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米国 rss

偏向する歴史教科書、主要20冊が全て左翼傾斜

 米オハイオ州のデイトン大学教授だったラリー・シュワイカート氏が、共著で『愛国者のアメリカ史』を出版したのは2004年のことだった。教育現場で使われる歴史教科書が左翼の視点で書かれている状況を憂い、米国の歴史を偏向なく教える必要性を切実に感じていたからだ。

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筋金入りの共産主義者、党員の過去を偽ったジン氏

 故ハワード・ジン・ボストン大学名誉教授の「民衆のアメリカ史」は、マルクスの「階級闘争史観」から米国の歴史を書き直した著作だが、ジン氏は実際、米国共産党に所属していた筋金入りのマルクス主義者だった。ジン氏は生前、共産党員だったことを否定していたが、同氏が亡くなった2010年に連邦捜査局(FBI)が公開した資料で、ジン氏は党員としてさまざまなフロント組織の活動に従事していたことが明らかになっている。

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歪んだ「ジン史観」、邪悪な国と一貫して描写

 米国民の歴史観に大きな影響を与えた故ハワード・ジン・ボストン大学名誉教授の著書『民衆のアメリカ史』。「共産党宣言」の冒頭で「今日までのあらゆる社会の歴史は階級闘争の歴史である」と論じたマルクスの教えに忠実に従うかのように、ジン氏は米国の歴史を一貫して支配階級と被支配階級の対立として描いている。

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歴史を書き換えた1冊、人々から国家への誇り奪う

 第1部、第2部では、米国で自国の歴史や現代社会を否定的に捉える風潮を示す事例を紹介した。第3部では、こうした「自虐主義」がなぜ浸透したのか、その背景を探る。(編集委員・早川俊行)

 「トーマス・ジェファソンら米建国の父たちは、黒人奴隷を所有した邪悪な人種差別主義者だった。だから、米国は誕生から邪悪な国であり、今なお邪悪な国だ。米国をこのように見る米国人が増えている」

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若者の歪んだ歴史観、政治の方向性誤らせる恐れ

 「ばかげている、ばかげている」。共産主義の残虐な歴史を後世に伝える活動を行う米非営利組織「共産主義犠牲者追悼財団」のマリオン・スミス事務局長は、本紙のインタビューの最中、険しい表情でこの言葉を何度も繰り返した。

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甦るマルクスの亡霊、ミスリードするメディア

 この2年間で新会員を一気に増やし、影響力を拡大させている左翼政治団体「アメリカ民主社会主義者」(DSA)。そのオレゴン州ポートランド支部で共同議長を務める女性が今月初め、ツイッターにこんな書き込みをした。

 「DSA支部の共同議長として、はっきりさせたいことがある。共産主義は素晴らしい、ということだ」

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左翼政治団体の躍進、社会主義に惹かれる若者

 2016年の米大統領選以降、急速に勢力を拡大している政治団体がある。「アメリカ民主社会主義者」(DSA)という米国の社会主義化を目指す左翼団体だ。米メディアによると、5000人程度だった会員数は、トランプ大統領の当選を境に急増し、今では4万人を突破。全米最大の社会主義団体となった。

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被害者意識を超えて、黒人の成功物語に焦点を

 「私は今も昔もラディカル(急進論者)だ」。米バージニア州にあるジョージ・メイソン大学の研究室で本紙のインタビューに応じた黒人のウォルター・ウィリアムズ特別教授は、笑いながらこう語った。身長が2㍍近くあるためか、とても82歳には見えない。

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警察は黒人の脅威か、放置される「不都合な真実」

 黒人が警官に射殺された事件をきっかけに全米に吹き荒れた反警察運動「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)」(BLM)。この運動により、人種的偏見を持つ白人警官が罪なき黒人を次々に殺している、そんな印象が広まり、人種間の対立を深刻化させた。ナショナル・フットボールリーグ(NFL)のスター選手が国歌斉唱時に「片膝抗議」を始めたのも、こうした流れからだ。

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「忠誠の誓い」を拒否、国家に反抗「かっこいい」

 米バージニア州のセンタービル高校で教師の怒号が響いたのは、昨年11月のことだった。

 「ここはNFL(ナショナル・フットボールリーグ)ではない!」

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米国の分断 NFL選手の「片膝抗議」

 愛国心が強く、政治的には反共、そんな米国人のイメージを覆す現象が、特に若い世代の間で相次いでいる。米国が米国らしからぬ国に変わりつつあることを象徴する社会の分断の事例を報告する。(編集委員・早川俊行)

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左翼勢力の狙い、打倒の「本丸」は建国の理念

 米国の左翼勢力による歴史的人物の像などを撤去する運動が、南北戦争の南軍指導者だけでなく、ジョージ・ワシントン初代大統領や独立宣言を起草したトーマス・ジェファソン第3代大統領ら「建国の父」たちにまで標的が拡大していることは、これまで報告してきた通りだ。「人種差別反対」がこの運動の大義だが、本当に目的はそれだけなのか。

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際限なく広がる標的、全大統領の像が消える?

