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記者の視点 rss

はびこる無責任政治、憲法から整備し出直しを

《 記 者 の 視 点 》

 波乱が続いた東京五輪が開幕し、17日間の公式日程が始まった。新型コロナ禍のため開催が1年延期され、それでも感染拡大が止まらず、東京に4回目の緊急事態宣言が発令され、大部分の競技が無観客で行われる異例の大会となった。

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「ジェンダーの視点」の歪み

《 記 者 の 視 点 》

 メディアに「ジェンダー平等」という言葉が頻繁に登場する昨今だが、ジェンダーとは「社会的・文化的につくられる性別」と解説され、その不平等や偏見が女性に関わるさまざまな課題の背景にあると見るのがジェンダーの視点だ。

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米国在住の脱北者パク・ヨンミさんの警鐘

《 記 者 の 視 点 》

 「(米国の未来は)北朝鮮と同じくらい暗い」――。

 米国では、リベラルな価値観にそぐわない言論を封じ込める「ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)」などにより、異質な社会に変わり果ててしまったと嘆く論評を見掛けることが多くなった。だが、冒頭で紹介した以上の痛烈な批判はないだろう。米国が世界最悪の抑圧国家と同程度にまで劣化してしまったというのだから。

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元韓国サッカー代表・柳想鉄氏を悼む

《 記 者 の 視 点 》

 サッカーJリーグの横浜F・マリノスと柏レイソルで活躍した柳想鉄(ユサンチョル)氏が、すい臓がんで死去。6月7日、その一報が流れた時、思わず言葉を失った。享年49歳。日本と韓国のサッカー史を彩ったスター選手の早過ぎる訃報に言葉が出なかった。

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枝野ビジョン、政権「構想」に格上げできるか

《 記 者 の 視 点 》

 菅義偉内閣の支持率は時事通信の6月の調査で33・1%と前月比0・9ポイント増と依然苦戦を強いられているが、本来ならば反射的に利益を得ても不思議でない野党第1党、立憲民主党の支持率は2・9%と前月比1・5ポイントも下落し、公明党(3・7%)の後塵を拝した。

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ネット署名の信憑性 架空住所もカウントされる

《 記 者 の 視 点 》

 ウェブサイト「Change.org」(チェンジ・ドット・オーグ)を使った署名活動がブームだ。直近では、自民党のLGBT(性的少数者)理解増進法案の今国会提出見送りを受けて、LGBT活動家らが先月31日、抗議署名9万超筆を集めて同党に提出、それを一部メディアが報じた。

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国際社会に「炭鉱のカナリア」の教訓を与える

《 記 者 の 視 点 》

 中国がチベットを侵攻し、自国領に組み入れてから70年が過ぎた。現在、チベット自治区とは名ばかりで、安定統治を名目に強権の鞭(むち)がチベットに振り下ろされている。70年に及ぶ中国に統治されたチベットの歴史は、国際社会にその教訓を教えてくれる「炭鉱のカナリア」でもある。

 最大の教訓は、隣国中国の脅威認識の欠落にある。

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人間の霊性を無視して尊厳性を失う

 社会科学は本当に人を幸福にするのか。戦争、飢餓、貧困、自然災害は克服されておらず、グローバル資本主義は現代文明の脆弱(ぜいじゃく)さをあらわにしている。

 経済学者も本質的欠陥に気付き、佐伯啓思は『近代の虚妄』(東洋経済新報社)を著し、中山智香子は『経済学の堕落を撃つ』(講談社)を書いて経済学を批判した。

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ワクチン開発には国家安全保障の観点が必要だ

《 記 者 の 視 点 》

 新型コロナウイルス感染症の第4波により、東京、大阪など9都府県に緊急事態宣言が拡大され、沖縄県も加わることが決まった。変異ウイルスの拡大により、従来の対応ではなかなか抑え込めない状況となり、規制の強化と解除が繰り返される中で、国民に厭戦(えんせん)気分が漂ってきている。

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現行憲法の欠陥、24条は「家族解体」を進める

《 記 者 の 視 点 》

 今年の「憲法記念日」(5月3日)は、尖閣諸島周辺への中国公船による領海侵入が頻発するなど、中国共産党が覇権主義的行動を強め、また新型コロナウイルスの第4波の中で迎えた。

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オーウェルの小説「一九八四年」が現実化

《 記 者 の 視 点 》

 東京ディズニーランドと東京ディズニーシーが「レディース・アンド・ジェントルメン、ボーイズ・アンド・ガールズ」という園内の英語アナウンスをやめ、「ハロー・エブリワン」などの表現に変えたという。

