米朝首脳会談の焦点
核・拉致トランプ頼みの不安
安倍晋三首相は7日、トランプ米大統領との首脳会談で、米朝首脳会談に向け、核、ミサイル、拉致問題で最終的な擦り合わせを行った。今の時期に「擦り合わせ」が必要になったのは、米朝の駆け引きが続く中でトランプ氏の発言が二転三転し、4月の首脳会談で確認した安倍首相との共同歩調にずれが生じたためだ。

北は「非核化詐欺」狙いか
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は今回の米朝首脳会談に国運を賭け、ある種の「決戦場」と位置付けているとみられるが、日本をはじめ国際社会が求める「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」に応じる可能性は低いとみられている。

米朝首脳会談の焦点 読めぬトランプ流交渉術
12日にシンガポールで開催される史上初の米朝首脳会談は、北朝鮮の核問題の解決につながる転換点になるのか。歴史的会談の焦点を探った。
トランプ米大統領が1987年に書いた自伝に、次の一節がある。
「大事な取引をする場合は、トップを相手にしなければラチがあかないのだ。その理由は、企業でトップでない者はみな、ただの従業員にすぎないからだ」
