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記者の視点 rss

「お母さん食堂」の名称変更を求める署名運動

《 記 者 の 視 点 》

 受験シーズンになると、料理する母親を間近に感じられるダイニングで勉強していた長男のことを思い出す。生真面目な性格からか、中学校時代に不登校で、高校は通信制で学んだ彼にとっては孤独で、極寒の厳しさに例えても大げさとは言えない大学受験だった。

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黒人社会は「被害者意識」からの脱却を

《 記 者 の 視 点 》

 新聞記者をしていると、「忘れられないインタビュー」が時々ある。取材した相手の人柄に惹(ひ)かれたり、発言内容に大きな刺激を受けたときなどがそうだ。

 またいつか取材したいと思っているうちに、その人の訃報が流れてくることがある。なぜもっと早くもう一度アポを取らなかったのか。そう悔やんでも、後悔先に立たず、である。

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コロナに明け暮れた学校 禍転じて福となせる来年に

《 記 者 の 視 点 》

 学校・教育現場においても、新型コロナの影響は大きく、まさに「新型コロナに明け暮れした1年」となった。

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三島自決から50年、遅々として進まぬ改憲

《 記 者 の 視 点 》

 作家の三島由紀夫が陸上自衛隊の市ケ谷駐屯地(現、防衛省)で自決して先月25日で50年となった。当時、筆者は中1でクラブ活動に明け暮れていたが、それでもノーベル文学賞の候補にもなった作家が、鉢巻き姿でバルコニーから何かを叫んだ後に割腹自殺したというニュースは衝撃的だった。

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「パートナーシップ」の拡大 性愛のパンドラの箱を開ける

《 記 者 の 視 点 》

 東京都足立区が来年度から、同性カップルを区として公認する「パートナーシップ制度」を導入すると発表した。また、兵庫県明石市は、同性同士を含めた未婚のカップルを「婚姻相当」と公認するとともに、その子供との親子関係も認める「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」を来年1月から導入するという。

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「教誨師」という仕事 死刑囚の魂の看取り人

《 記 者 の 視 点 》

 今年、私が読んだ中で一番の本になるだろう。

 講談社文庫から出ている堀川恵子著「教誨(きょうかい)師」だ。

 半世紀もの間、死刑囚と対話を重ね、死刑執行に立ち会い続けた浄土真宗僧侶・渡邊(わたなべ)普相(ふそう)。

 「わしが死んでから世に出してくださいの」という約束の下、本書で初めて語られる死刑の現場が生々しい第1回城山三郎賞受賞作だ。

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映画「鬼滅の刃」大ヒット コロナ禍で起きた珍事

《 記 者 の 視 点 》

 10月16日公開の映画「劇場版『鬼滅の刃(やいば)』無限列車編」の快進撃で11月上旬には、日本映画歴代の興収(興行収入)のトップ5をアニメーション作品が占めることが確定した。

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混乱続く米大統領選、公平ルールの精神はどこに

《 記 者 の 視 点 》

 ワシントン特派員時代にハマったのが、米国の国民的スポーツであるアメフットの観戦だった。アメフットはルールが非常に細かく、「ここまでやるか」と思うほど公平性にこだわるスポーツだ。

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メディアによる言論封じーLGBT教育反対さえ「差別」

《 記 者 の 視 点 》

 長い間、LBGT(性的少数者)問題を取材・執筆していて、人権の重要性や価値観の違いに対する寛容な姿勢を主張する一方で、現在のLGBT運動に対する反対意見を「差別」と決め付けるメディアの強圧的な姿勢に直面し、「言論の自由」の危機を感じることが珍しくない。

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科学者の国防無知 学術会議は正しく対応すべきだ

《 記 者 の 視 点 》

 「研究成果は、時に科学者の意図を離れて軍事目的に転用され、攻撃的な目的のためにも使用されうるため、まずは研究の入り口で研究資金の出所等に関する慎重な判断が求められる」

 今、話題の日本学術会議が2017年3月に決定した「軍事的安全保障研究に関する声明」の恐らく最も有名な一節だ。

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真の学力を伸ばすには、まず教育環境の整備を

《 記 者 の 視 点 》

 「学力とは何か?」10人いれば、10通りの答え方・捉え方が出てくる問題である。「詰め込み教育は良くない」と「ゆとり」教育に振れ、「教科書が薄くなって、学ぶ総量が少なった」と「脱ゆとり」に振れる。経済協力開発機構(OECD)による学習到達度調査(PISA)で各国の読解力と大きな開きがあった、だとか、全国学力・学習状況調査(学テ)都道府県単位の順位が下位に甘んじていると、“悲観論”が教育界に続出してくる。

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「象牙の塔」の矜持か傲慢か

《 記 者 の 視 点 》

 「人間は学問をすると、バカになる」

 昭和44年1月、東京大学本郷キャンパス安田講堂を占拠していた左翼学生と警視庁機動隊の攻防を映し出すテレビを見ながら、明治生まれの祖母が思わず発した言葉だ。このあと、こうも言った。

 「おれは、尋常小学校しか出てないが、やって良いことと悪いことぐらいは知っている」

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習近平VS王岐山 無二の親友が政敵に?

