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左翼政治団体の躍進、社会主義に惹かれる若者

 2016年の米大統領選以降、急速に勢力を拡大している政治団体がある。「アメリカ民主社会主義者」(DSA)という米国の社会主義化を目指す左翼団体だ。米メディアによると、5000人程度だった会員数は、トランプ大統領の当選を境に急増し、今では4万人を突破。全米最大の社会主義団体となった。

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被害者意識を超えて、黒人の成功物語に焦点を

 「私は今も昔もラディカル(急進論者)だ」。米バージニア州にあるジョージ・メイソン大学の研究室で本紙のインタビューに応じた黒人のウォルター・ウィリアムズ特別教授は、笑いながらこう語った。身長が2㍍近くあるためか、とても82歳には見えない。

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警察は黒人の脅威か、放置される「不都合な真実」

 黒人が警官に射殺された事件をきっかけに全米に吹き荒れた反警察運動「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)」(BLM)。この運動により、人種的偏見を持つ白人警官が罪なき黒人を次々に殺している、そんな印象が広まり、人種間の対立を深刻化させた。ナショナル・フットボールリーグ(NFL)のスター選手が国歌斉唱時に「片膝抗議」を始めたのも、こうした流れからだ。

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「忠誠の誓い」を拒否、国家に反抗「かっこいい」

 米バージニア州のセンタービル高校で教師の怒号が響いたのは、昨年11月のことだった。

 「ここはNFL(ナショナル・フットボールリーグ)ではない!」

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米国の分断 NFL選手の「片膝抗議」

 愛国心が強く、政治的には反共、そんな米国人のイメージを覆す現象が、特に若い世代の間で相次いでいる。米国が米国らしからぬ国に変わりつつあることを象徴する社会の分断の事例を報告する。(編集委員・早川俊行)

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左翼勢力の狙い、打倒の「本丸」は建国の理念

 米国の左翼勢力による歴史的人物の像などを撤去する運動が、南北戦争の南軍指導者だけでなく、ジョージ・ワシントン初代大統領や独立宣言を起草したトーマス・ジェファソン第3代大統領ら「建国の父」たちにまで標的が拡大していることは、これまで報告してきた通りだ。「人種差別反対」がこの運動の大義だが、本当に目的はそれだけなのか。

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際限なく広がる標的、全大統領の像が消える?

 「今週はロバート・E・リーだ。来週はジョージ・ワシントンか。その次の週はトーマス・ジェファソンか。本当に自問せずにはいられない。これはいつ終わるのかと」

 トランプ米大統領は昨年8月、南北戦争の南軍司令官ロバート・E・リー将軍の像撤去をめぐり、バージニア州シャーロッツビルで死傷者を出す事件が発生した3日後に、ニューヨークのトランプタワーでこんな発言をした。

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奴隷所有と独立宣言、ジェファソンは偽善者か

 昨年8月に白人至上主義団体と反人種差別団体が衝突した米バージニア州シャーロッツビルの現場から車で10分ほど離れたところに、第3代大統領トーマス・ジェファソンが過ごした邸宅「モンティチェロ」がある。モンティチェロはイタリア語で「小さな山」を意味し、その名の通り、豊かな自然に囲まれた小高い丘の上に建つ。

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評価一変のコロンブス、新大陸発見が差別の根源?

 「ガツン、ガツン」。昨年8月、「タイ」と名乗る男が真夜中に大きなハンマーで白い石塔を叩(たた)き始めた。その横で別の者が「人種差別を打ち壊せ」と書かれた紙を掲げている。

 男が破壊したのは、米メリーランド州ボルティモアにあるクリストファー・コロンブスの記念碑。1792年に建てられたこの石塔は、米大陸を発見したコロンブスをたたえる碑としては米国内で最も古いものといわれている。

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リー将軍の功績、戦後の南北和解を後押し

 米国の戦没者が眠るバージニア州のアーリントン国立墓地。首都ワシントンを一望できる高台に「アーリントン・ハウス」と呼ばれる建物がある。

 ギリシャ復古調の立派なこの屋敷は、南北戦争の南軍司令官ロバート・E・リー将軍が30年間暮らした邸宅だ。今はリー将軍の記念館として国立公園局によって管理されている。

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「衝突事件」の現場、故郷の英雄をごみ扱い

 米首都ワシントンから南西に車で約2時間半。第3代大統領トーマス・ジェファソンが設立したバージニア大学のあるシャーロッツビルは、気品に溢(あふ)れた美しい学生街だ。

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米国の分断、断罪される偉人たち 「建国の父」までが標的に

 米国でこれまで偉人として評価されてきた歴史的人物が、人種差別の象徴として断罪されている。米国で深まる「歴史」をめぐる分断を報告する。(編集委員・早川俊行、写真も)