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デジタル教科書、拙速避けて紙の利点と併用を

《 記 者 の 視 点 》

 何か新しい事に取り組むには、表があれば裏があり、良い点があれば悪い点がある。賛成する人もあれば反対する人もいる。国家であれ、地方自治体であれ、会社であれ、組織の長には、長きにわたって尊重されるものを選択することが願われる。

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処理水の海洋放出 科学的広報で風評被害なくせ

《 記 者 の 視 点 》

 「科学的根拠に基づいたものとは言えない、感情的で他の思惑が絡まった主張は受け入れがたい」

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教科書による“家族破壊”20年続く性差否定思想

《 記 者 の 視 点 》

 祖父母と両親、そして4人の兄弟合わせて8人家族の中で育った筆者が青春時代を過ごした東北の農村では、いわゆる「拡大家族」が当たり前だった。そんな筆者が2002年、文部科学省の委嘱事業として作製された子育て支援の手引書『未来を育てる基本のき』を見た時に覚えた衝撃は今も忘れることができない。

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ミャンマー騒乱、落としどころは早期再選挙

《 記 者 の 視 点 》

 タイには約100万人以上のミャンマー人が就労しているとされる。

 バンコク支局時代にも、タイで多くのミャンマー人を目にした。何人かは友達付き合いもした。

 その一人が支局に電話をかけてきたことがある。

 故郷のシャン州に住む家族が村ごと国軍の襲撃を受け、山に逃げ込み安否が分からなくなったというのだ。いつも冷静沈着な男が落ち着きがなくなっていた。

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無料通信アプリ「LINE」問題の衝撃 

《 記 者 の 視 点 》

 無料通信アプリ「LINE(ライン)」の利用者の個人情報が、中国の企業によって閲覧が可能だったニュースに大きな衝撃が広がった。正確に言えば、システム管理を委託されていた中国企業の技術者からアクセス可能な状態で、実際に中国の技術者が少なくとも32回、日本のサーバーにアクセスがあったことが確認されているというのだ。

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福島原発事故を生んだ「安全神話」

《 記 者 の 視 点 》

 東日本大震災に伴う福島第1原発の事故から10年を迎え、当時の首相として戦後最大の危機に対応した菅直人氏(衆院議員)が時事通信のインタビューに応じた。菅氏の発言で興味を引いたのは、「震災前は、私も原発事故は起きないと考えていたが間違っていた。原発はゼロにすべきだ」というものだ。東工大大学院で応用物理学を学んだだけに、原子力の専門知識は十分だったはずで、自分も原発「安全神話」の信者だったことの告白と言える。

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「同性婚」が問うもの

《 記 者 の 視 点 》

 「同性婚」を認めない婚姻制度の違憲性を初めて問う訴訟の判決が17日、札幌地裁で下される。多くの先進国が同性婚を認める趨勢(すうせい)にあって、日本は今後も一夫一婦制を堅持できるのか、注目の判決だ。

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米国で増えるLGBT、子供を誘惑した大人の罪

《 記 者 の 視 点 》

 米調査会社ギャラップが18歳以上の米成人1万5000人以上に行った世論調査で、5・6%が同性愛者など性的少数者(LGBT)と自認していることが分かった。

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「Go Toトラベル」は“悪者”だったのか?

《 記 者 の 視 点 》

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い発令されている緊急事態宣言で、政府は26日に大阪や京都、兵庫、愛知、岐阜、福岡の6府県の解除を決定。残る首都圏の1都3県についても、来月7日に解除の見込みである。

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ワクチン先行接種 率先希望する医師の思い

《 記 者 の 視 点 》

 新型コロナワクチンの先行接種が17日始まった。対象は全国の病院100カ所の医療従事者約4万人。18日付本紙に掲載された医師のコメントが目に留まった。

 「接種の機運を高めるため、率先して受けた」と、東京医療センターの新木一弘院長。千葉労災病院の青田孝子副院長は「私には基礎疾患があるが、ワクチンを受けて大丈夫だと示したかった」。

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ミャンマーのクーデター

《 記 者 の 視 点 》

 ミャンマーでクーデターが起き、国軍が政権を奪った。

 昨年11月の総選挙では、スーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)が上下両院(定数664)で396議席と地滑り的勝利を果たした一方、国軍系野党の連邦団結発展党(USDP)は33議席と惨敗した。

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米国に根付いた無神論 キリスト教文化の破壊を狙う

《 記 者 の 視 点 》

 政治哲学者アラン・ブルームの著した『アメリカン・マインドの終焉(しゅうえん)』(1987年)は、米国社会が建国精神を離れて内面から崩れつつあることを描いた名著。三十数年たったが、精神の空洞化はより深刻になっている。それを印象付けた大統領選挙だった。

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