裁判決をきっかけに中華圏では同性婚の合法化をめぐり、賛否の対立が先鋭化しつつある。特に5月に発足した台湾の蔡英文政権は総統選で蔡氏が同性婚容認を掲げたため、同性婚推進派の意向を反映する形で合法化に向けた法案準備を本格化させている。香港でも同性愛差別撤廃条例制定の動きが強まり、中国でも欧米型の同性婚推進や性交避妊教育の推進が市民権を得始めている。香港の専門家へのインタビューを含め、現状と問題点を探った。(香港・深川耕治、写真も)

16
続き

マレーシア、何色にも染まる白地パワー

マレーシア日本国際工科院准教授 原 啓文氏に聞く

後進の強みを生かす/新技術導入のモデルケース研究者を受け入れる乏しい産業基盤に難

バイオ研究者として、マレーシアにはどんな強みがあると考えるのか。

 特異な環境には特殊な微生物もいる。しかも、常に暖かい状況下では、外地からやってきた微生物も適応進化が早いはずだ。

2
続き

フィリピン麻薬戦争で葬儀社苦境

地球だより

 麻薬撲滅を掲げるドゥテルテ大統領が就任してから1カ月足らず。麻薬密売人の射殺や警察への自首などのニュースが報じられない日はない。

1
続き

CSIS理事ブラッド氏「日韓米関係強化が重要」

 「安保法制と日米同盟」フォーラム(東京財団主催)がこのほど、都内の日本財団ビルで行われた。副題は「東アジア地域の安全保障を考える」。スピーカーは米国からパシフィックフォーラムCSIS(戦略国際問題研究所)理事のブラッド・グロッサーマン氏、日本から元海上自衛隊自衛艦隊司令官の香田洋二氏、中国から南京大学中国中南海研究協同創新センター主任の朱鋒氏、韓国から成均館大学校政治外交学科教授の金泰孝氏の4氏。モデレーターは東京財団政策研究ディレクターの渡部恒雄氏が務めた。 (池永達夫、写真も)

 同フォーラムで最初に口火を切った米パシフィックフォーラムCSIS理事のブラッド・グロッサーマン氏は「北朝鮮の核プログラムという伝統的脅威に加え、台頭する中国が新しい能力を獲得し、戦後秩序を変えようとすればパートナーではなく脅威になる」と脅威認識を語った上で、「世界3番目の経済大国である日本は、地域の安全保障を担保する能力はある。ただ日米に資源的制約要因がある中、分業体制を構築することで日米同盟を『公共財』として生かす道がある」と指摘した。

2
続き

留学意欲が旺盛なマレーシアの学生

マレーシア日本国際工科院准教授 原 啓文氏に聞く

 マレーシア日本国際工科院(MJIIT)は、マレーシア工科大学の下に日本型の工学教育を導入するため、日本・マレーシア政府の合意を踏まえて設立された学術機関で、5年前にマレーシアの首都クアラルンプールに設立された。日本から20人近い教員が派遣されているが、若手ナンバーワンの原啓文准教授に教育現場の実態と展望を聞いた。(聞き手=池永達夫)

0
続き

タイでは乗客追い出した車掌に厳罰

地球だより

 タイ人は、てくてく歩き回ることが嫌いだ。年中、暑いから、汗をかきかき歩くのは、生活信条をサバーイ(気持ちいい)に置くタイ人が敬遠するのは理解できる。

 だから、ちょっとした距離でも、三輪タクシーのトゥクトゥクやバイクタクシーを使う。それでバンコクには鉄道やバスだけでなく、スカイトレインも地下鉄ももろもろのサービス運送会社が存在する。

0
続き

比ドゥテルテ政権、刺激避け二国間協議へ

 オランダ・ハーグの仲裁裁判所は12日、中国が南シナ海で領有権の根拠とする「九段線」に関して、「歴史的な権利を主張する法的な根拠はない」との判断を下した。提訴を行ったフィリピンの主張が、ほぼ全面的に認められる結果となった。中国は今回の判決に関して「無効で拘束力はない。中国は受け入れず、認めない」と強く反発しており、これから外交を展開するドゥテルテ政権の動向に注目が集まっている。 (マニラ・福島純一)

 今のところドゥテルテ大統領は、約500ページに及ぶ判決文の解釈作業が終わっていないとして、今回の判決に関するコメントを控えている。閣僚の一人によると、ドゥテルテ氏は判決が出た後に行われた閣僚会議で、勝利に寛大になり中国を刺激しないよう閣僚たちに呼び掛ける一方、今回の判決によって良い立ち位置で交渉が開始できると指摘。アキノ前政権が拒否してきた、中国との二国間協議に応じる構えを見せているという。ドゥテルテ氏は当選前、南シナ海をめぐる問題解決に、日本や米国などの同盟国を含めた多国間協議の必要性を主張していたが、今回の判決により潮目が変わったと判断したようだ。

0
続き

南シナ海問題、中国が狙う「戦略三角形」 元自衛艦隊司令官・香田洋二氏

香田洋二元自衛艦隊司令官に聞く

 ハーグの仲裁裁判所が中国の主張を否定する判決を下した南シナ海問題は、今後どう進展し、日米はこれにどう対応すべきなのか。このたび訪米した香田洋二元自衛艦隊司令官に聞いた。(聞き手=ワシントン・早川俊行)

判決に対する中国の反応をどう見る。

4
続き

南シナ海判決、中国は真摯に受け止めよ

 オランダ・ハーグの仲裁裁判所が、中国の違法行為を明示した。南シナ海問題をめぐる判決で、中国が主張する南シナ海のほぼ全域にわたる管轄権について「歴史的な権利を主張する法的な根拠はない」と判断した。

 「九段線」に根拠なし

5
続き

「国際社会圧力の根拠明確に」初の司法判断で川村純彦氏

 今回の常設仲裁裁判所の判決は当然のもので、中国が無法国家であることが国際的に明白になった。今後、南シナ海における軍事的拡張を続けようとする中国に対して、国際社会からの強い圧力の明確な根拠となろう。

8
続き

シンガポールで中国製地下鉄車両に亀裂

地球だより

 シンガポールに納入された中国製地下鉄車両に、亀裂が入るなどの不良箇所が確認された。しかも納入車両の実に4分の3という高確率だ。

 この車両は中国南車傘下の青島四方機車が製造した車両で、2014年までに納入した35編成のうち、26編成の車体に亀裂などの不良箇所が見つかった。青島四方機車は、リコールに応じ、青島工場に問題車両を引き取り無償修理をする。

0
続き

中国の一国二制度、香港での犯罪捜査で矛盾

 中国本土の禁書を扱う香港の「銅鑼湾書店」関係者が失踪し、中国本土で林栄基店長が厳重監視下で拘束されていた事件をめぐり、香港帰還後に実情を暴露した林店長に対して中国公安省が本土に戻って取り調べを受けるよう求め、応じない場合は「刑事的な強制措置に変更する」と警告したことに香港政府が反発している。中国と香港の間には犯罪人引き渡しの規定はなく、中国公安当局が香港に越境して拘束・連行すれば香港基本法に違反し、一国二制度を揺るがす事態となり、9月の立法会(議会・70議席)選挙にも大きな影響を与えかねない。 (香港・深川耕治、写真も)

2
続き