 米バージニア州アレクサンドリア。首都ワシントンからポトマック川を挟んで西岸に位置するこの街は、赤レンガの建物が立ち並び、古都の趣が漂う。そんな街並みに溶け込むようにたたずむのが、米国聖公会の「クライスト教会」だ。

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米中露の均衡で安定の時代に アーサー・ハーマン氏

米ハドソン研究所上級研究員 アーサー・ハーマン氏(下)

トランプ米大統領は米軍再建と経済再生に力を入れている。

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ウィルソンの理想主義と決別 アーサー・ハーマン氏

米ハドソン研究所 上級研究員 アーサー・ハーマン氏(上)

トランプ米大統領は世界をどう見ているのか。

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失われた競争力を取り戻す ダニエル・トワイニング氏

米国際共和研究所所長 ダニエル・トワイニング氏

トランプ米大統領の対外政策の柱は。

 米国の強さの一つは競争力だ。トランプ氏は、過去8年間で米国の競争力が失われたと感じており、それを取り戻しそうとしている。その焦点は軍事力だけでなく、金融危機後、活気のなかった経済の再生にも置かれている。

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今も世界の基礎は国民国家 ヘンリー・ナウ氏

米ジョージ・ワシントン大学教授 ヘンリー・ナウ氏(下)

トランプ米大統領は国家主権の重要性を強調するが、グローバリズムの時代になぜ国家主権が重要なのか。

 国家主権が国際社会の基盤だからだ。国民は欧州連合(EU)や世界貿易機関(WTO)に帰属する前に国家に帰属する。われわれが生きる世界は依然、国民国家が基礎であることを認識しなければならない。

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同盟国に平等な負担求める ヘンリー・ナウ氏

米ジョージ・ワシントン大学教授 ヘンリー・ナウ氏(上)

トランプ米大統領の「米国第一」は、日本を含む同盟国に大きな衝撃を与えた。

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超国家機構から主権を防衛 ジョン・フォンテ氏

米ハドソン研究所上級研究員 ジョン・フォンテ氏(下)

トランプ米大統領は「国家主権」の重要性を強調することが多い。なぜ今、国家主権なのか。

 主権とは、物事を決定するのは誰か、ということだ。トランプ氏が国連演説をはじめ多くの演説で述べているように、合衆国憲法は「ウィー・ザ・ピープル」という三つの単語で始まる。つまり主権は米国民の手にあるということだ。主権者たる国民の同意によって物事は決定される。

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「米国第一」を問う、敵対的多文化主義を拒否 ジョン・フォンテ氏

米ハドソン研究所上級研究員 ジョン・フォンテ氏(上)

 トランプ米大統領が掲げる「アメリカ・ファースト(米国第一)」が、世界を揺さぶり続けている。トランプ氏が目指す内政・外交政策の方向性を見極めるには、背後にある同氏の国家観・世界観を理解する必要がある。米国の識者に聞いた。(聞き手=編集委員・早川俊行)

トランプ氏が目指す国家の方向性は、オバマ前大統領とどう違うか。

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2020年再選の行方、最大の障害は不用意な言動

 今年の米最大の政治イベントは、11月6日に行われる連邦議会の中間選挙だが、それが終わると、話題は次のテーマに移る。2020年の大統領選だ。

 トランプ大統領は再選を目指すのか。もし目指すなら、勝利する可能性はどの程度あるのか。

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蜜月時代の日米同盟 首脳間の信頼、今後も鍵に

 トランプ米大統領の就任以来、日米関係は、安倍晋三首相との個人的な信頼関係を土台として「蜜月関係」を築いてきた。  両首脳は、これまで5回の直接会談と17回の電話会談、両国でそれぞれ1回ずつの「ゴルフ外交」を行うなど、緊密に連絡を取り合ってきた。

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対中強硬の安保戦略、実体伴った行動示せるか

 米調査会社ユーラシア・グループは2日、今年の「世界10大リスク」を発表し、海洋進出を活発化させる中国を1位に選んだ。同グループのイアン・ブレマー社長は「中国は空白を好む」とし、アジアで「力の空白」が生じれば、中国がそこに付け込み、国際秩序を脅かす可能性があるとの見方を示した。

 「今年は中国の行動がますます独裁的になり、海洋で軍事力を誇示するようになる」(米メディア)と予想される。

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対北包囲網の構築 米韓分断工作、制裁逃れに直面

 「善かれ悪(あ)しかれ、この2018年のうちに北朝鮮において根本的な変化が起きるかもしれない」

 スタンフォード大フーバー研究所の歴史家、ビクター・デービス・ハンソン氏は、最近の論評でこう指摘した。北朝鮮に対する一連の国連制裁によって、今年中ごろには、産業や交通が事実上まひするだけでなく、飢餓をもたらす可能性もあると予想している。

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