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香港・台湾 rss

近未来の脅威、奪われる「わが家」を救え

 香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正案をめぐり、暴徒化した一部が1日、立法会(議会)を占拠して破壊活動を行った。突入直前に警察は不可思議な撤収をし、黒幕の存在などさまざまな憶測も出ている。

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恐怖の条例案、中国に不都合な者を移送

 3月16日、京都市内に宿泊し、懐石料理を食そうとした香港の民主派で民主党の重鎮、涂謹申立法会議員は突然、逃亡犯条例改正案の審議入り情報を聞いて食べるどころではなくなった。

 香港政府が20日間のパブリックコメントを求める期間を発表し、事の重大性を知らせぬまま審議も行わず、強硬に改正案を通そうとしていた動きを知ったからだ。

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一国二制度の危機、自由死守へ学生ら結束

 英国から中国に返還されて22年が過ぎた香港で、逃亡犯条例改正案を契機に市民が「一国二制度」下の人権、民主主義が歪(ゆが)められると憤怒の声を上げた。カギを握る若者、政治家の動きを追った。(香港・深川耕治)

 「雨傘運動は若者にとって民主前進の前向きな政治行動だったが、逃亡犯条例改正案の反対デモは香港人が最も大切にする司法制度、人権、自由を剥奪される強烈な危機感から出てきた死守デモだ」

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不変の愛国教育路線、空母・人民軍基地も公開へ

 6月30日、民主化団体・民間人権陣線のスタッフは吐き捨てるように言った。7月1日午後、毎年恒例となっている香港の大規模な民主化デモ(主催・民間人権陣線)は出発点である香港島のビクトリア公園で中国の宇宙科学を紹介する科学技術展の会場に“占領”され、出発場所の縮小を余儀なくされた。

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中央政府の「全面管轄権」宣言

 「この20年で香港経済はある程度成功したかもしれないが、政治は大失敗だった」。民主派の重鎮で2006年、香港行政長官選挙に立候補したことのある梁家傑氏(元公民党名誉主席)は、中央政府の裏切りで普通選挙の実現や政治改革が遅々として進まなかった実情を回顧する。

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「一国二制度」の前途、挫折した中港融合戦略

 1日、香港が英国領から中国に返還されて20周年を迎える。2047年まで50年間にわたって高度な自治を保障する故・鄧小平氏が提唱した「一国二制度」という壮大な都市実験はアジアの金融センターだった香港をどう変容させたのか。返還前後に生まれた若者世代が中年世代として牽引(けんいん)する30年後を見据えながら現状と課題を浮き彫りにする。(香港・深川耕治、写真も)

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中国に「道徳空白」の難題

台湾に吹いた蔡英文旋風(下)

 今回、立法院選挙で注目を浴びたのは、弟を愛した熱血の姉・洪慈庸氏だ。弟は兵役終了日を直前に控えながら隊内でいじめに遭遇し、死亡する。その真相究明を求め、軍を前に徹底糾弾した。通常、強いものには巻かれろ式で、泣き寝入りになるような事件だった。だが、熱血の姉・洪慈庸氏は一歩も引くことなく、泣く子も黙る軍に立ち向かっていった。新聞やテレビなどマスコミも、これを大々的に取り上げ、洪慈庸氏は一躍、時代のヒロインになったのだ。

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習近平氏の「台湾併合」野望懸念

台湾に吹いた蔡英文旋風(中)

 中台統一は中国の悲願だ。福建省で17年間、勤務した経験があり台湾専門家を自負する習近平国家主席にとっても、台湾問題は自らの政治生命を決定しかねない重要事項だ。少なくとも台湾併合への道筋をつけることができれば、習氏の3期連続も不可能ではない。かつて日章旗が翻った総統府は、第2次大戦後、「中原の逐鹿(ちくろく)」(政権獲得競争)で共産党に敗れた国民党の青天白日旗が翻った。その総統府に中華人民共和国の五星紅旗が掲げられれば、手ごわい長老もバリバリの党内保守派も誰も文句は言えない。毛沢東が成し遂げられず、鄧小平もできなかった台湾併合を、習氏が成就したことになるからだ。

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台湾に吹いた蔡英文旋風、中・米とも織り込み済み

台湾に吹いた蔡英文旋風(上)

 台湾のトップを決める総統選は、民主進歩党の蔡英文主席が国民党の朱立倫主席の倍近い票を獲得し圧勝。立法院(国会、定数113)選でも、民進党が現有40議席から68議席に躍進し、悲願だった初の単独過半数を確保した。緑をシンボルカラーとする蔡英文旋風が吹いた結果だ。この旋風が台湾に蘇生の力を与えてくれることになるのか。また、大陸から吹き下ろす寒風に負けてしまうことはないのか、まだ選挙の余熱で熱い台北からリポートする。(台北・池永達夫、写真も)

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立法院も「一強二弱」 中台緊張リスク、日米協力強化を

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(5)  「一強二弱」と台湾メディアで報じられるほど、選挙序盤から野党・民進党公認候補、蔡英文主席は「一強」としての支持率が高く、二弱である国民党の朱立倫主席、親民党の宋楚瑜主席を寄せ付けない圧勝の勢いだ。最終盤で目立つのは第三勢力となったヒマワリ学生運動のリーダーたちが束ねるミニ政党「時代力量(時代の力)」が親民党より支持率が上昇している点だ。

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蔡氏、大陸との意思疎通約束

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(4)

 来月16日の総統選まで残り3週間を切り、事実上の終盤戦に入った選挙戦は、最大野党・民進党の蔡英文主席の圧倒的優勢は変わらず、テレビ局TVBSが20日発表した世論調査結果では、支持率は蔡氏が46%、与党・国民党の朱立倫主席が26%、野党・親民党の宋楚瑜主席が10%で後を追う「一強二弱」の形勢となっている。

