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科学
小惑星「リュウグウ」目指す「はやぶさ2」、「衝突装置」で地下物質採取も
12月3日に地球スイングバイを行い、14日に小惑星「リュウグウ」を目的とする軌道に入ったことが確認された探査機「はやぶさ2」。目指す「リュウグウ」には、いつ到着し、何をするのか。また、どんな小惑星なのか。
はやぶさ2は初代はやぶさと同様、小惑星探査機。火星軌道と木星軌道の間に存在する小惑星を探査するのが目的だ。また、小惑星への到達という工学的な深宇宙往復探査技術の確立をも目指す。初代で実証した技術を継承、発展させ確実なものにするのだ。

金星探査機「あかつき」 5年越し、「双子星」大気の謎解明へ
主エンジンの故障、破損による2010年12月7日の軌道投入失敗から、丸5年。今度は姿勢制御用の小型エンジンを使って、見事に雪辱を晴らし、金星周回軌道への投入に成功した「あかつき」。
今回の成功は、日本が地球以外の惑星で周回軌道投入に成功した初めての例でもある。
これでやっと、本来の目的に向けた任務に取りかかる。5年越しとなった金星観測に向けた準備だ。

新世代のX線天文衛星「アストロH」 “熱い宇宙”の成り立ちに迫る
新世代のX線天文衛星「アストロH」が来年2月12日に、鹿児島県・種子島宇宙センターからH2Aロケット30号機で打ち上げられる。アストロHは、2005年に打ち上げられたX線天文衛星「すざく(朱雀)」の後継機で、感度を約100倍に高め、銀河の中心にある巨大ブラックホールや、銀河が集まった銀河団の形成過程の解明を目指す。X線を通して、可視光では見えない“熱い宇宙”成り立ちの謎に挑戦する。(床井明男、写真は宇宙航空研究開発機構=JAXA=提供)
