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アジア rss

南シナ海で強まる中国支配、北朝鮮危機に隠れ着々基地化

 昨年7月にオランダ・ハーグの仲裁裁判所が南シナ海における中国の主張を否定した判決を出してから1年。中国海洋進出の現状と日米の課題をアジアの安全保障問題に詳しい専門家に聞いた。(ワシントン・岩城喜之)

この1年で中国の南シナ海支配、海洋進出に変化はあったか。

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ドゥテルテ大統領の反米・親中露発言への懸念

 南シナ海の領土領海問題をめぐる中国と他の沿岸国との対立において、反中国の急先鋒(せんぽう)を務めてきたフィリピンだが、ドゥテルテ大統領の反米姿勢が浮き彫りとなったことで、これまでのバランスに大きな変化が生じる可能性も出てきた。

 ドゥテルテ氏は「私は米国のファンではない」と発言する一方で、「反米ではない」 とも述べ、同盟関係の維持を強調するなど、玉虫色の発言が目立ち同盟国を困惑させている。

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外交に支障来すドゥテルテ大統領の暴言癖

 フィリピン国内では高い信頼を得ているドゥテルテ大統領だが、それとは対照的に、米国を中心とした国際社会では強い非難を集める結果となっている。その原因は、ドゥテルテ氏の歯に衣(きぬ)着せぬ暴言癖にある。

 大統領に就任する前から暴言はドゥテルテ氏の「持ち味」の一つになっており、国内的にはあまり問題視されてこなかった。フィリピンでは多少口が悪い政治家がむしろ率直に見えて好まれる傾向があるためだ。

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ドゥテルテ比大統領就任から3カ月、強権発動し公約遂行

 圧倒的な国民の支持を得て6月30日に就任したフィリピンのドゥテルテ大統領。麻薬蔓延(まんえん)のフィリピンで間もなく政権3カ月を迎える。国内での高い人気とは裏腹に、国際社会では超法規的殺人を容認する「処刑人」、もしくは国家元首らしからぬ悪態を繰り返す「暴言王」としてその名を轟(とどろ)かせている。 (マニラ・福島純一)

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魅力を失う一国二制度

香港「自治」の行方 識者に聞く(10)

香港の雨傘運動を主導した若者が台湾入りし、台湾のひまわり学生運動を行った若者と活発な交流をしている。

 中国共産党の戦略が明確化したことで、台湾と香港の学生たちの連携交流が進む現象を生んでいる。英国植民地時代の香港でこんな現象は起こらなかった。香港返還当初もこんな動きはなかった。中国政府は原因を真摯(しんし)に突き詰めるべきだ。

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梁振英行政長官評価で親中派も分裂

香港「自治」の行方 識者に聞く(9)

 激変する香港政局について香港月刊政治誌「前哨」の劉達文編集長に聞いた。(聞き手・深川耕治、写真も)

9月4日の香港立法会(議会70)選挙に向け、選挙管理委員会が香港独立派の候補者6人の立候補申請を認めない決定を下した。本格的な選挙戦に入り、親中派(現有43議席)と民主派(現有27議席)が激しく競り合っているが、香港政局はどうなるか。

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台湾との政治交流深化

香港「自治」の行方 識者に聞く(8)

香港の雨傘運動を主導した新党「香港衆志(デモシスト)」の羅冠聡党主席や同党の周永康副秘書長は6月1日、台湾入りし、台湾のひまわり学生運動を行った台湾与党勢力である新政党「時代力量」の林昶佐(フレディ・リム)立法委員と討論して活発な交流をしている。

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中国当局、香港での警察権なし

香港「自治」の行方 識者に聞く(7)

 香港民主派を代表する公民党名誉主席の梁家傑(アラン・リョン)立法会議員に香港政局の現状と課題について聞いた。(聞き手・深川耕治、写真も)

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一国二制度破壊する香港独立論

香港「自治」の行方 識者に聞く(6)

 親中派の民間組織「愛港之声」の高達斌(パトリック・コ)主席に香港政局の現状と未来について聞いた。(聞き手・深川耕治、写真も)

7月1日、銅鑼湾(コーズウェイベイ)では大規模な民主化デモを行ったが、なぜ、同じ日に民間団体が尖沙咀(チムサーチョイ)で返還記念祝賀イベントをあえて行ったのか。

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香港人の民主自決の住民投票目指す

香港「自治」の行方 識者に聞く(5)

 香港の民主化デモ「雨傘運動」を主導した学生リーダーの一人で新党・香港衆志(デモシスト)党主席として立法会選挙に立候補した羅冠聡氏に聞いた。(聞き手・深川耕治、写真も)

4月に結成した若者たちによる新党「香港衆志(デモシスト)」を結成した理由は何か。

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英国のEU離脱は反面教師

香港「自治」の行方 識者に聞く(4)

中国本土の禁書を扱う香港の銅鑼湾(コーズウェイベイ)書店の林栄基店長ら5人が昨年10月から12月にかけて失踪し、中国本土で拘束された。一国二制度の現状をどう見るか。