《 記 者 の 視 点 》

 中国共産党は今月2日、王岐山国家副主席の側近だった董宏・前組長(66)を「重大な党規違反」の疑いで摘発した。標的は王副主席とされる。

 無二の親友とされた習近平国家主席と王副主席の間に、なぜ修復不能な亀裂が生じたのか。

 習近平氏は、ポスト引き上げという飴(あめ)と汚職摘発という鞭(むち)での政治的求心力を増幅させてきた。

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「宗教音痴」だった宗教社会学者

《 記 者 の 視 点 》

 マックス・ウェーバー(1864~1920)は、「知的巨人」と称される大きな業績を残した宗教社会学者で、日本にも大きな影響を与えた。それは日本人が近代合理主義を学びたいという意図からだったが、今年は没後100年で、そのような時代はもう過ぎ去ったようだ。

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“新”立憲民主党、掛け声だけの「政権の選択肢」

《 記 者 の 視 点 》

 立憲民主党と国民民主党などが合流した新党、立憲民主党が15日、結党大会を開き、発足した。衆院107、参院43、計150人の大所帯となった野党第1党として、謳(うた)い文句通り「政権の選択肢」になれるかどうかは、国家的に見ても重大な問題だ。  その意味で、もっと注目が集まってもよかったが、安倍晋三首相の突然の辞任表明から始まる、自民党総裁選、菅義偉内閣の誕生という、想定外の政界大変動にのみ込まれて埋没してしまった。

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コロナ感染差別の防止 「心の社会的距離」が課題に

《 記 者 の 視 点 》

 弊紙3日付社会面に、「地方移住 相談が活況」「新型コロナ機に誘致に熱」の見出しで、「都市部から地方への移住に関心が高まっている」という記事が載った。

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オンライン党大会 米政治からドラマ消える

《 記 者 の 視 点 》

 全世界の米国政治ウオッチャーにとって、物足りない夏だったに違いない。8月下旬の米共和党と民主党の全国大会が、新型コロナウイルス対策でオンライン中心で行われたからだ。

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ありがとう「こうのとり」 有人輸送のビジョン欲しい

《 記 者 の 視 点 》

 国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を届ける無人補給機「こうのとり」9号機が20日、任務を終了した。2009年の1号機から9号機まで、全てのミッションをほぼ完璧にこなし、有終の美を飾った。ISSへの輸送任務は今後、21年度中に打ち上げられる後継機「HTV-X」に引き継がれるが、改めて宇宙航空研究開発機構(JAXA)はじめ多くの関係者に「ありがとう」と言いたい。

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立憲・国民合流新党 共産党との選挙協力はどうする

《 記 者 の 視 点 》

 米国の対中政策の根本的な見直しを告げる政府高官4人の演説が6月下旬から1カ月の間に行われた。その口火を切ったのはオブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)で、中国共産党のイデオロギーそのものに切り込んでいる。

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「ウィズコロナ」の心構え ストレスためず免疫力強く

《 記 者 の 視 点 》

 国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が公表された今年1月以降、筆者が自分の感染を疑ったことが2度ある。

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長江流域大洪水は人災 湖干拓で水量調節できず

《 記 者 の 視 点 》

 中国一の大河である長江(揚子江)や淮河(わいが)の洪水がひどいことになっている。被災者の数は、当局発表で5000万人以上となり異例の規模だ。長江や淮河流域には、中国の人口14億人の40%以上に相当する6億人が生活しているとされる。だとすると、被災者数の実態はもっと多いのかもしれない。

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コロナ後の働き方改革 一極集中排し、分散、住み分けを

《 記 者 の 視 点 》

 新型コロナウイルスの感染で今年の上半期、世の中はすったもんだとなった。私自身もコロナウイルスの拡散予防ということで、学校現場における「教員の働き方改革」の講演が中止になった。

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代替政権めざす立憲 国防を担う準備はあるか

《 記 者 の 視 点 》

 10日夜のフジテレビ討論番組に、民主党野田佳彦政権の防衛相、森本敏拓殖大学総長と安倍晋三政権で防衛相を務めた中谷元、小野寺五典両衆院議員の3人が登場し、「『敵基地攻撃能力』とあるべきミサイル防衛」について議論した。この中で森本氏は、防衛問題における政府と政党(政権与党)との関係に話が及んだ時、興味深い発言をした。

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