EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く
難民の社会統合促進を
EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く(下)
――難民の分配問題だが、難民には居住国を選ぶ権利があるのか。それとも収容国が難民を選び、有資格者、高等教育修了者の難民を優先的に受け入れ、自国の労働力不足を解決する権利があるのか。

難民への懐疑に警告
EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く(中)
――欧州ではアフガン難民はもはや収容しないという声が高まっている。なぜなら、シリアやイラクとは違い、アフガンでは国民は居住できるからだ。

欧州に今年1年で難民90万人殺到
EUと難民 UNHCRウィーン事務所報道官に聞く(上)
2015年は難民が欧州に殺到した年として記憶されるだろう。12月現在、欧州に殺到した難民総数は90万人を超え、大台100万人に迫っている。欧州連合(EU)28カ国の加盟国は押し寄せてくる難民の受け入れに苦慮し、受け入れに批判的な国は鉄条網を設置し、難民の入国阻止に乗り出している。そこで国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)ウィーン事務所のルート・シェフル報道官に今年1年の難民問題の総括と今後の見通しについて聞いた。(聞き手=ウィーン・小川 敏)
