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アジア・オセアニア rss

土地の守護神となった森林保護員 小林 三武郎

【連載】台湾で祀られる日本人先覚者(4)

 

 台湾では、日本の地蔵菩薩を祀(まつ)る祠(ほこら)にも似た「土地公廟(びょう)」と呼ばれる朱色の小さな建物が、あちらこちらで散見される。土地公とは、文字通り、その土地の守護神である。台湾で最もポピュラーな中国大陸から伝わった道教に由来する民間信仰で、日本で言えば、道祖神、産土神(うぶすながみ)に当たる。

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バッタの来襲に皿が鳴る-ネパールから

 新型コロナウイルス禍の中にあるネパールにも新たな招かれざる珍客が来襲した。アフリカ発のワタリバッタの大群である。トノサマバッタに似たバッタで、6月27日にインドを経てネパール南部に達したこのバッタは、翌28日には、カトマンズ南部まで到達し、7月に入るとカトマンズ中心部にまで進出してきた。  バッタの群れを追い払うため、市民の間にどこからともなく「皿を叩(たた)く音を鳴らせば寄せ付けない」との情報(?)が流れ、カトマンズ市内でも人々がこぞって外に出て皿を叩いている姿が散見されている。

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コロナで姿消すジプニー-フィリピンから

フィリピン庶民の足としてだけでなく、文化の象徴にもなっていた公共交通機関のジプニー(同国の乗り合いタクシー)が新型コロナウイルス感染対策で姿を消そうとしている。

 問題は車内でのソーシャルディスタンス(社会的距離)の維持だ。狭い車内に乗客が向かい合わせで座るため、どうしても濃厚接触となってしまう。

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オーストラリアで大規模サイバー攻撃

 オーストラリアと中国の関係が悪化している。豪州は4月、新型コロナウイルスの発生源調査を世界に呼び掛けた。これに中国は猛反発、豪州産農産物輸入や自国民の豪州旅行を制限する露骨な「制裁措置」に踏み切った。

 一方、豪州は中国からとみられる大規模サイバー攻撃にもさらされて「中国の正体見たり」と判断、日本、インドなど「価値観を共有する国」との連携強化に動き出そうとしている。

(池永達夫)

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隣国内戦が影響した銃社会-タイから

 タイは米国同様、銃社会だ。人口6900万人に対し、銃の数は1000万丁とされる。  徴兵制のあるタイでは、男性の多くは銃の扱いには慣れている。ただ、銃所持となると免許制となっており、日本での猟銃同様、合法的所持は当局の管理下にある。

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フィリピン、規制緩和に急ブレーキ

 フィリピン政府は3月から続いた新型コロナウイルス対策に伴うロックダウン(都市封鎖)規制を、本格的な経済活動の再開に向け徐々に緩和してきたが、ここに来て急ブレーキがかかっている。規制緩和の影響とみられる感染拡大が各地で確認されているのだ。保健省の能力不足による対策の遅れや、海外から帰国した労働者が地方に感染を広げているとの見方もある。 (マニラ・福島純一)

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高雄市長リコール 中国の台湾戦略転換に要注意

 台湾南部の主要都市・高雄の韓国瑜市長がリコールされた。韓氏は台湾で初めて、リコールにより市長職を罷免される。  市長失職に伴う補欠選挙では、民進党の陳其邁・行政院副院長(副首相)が有力視される。医師出身の陳氏は新型コロナウイルス感染症対策で功績のある一人で、市民の信任も厚い。

総統選で蔡氏に大敗

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台湾に骨を埋めた唯一の総督 明石 元二郎

【連載】台湾で祀られる日本人先覚者(3)

 台北市内を南北に延びる中山区の林森北路といえば、台湾に来たことのある人であれば、すぐに思い当たるだろう。ここは、日本が台湾を統治していた頃、大正町と呼ばれ、台湾総督府に勤務する行政官を中心に、たくさんの日本人が住む高級住宅地だった。

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狭まる行動範囲

 世界最長と言われるロックダウン(都市封鎖)が続くフィリピンのマニラ首都圏。規制が緩和され開業する店舗が増えるなど少しは日常を取り戻したが、収束の兆しはまだ見えていない。労働者以外、依然として不要不急の外出は禁止されている。

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ベトナム、EUとFTA批准へ

 ベトナム国会は今月末にも欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)を承認し、正式にEUベトナムFTAが批准される。EUが東南アジアの国でFTAを結ぶのはシンガポールに次いで2カ国目。2年前に発効した環太平洋経済連携協定(TPP)にも加盟しているベトナムは、新型コロナウイルスで逆風が吹く中、さらなる市場拡大に動いた。(池永達夫)

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パンチェン・ラマとは

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ氏

 ポンペオ米国務長官は18日、25年前にチベット仏教第2の高位者パンチェン・ラマに認定され、その後間もなく中国政府によって拘束された男性の居場所を「直ちに」公表するよう中国に要求した。米国が中国に切ったチベットカードのパンチェン・ラマとは、どういう存在なのか拓殖大学国際日本文化研究所教授のぺマ・ギャルポ氏が語った。

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フィリピン 新型コロナウイルス対策で封鎖延長しつつ規制緩和

 フィリピン政府は新型コロナウイルス対策で外出や移動を制限するロックダウン(都市封鎖)を、マニラ首都圏などで規制を緩和しつつ延長することを決定した。規制緩和により、生活必需品以外を扱う小売店の他に、製造業なども規模を制限しながら再開が可能となる。政府は感染の封じ込めを試みながら、ほぼ停止状態だった経済活動の再生を図る。(マニラ・福島純一)

