«
»

台湾に吹いた蔡英文旋風 rss

中国に「道徳空白」の難題

台湾に吹いた蔡英文旋風(下)

 今回、立法院選挙で注目を浴びたのは、弟を愛した熱血の姉・洪慈庸氏だ。弟は兵役終了日を直前に控えながら隊内でいじめに遭遇し、死亡する。その真相究明を求め、軍を前に徹底糾弾した。通常、強いものには巻かれろ式で、泣き寝入りになるような事件だった。だが、熱血の姉・洪慈庸氏は一歩も引くことなく、泣く子も黙る軍に立ち向かっていった。新聞やテレビなどマスコミも、これを大々的に取り上げ、洪慈庸氏は一躍、時代のヒロインになったのだ。

0
続き

習近平氏の「台湾併合」野望懸念

台湾に吹いた蔡英文旋風(中)

 中台統一は中国の悲願だ。福建省で17年間、勤務した経験があり台湾専門家を自負する習近平国家主席にとっても、台湾問題は自らの政治生命を決定しかねない重要事項だ。少なくとも台湾併合への道筋をつけることができれば、習氏の3期連続も不可能ではない。かつて日章旗が翻った総統府は、第2次大戦後、「中原の逐鹿(ちくろく)」(政権獲得競争)で共産党に敗れた国民党の青天白日旗が翻った。その総統府に中華人民共和国の五星紅旗が掲げられれば、手ごわい長老もバリバリの党内保守派も誰も文句は言えない。毛沢東が成し遂げられず、鄧小平もできなかった台湾併合を、習氏が成就したことになるからだ。

0
続き

台湾に吹いた蔡英文旋風、中・米とも織り込み済み

台湾に吹いた蔡英文旋風(上)

 台湾のトップを決める総統選は、民主進歩党の蔡英文主席が国民党の朱立倫主席の倍近い票を獲得し圧勝。立法院(国会、定数113)選でも、民進党が現有40議席から68議席に躍進し、悲願だった初の単独過半数を確保した。緑をシンボルカラーとする蔡英文旋風が吹いた結果だ。この旋風が台湾に蘇生の力を与えてくれることになるのか。また、大陸から吹き下ろす寒風に負けてしまうことはないのか、まだ選挙の余熱で熱い台北からリポートする。(台北・池永達夫、写真も)

0
続き