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対中融和でも浮揚せず

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(3)

 2012年の前回総統選では約80万票差(馬英九氏689万票、蔡英文氏609万票)で馬英九氏に競り負け、昨年11月の統一地方選では新北市長選でも朱立倫氏(国民党主席)に惜敗した民進党の蔡英文総統候補(党主席)。敗北の教訓から地元密着に努めてきた。

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民進党、地方首長押さえ優勢 国民党、人選不手際で分裂も

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(2)

 台湾では2010年の五大直轄市長選までは北部の台北市、新北市で国民党が勝利し、「北藍南緑(台湾北部は藍色の国民党、南部は緑色の民進党支持)」との従来の表現が通じた。しかし、昨年11月の統一地方選では台北市が無所属で民進党系の柯文哲市長となり、他の県・市長(知事に相当)ポストも民進党が躍進したことで来年1月16日投開票の総統選、立法委員選での得票見通しは一変している。  22ある県・市の首長は国民党が従来の15ポストを6に激減させた一方、最大野党・民進党は6から13に増やしたことで国民党の集票基盤だった地方都市の漁会(漁協)や農会(農協)などの地元組織で民進党支援の動きが加速しているのだ。

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台湾総統選 民進党、ミニ政党と選挙協力

ルポ・政権交代の攻防 台湾総統選(1)

 来年1月16日投開票の台湾総統選(任期4年、再選は2期まで可)と立法委員(国会議員)選(定数113)に向け、本格的な選挙戦に突入し、最大野党・民進党の蔡英文主席(59)、与党・国民党の朱立倫主席(54)、親民党の宋楚瑜主席(73)の3氏が終盤戦を展開している。選挙序盤から蔡氏が圧倒的リードを保ち、焦点は立法委員選挙での与野党議席数に移っている。政権交代の攻防戦となる同選挙を現地ルポし、台湾の近未来を探った。(台北・深川耕治、写真も)

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中国の動向 汚職の裏に愛人による腐敗堕落

中国の動向 香港誌「前哨」編集長 劉 達文氏に聞く(下)

天安門事件で心神喪失/他派閥失墜、長老が巻き返しポスト習近平の候補者に中央財経指導小組弁公室主任

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中国の動向 心の拠り所求める指導者たち

香港誌「前哨」編集長 劉 達文氏に聞く(上)

 中国の習近平政権は汚職取り締まりを断行するため、江沢民派の周永康氏が無期懲役となり、胡錦濤派の令計画氏が拘束されるなど、習近平総書記の求心力が強まる一方、江沢民派、胡錦濤派の反発も強まり、北戴河会議で激論が展開されている。中国政府の動向について香港月刊政治誌「前哨」の劉達文編集長に上・下2回にわたって聞いた。(聞き手・深川耕治、写真も)

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再選困難な香港行政長官

二極化する香港 識者インタビュー(11)

香港誌「前哨」編集長 劉達文氏(下)

 ――2017年の香港行政長官選挙に出馬する有力候補は誰か。

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一国二制度はすでに破綻

二極化する香港 識者インタビュー(10)

香港誌「前哨」編集長 劉達文氏(上)

 香港の現状や台湾の政局について香港月刊政治誌「前哨」の劉達文編集長に聞いた。(聞き手=香港・深川耕治、写真も)

 ――香港が中国に返還されて18周年が過ぎた。中国が台湾を統一する手段として提案された一国二制度を香港に導入し、どれくらい機能しているとみるか。

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反政府急進派、住民から遊離

二極化する香港 識者インタビュー(9)

親中派団体「愛港之声」代表 高達斌氏 (下)

 ――結果的に梁振英行政長官が残り2年を続けるだけでなく、17年の行政長官選挙で再選もあり得るか。

 梁振英行政長官は残り任期2年が終わっても続投する可能性が高い。就任後3年間の執務実績を見ると、民生問題では大きな改善は見られないが、学生らのデモを穏便に処理して危機管理した政治パフォーマンスは評価すべきだ。

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返還18周年の香港、政局多難

 1日午前、香港中心部の湾仔(ワンチャイ)で恒例の国旗掲揚式が行われ、梁振英行政長官ら香港政府幹部や董建華中国人民政治協商会議(政協)副主席、中国政府の駐香港中央連絡弁公室(中連弁=旧新華社香港支社)の張暁明主任ら中国側要人も参加。返還18周年を祝う市民約2000人も参加し、政府要人にエールを送った。

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中央の支援で住宅問題解決も

二極化する香港 識者インタビュー(8)

親中派団体「愛港之声」代表 高達斌氏(上)

 親中派の民間組織「愛港之声」の高達斌(パトリック・コ)主席に香港政局の現状と未来について聞いた。(聞き手=香港・深川耕治、写真も)

 ――香港が中国に返還されて18年が過ぎた。高度な自治を保障する一国二制度は香港でどれぐらい機能し、達成したか。残り32年でどこまで達成できるか。

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香港は連邦制になるのが良い

二極化する香港 識者インタビュー(7)

「社会民主連戦」主席・立法会議員 梁国雄氏(下)

 ――学生主導の雨傘革命運動は中途挫折し、主導した学生団体は分裂の危機に直面している。成功しなかった原因は何か。

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中国支配強化が反発招く

二極化する香港 識者インタビュー(6)

「社会民主連戦」主席・立法会議員 梁国雄氏(上)

 急進民主派である社会民主連戦の梁国雄立法会議員に香港政局の現状と中国の影響について聞いた。(聞き手=香港・深川耕治、写真も)

 ――7月1日の民主化デモや立法会で一貫して梁振英行政長官の辞任を求めているが、香港政局にとって一体、何が問題か。

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