 「今週はロバート・E・リーだ。来週はジョージ・ワシントンか。その次の週はトーマス・ジェファソンか。本当に自問せずにはいられない。これはいつ終わるのかと」

 トランプ米大統領は昨年8月、南北戦争の南軍司令官ロバート・E・リー将軍の像撤去をめぐり、バージニア州シャーロッツビルで死傷者を出す事件が発生した3日後に、ニューヨークのトランプタワーでこんな発言をした。

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奴隷所有と独立宣言、ジェファソンは偽善者か

 昨年8月に白人至上主義団体と反人種差別団体が衝突した米バージニア州シャーロッツビルの現場から車で10分ほど離れたところに、第3代大統領トーマス・ジェファソンが過ごした邸宅「モンティチェロ」がある。モンティチェロはイタリア語で「小さな山」を意味し、その名の通り、豊かな自然に囲まれた小高い丘の上に建つ。

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評価一変のコロンブス、新大陸発見が差別の根源?

 「ガツン、ガツン」。昨年8月、「タイ」と名乗る男が真夜中に大きなハンマーで白い石塔を叩(たた)き始めた。その横で別の者が「人種差別を打ち壊せ」と書かれた紙を掲げている。

 男が破壊したのは、米メリーランド州ボルティモアにあるクリストファー・コロンブスの記念碑。1792年に建てられたこの石塔は、米大陸を発見したコロンブスをたたえる碑としては米国内で最も古いものといわれている。

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リー将軍の功績、戦後の南北和解を後押し

 米国の戦没者が眠るバージニア州のアーリントン国立墓地。首都ワシントンを一望できる高台に「アーリントン・ハウス」と呼ばれる建物がある。

 ギリシャ復古調の立派なこの屋敷は、南北戦争の南軍司令官ロバート・E・リー将軍が30年間暮らした邸宅だ。今はリー将軍の記念館として国立公園局によって管理されている。

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「衝突事件」の現場、故郷の英雄をごみ扱い

 米首都ワシントンから南西に車で約2時間半。第3代大統領トーマス・ジェファソンが設立したバージニア大学のあるシャーロッツビルは、気品に溢(あふ)れた美しい学生街だ。

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米国の分断、断罪される偉人たち 「建国の父」までが標的に

 米国でこれまで偉人として評価されてきた歴史的人物が、人種差別の象徴として断罪されている。米国で深まる「歴史」をめぐる分断を報告する。(編集委員・早川俊行、写真も)

 米バージニア州アレクサンドリア。首都ワシントンからポトマック川を挟んで西岸に位置するこの街は、赤レンガの建物が立ち並び、古都の趣が漂う。そんな街並みに溶け込むようにたたずむのが、米国聖公会の「クライスト教会」だ。

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米中露の均衡で安定の時代に アーサー・ハーマン氏

米ハドソン研究所上級研究員 アーサー・ハーマン氏(下)

トランプ米大統領は米軍再建と経済再生に力を入れている。

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ウィルソンの理想主義と決別 アーサー・ハーマン氏

米ハドソン研究所 上級研究員 アーサー・ハーマン氏(上)

トランプ米大統領は世界をどう見ているのか。

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失われた競争力を取り戻す ダニエル・トワイニング氏

米国際共和研究所所長 ダニエル・トワイニング氏

トランプ米大統領の対外政策の柱は。

 米国の強さの一つは競争力だ。トランプ氏は、過去8年間で米国の競争力が失われたと感じており、それを取り戻しそうとしている。その焦点は軍事力だけでなく、金融危機後、活気のなかった経済の再生にも置かれている。

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今も世界の基礎は国民国家 ヘンリー・ナウ氏

米ジョージ・ワシントン大学教授 ヘンリー・ナウ氏(下)

トランプ米大統領は国家主権の重要性を強調するが、グローバリズムの時代になぜ国家主権が重要なのか。

 国家主権が国際社会の基盤だからだ。国民は欧州連合(EU)や世界貿易機関(WTO)に帰属する前に国家に帰属する。われわれが生きる世界は依然、国民国家が基礎であることを認識しなければならない。

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同盟国に平等な負担求める ヘンリー・ナウ氏

米ジョージ・ワシントン大学教授 ヘンリー・ナウ氏(上)

トランプ米大統領の「米国第一」は、日本を含む同盟国に大きな衝撃を与えた。

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