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飲んべえも「コロナ禁酒」

 タイでは、日ごとの新型コロナウイルス感染者数が一桁台に落ち着いてきて規制緩和され、ゴルフ場が再開し、レストランなどで飲食も可能となった。ただし、レストランや酒場での飲酒は不可とされ、持ち帰り分のみの販売が可能となった。

 コンビニでの酒販売も解禁された。タイはコンビニ社会だ。酒販売も、酒屋というのは存在せず、スーパーや全国に約1万2000店あるコンビニがもっぱら販売を担う。

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新時代の台日関係を共に

台北駐日経済文化代表処代表 謝長廷

 蔡英文総統は5月20日に2期目となる第15代中華民国(台湾)総統に就任しました。

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世界に先駆けコロナ制圧 台湾 2期目の蔡英文政権

 1月の台湾総統選挙で地滑り的勝利を果たした蔡英文氏は20日、2期目の民進党政権をスタートさせる。世界を震撼(しんかん)させている新型コロナウイルス感染対策では、世界に先駆けほぼ制圧を果たし、求心力を高めた。2期目の課題は、世界的なコロナ不況の渦に呑(の)み込まれないための経済対策と、「武力行使も放棄しない」と公言する中国の台湾併合への野心をどう牽制(けんせい)するかだ。(編集委員・池永達夫)

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蔡総統2期目へ、中国の圧力から台湾を守れ

 台湾の蔡英文総統があす、2期目に入る。1月の総統選での圧勝後、徹底した新型コロナウイルス対策で感染拡大を抑え込み、台湾社会から幅広い支持を得ている。

 中国は「一つの中国」原則を受け入れない蔡政権への圧力を強めているが、蔡氏は台湾を守るために中国に強い姿勢で臨んでいる。台湾と自由や民主主義などの価値観を共有する日本や米国は、台湾との連携を強め、蔡政権を支えるべきだ。

評価されたコロナ対策

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台湾の新型コロナ対策に学べ

平成国際大学教授 浅野 和生

 4月も最後になって、東京都の新型コロナウイルスによる新たな感染者数が、2桁となり、5月第2週に7日連続で2桁となったことは朗報であった。日本人のすべてが、毎日、都道府県別の感染者数を見て、一喜一憂している。しかし台湾では、4月13日以後、国内感染者は一人もいない。小学校から大学まで、普通に授業を行っている。

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NZの緩和は吉と出るか凶とでるか?

 ニュージーランド政府は、4月27日から新型コロナウイルスの警戒度を最高度のレベル4からレベル3へと引き下げた。都市封鎖の一部を解除し、早期の規制緩和を実現させた。食品スーパーや薬局を除く全ての業種が休業していたが、これにより製造業や建設業などの一部や学校も受け入れ人数を制限することを条件として再開された。しかし、感染拡大を防ぐための慎重姿勢は崩さぬままだ。

 同国保険省の発表によれば感染者数は8日時点で1490人、死者数は21人。また5月5日には新規感染者が連日ゼロになったと発表していた。他国よりも比較的早い段階で規制緩和を実現させたことで、同国が世界中から注目を集めた。

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夢枕に立った海軍少将、薩摩人の 田中 綱常

【連載】台湾で祀られる日本人先覚者(2)

 田中綱常という名前を知っている人は、そうはいないだろう。明治維新後、陸軍に出仕し、続いて海軍に転じて少将になった薩摩人である。そんな田中を祀(まつ)る「東龍宮」という廟(びょう)が、台湾南部の屏東県枋寮郷隆山村にある。台湾全土を走る台鉄(台湾鉄道)屏東線の終着駅、南廻線の始発駅となる枋寮駅から歩いて10分ほどの場所である。

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香港 立法会選控え、デモ再燃封じ

 昨年来、民主化デモが続いた香港で、中国当局が民主派重鎮15人の逮捕・起訴など締め付けを強めている。香港基本法の新解釈まで強行し直接介入を強化。9月の立法会(議会、定数70)選挙を前にデモ再燃を封じたい露骨な威圧行為を展開している。 (香港・深川耕治、写真も)

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道路にタタある光景を

 「インドのように外出禁止令違反をした者は警察に連行されて棒で尻を叩(たた)かれたりする場合もあるので、おとなしく家にいる」

 こんな冗談めいたことをカトマンズ在住のネパール人の友人は言っていた。ネパールでも新型コロナウイルス感染拡大を抑制しようとロックダウンが続いている。違反者が逮捕され、ドライブの場合は車の没収も相次いでいる。

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違反者にアイデア凝らした罰

 フィリピンでは、新型コロナウイルス対策に伴うロックダウン開始から、1カ月以上が経過した。政府や自治体が頭を痛めているのは、ロックダウンの主目的である外出禁止の徹底が期間が長くなるにつれて難しくなり、各地で違反者が相次いでいることだ。

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香港民主派逮捕、感染対策を弾圧に利用するな

 新型コロナウイルス感染拡大への対策で公共の場で5人以上の集まりが禁止された香港で、昨年の逃亡犯条例改正に反対する一連のデモを支持した民主派団体の重鎮ら15人が一斉逮捕された。中国共産党政権の意向を受けた香港当局の摘発とみられ、感染対策を政治弾圧に利用したとの民主派の批判は看過できない。

 集会禁止に乗じた中国

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