 林栄基氏の問題は事実関係が数多く疑問点が残り、まだ明確ではないのに「一国二制度の破壊」と批判するのは早計で浅はかだ。香港居住者は1日数十万人が中国本土と往来し、ほぼトラブルがない。

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反中行動が香港の景気低迷に

香港「自治」の行方 識者に聞く(3)

 中国の全国人民代表大会(全人代=国会)が香港にどう関わるか、香港選出の全国人民大会代表(国会議員)、呉秋北・香港工会連合会理事長に聞いた。(聞き手・深川耕治、写真も)

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香港で強まる新聞業界への圧力

香港「自治」の行方 識者に聞く(2)

香港では、英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」や香港大手紙「明報」が中国系企業に買収され、地上波テレビ局ATVがなくなり、1局しかなくなった。香港の言論の自由はかなり狭まったか。

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深刻な書店関係者拘束

香港「自治」の行方 識者に聞く(1)

 来年7月に中国返還20周年を迎える香港では、9月4日投開票の立法会(70議席)選挙に向け、親中派・親政府派と民主派が激戦を展開中だ。その結果は来年3月の行政長官選挙や共産政権下で香港の「自治」を認めた一国二制度の行方にも影響を与えよう。独立派の新政党立候補者らが立候補資格無効とされる中、識者に動向を聞いた。(香港・深川耕治、写真も)

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転向の意志尊重しない同性愛団体

中華圏に浸透する同性婚(8)

香港の精神科医・康貴華氏に聞く(下)

同性愛や同性婚が少数派ではないという社会的風潮は若者にも影響するか。

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「差別撤廃」に潜む伝統価値根絶

中華圏に浸透する同性婚(7)

香港の精神科医・康貴華氏に聞く(中)

人口732万人の香港や人口約13億人の中国で性的少数者(LGBT)の割合はどれぐらいか。

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説得力欠く同性愛の遺伝要因説

中華圏に浸透する同性婚(6)

香港の精神科医・康貴華氏に聞く(上)

 性的少数者(LGBT)の抱える課題や香港での権益拡大の動き、性解放運動の本質について香港で精神科医として同性愛者の診療や立ち直りを支援する活動を長年行っている康貴華医師に聞いた。(聞き手・深川耕治、写真も)

香港で同性愛差別撤廃の法案が成立すれば、彼らが差別を受けたと判断する人々の行動を厳しく罰する動きになるのか。

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乗っ取られた香港の民主化運動

中華圏に浸透する同性婚(5)

香港NPO「明光社」の傳丹梅副総幹事に聞く(下)

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婚姻の4条件崩す恐れ

中華圏に浸透する同性婚(4)

香港NPO「明光社」の傳丹梅副総幹事に聞く(上)

 香港や台湾、中国で広がる同性愛者の権利拡大運動、同性婚容認の動きについて長年、香港でキリスト教福音派の立場から地道な啓蒙(けいもう)活動を展開しているNPO法人「明光社」の傅丹梅副総幹事に聞いた。 (聞き手・深川耕治、写真も)

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警戒する中国当局、家庭崩壊は党の崩壊に直結

中華圏に浸透する同性婚(3)

 米国連邦最高裁が昨年6月26日に同性婚を全州で認める判決を下したことで同性愛をタブー視する中国やシンガポールでも新たな動きが出始めている。

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香港民主化デモ、スタッフの9割が同性愛者

中華圏に浸透する同性婚(2)

 米国の同性婚合法化の動きに伴い、香港では性的少数者(LGBT)の権益保護を主張する民間組織「大愛同盟」が職・住に関して同性愛者を平等に扱うことを支持する「ピンクドット活動」を昨年9月20日に行い、1万5500人が参加した。

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蔡総統の同性婚容認発言で合法化加速

中華圏に浸透する同性婚(1)

 同性婚を認める米国最高裁判決をきっかけに中華圏では同性婚の合法化をめぐり、賛否の対立が先鋭化しつつある。特に5月に発足した台湾の蔡英文政権は総統選で蔡氏が同性婚容認を掲げたため、同性婚推進派の意向を反映する形で合法化に向けた法案準備を本格化させている。香港でも同性愛差別撤廃条例制定の動きが強まり、中国でも欧米型の同性婚推進や性交避妊教育の推進が市民権を得始めている。香港の専門家へのインタビューを含め、現状と問題点を探った。(香港・深川耕治、写真も)

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台湾は中国の進出阻止の砦

日米同盟と台湾 海洋安全保障の展望(5)

元統合幕僚学校副校長・海将補 川村純彦氏に聞く

中国が南シナ海で強行している人工島の軍事基地化の次の狙いは何か。

 台湾だろう。台湾は中国沿海部の中央に位置し、そして、第1列島線の中間にある。中国にとって海洋戦略の要衝であると同時に、戦略上の弱点にもなっている。したがって、台湾を統一できれば「A2/AD」戦略の前方拠点を得ることになる。

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