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中国「一帯一路」最前線 バルカンに吹く風 rss

クロアチアとブルガリア、中国IT御三家が触手

 「クロアチアはBのつく首都の国にいつも支配されてきた」

 首都ザグレブのドイツ系IT(情報技術)企業に勤めるデーヤン・シルコフスキー(42)氏は、クロアチアの歴史を語る。

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ウイグル人の避難所・トルコ、中国の圧迫逃れ6万7千人

 トルコ最大の都市イスタンブールの中心街から西へ約40㌔、アタチュルク国際空港に近い郊外に、ウイグル人が集まって暮らしているセパーキュイ地区がある。その一角にある、ウイグル人イスラム教導師のハジ・アリアクバル氏(42)の自宅を訪ねた。

 家にはウイグル人留学生2人とビジネスマン2人が待機してくれていた。

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米ステルス機の残骸、先端技術狙い中国が買取り

 セルビアの首都ベオグラードの国際空港の側に、円盤状をした総ガラス張りの航空博物館がある。庭に並べている20機以上のソ連製ミグ21も壮観だが、目当ては二階に置かれている米軍機だ。

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セルビアで増す中国人の存在感、町を歩けば「ニーハオ」

 セルビアの首都ベオグラードの官庁街の一角にある旧ユーゴスラビア軍司令部(国防省)ビルは、今なお崩れかかった無残な姿を晒(さら)している。セルビア政府は、破壊された同ビルを「歴史の証人」として、そのまま残すことにしたのだ。これらは1990年代、米軍が加わる北大西洋条約機構(NATO)がコソボ紛争で、セルビアを空爆した時のものだ。

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セルビア・ハンガリー高速鉄道建設、欧州委が調査に乗り出す

 人口約700万人のセルビアは、1990年代の紛争で崩壊した旧ユーゴスラビア連邦の七つの国の一つ。まだ欧州連合(EU)には正式加盟を果たしていないが、EUから「加盟候補国」に認定されている。

 そのセルビアが、中国との関係を急速に強めている。背中を押しているのは、一帯一路を国家プロジェクトとする中国側の積極的アプローチだ。

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ピレウス港の海軍基地化

 中国はスエズ運河からギリシャのピレウス港に至る航路を「アジアと欧州を結ぶ最短航路」(李克強首相)として重視している。

 EU(欧州連合)は中国にとって最大の貿易相手国であり、欧州向け貨物の8割は海上輸送に頼っている。ピレウス港はその海上物流の橋頭堡(きょうとうほ)というわけだ。

 無論、物流だけでなく軍事的意味も担保されている。

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中国主導「16プラス1」、EU「分断支配の道具」警戒

 中国が狙っているのは港湾だけではない。

 中国国営企業の国家電網は一昨年末、ギリシャの国営電力会社が保有する送電線管理企業の24%の株式を3億2000万ユーロ(約380億円)で買収した。

 さらに、中国の視線は「ギリシャの周囲」にも送られ、港湾大手の招商局国際がトルコ3位の港湾施設会社を買収済みだ。

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中国「一帯一路」最前線 ギリシャ・ピレウス港の売却

 「シルクロード経済帯」(一帯)と、「21世紀海上シルクロード」(一路)によってユーラシア大陸を包み込む巨大な経済圏をつくろうという中国の「一帯一路」構想。あちこちでつまずきを見せる一方、地政学的に重要なバルカン半島が一種力の真空状態にあることに目を付け、着々と地歩を固めようとしている。同地域での異型の国・中国の海外展開の実態をリポートする。(池永達夫)

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