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記者の視点 rss

「宗教音痴」だった宗教社会学者

《 記 者 の 視 点 》

 マックス・ウェーバー(1864~1920)は、「知的巨人」と称される大きな業績を残した宗教社会学者で、日本にも大きな影響を与えた。それは日本人が近代合理主義を学びたいという意図からだったが、今年は没後100年で、そのような時代はもう過ぎ去ったようだ。

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“新”立憲民主党、掛け声だけの「政権の選択肢」

《 記 者 の 視 点 》

 立憲民主党と国民民主党などが合流した新党、立憲民主党が15日、結党大会を開き、発足した。衆院107、参院43、計150人の大所帯となった野党第1党として、謳(うた)い文句通り「政権の選択肢」になれるかどうかは、国家的に見ても重大な問題だ。  その意味で、もっと注目が集まってもよかったが、安倍晋三首相の突然の辞任表明から始まる、自民党総裁選、菅義偉内閣の誕生という、想定外の政界大変動にのみ込まれて埋没してしまった。

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コロナ感染差別の防止 「心の社会的距離」が課題に

《 記 者 の 視 点 》

 弊紙3日付社会面に、「地方移住 相談が活況」「新型コロナ機に誘致に熱」の見出しで、「都市部から地方への移住に関心が高まっている」という記事が載った。

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オンライン党大会 米政治からドラマ消える

《 記 者 の 視 点 》

 全世界の米国政治ウオッチャーにとって、物足りない夏だったに違いない。8月下旬の米共和党と民主党の全国大会が、新型コロナウイルス対策でオンライン中心で行われたからだ。

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ありがとう「こうのとり」 有人輸送のビジョン欲しい

《 記 者 の 視 点 》

 国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を届ける無人補給機「こうのとり」9号機が20日、任務を終了した。2009年の1号機から9号機まで、全てのミッションをほぼ完璧にこなし、有終の美を飾った。ISSへの輸送任務は今後、21年度中に打ち上げられる後継機「HTV-X」に引き継がれるが、改めて宇宙航空研究開発機構(JAXA)はじめ多くの関係者に「ありがとう」と言いたい。

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立憲・国民合流新党 共産党との選挙協力はどうする

《 記 者 の 視 点 》

 米国の対中政策の根本的な見直しを告げる政府高官4人の演説が6月下旬から1カ月の間に行われた。その口火を切ったのはオブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)で、中国共産党のイデオロギーそのものに切り込んでいる。

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「ウィズコロナ」の心構え ストレスためず免疫力強く

《 記 者 の 視 点 》

 国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が公表された今年1月以降、筆者が自分の感染を疑ったことが2度ある。

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長江流域大洪水は人災 湖干拓で水量調節できず

《 記 者 の 視 点 》

 中国一の大河である長江(揚子江)や淮河(わいが)の洪水がひどいことになっている。被災者の数は、当局発表で5000万人以上となり異例の規模だ。長江や淮河流域には、中国の人口14億人の40%以上に相当する6億人が生活しているとされる。だとすると、被災者数の実態はもっと多いのかもしれない。

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コロナ後の働き方改革 一極集中排し、分散、住み分けを

《 記 者 の 視 点 》

 新型コロナウイルスの感染で今年の上半期、世の中はすったもんだとなった。私自身もコロナウイルスの拡散予防ということで、学校現場における「教員の働き方改革」の講演が中止になった。

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代替政権めざす立憲 国防を担う準備はあるか

《 記 者 の 視 点 》

 10日夜のフジテレビ討論番組に、民主党野田佳彦政権の防衛相、森本敏拓殖大学総長と安倍晋三政権で防衛相を務めた中谷元、小野寺五典両衆院議員の3人が登場し、「『敵基地攻撃能力』とあるべきミサイル防衛」について議論した。この中で森本氏は、防衛問題における政府と政党(政権与党)との関係に話が及んだ時、興味深い発言をした。

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感染症と性行動 リスク高めた解放運動

《 記 者 の 視 点 》

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くの書店は感染症関連コーナーを設けている。店頭に並んだ中の何冊かを読んで、エイズをはじめとした性感染症が伝染病の中で重大な位置を占めていることを改めて実感する。

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「バイデン米大統領」誕生なら…

《 記 者 の 視 点 》

 ネット上で使われるスラング(俗語)に、「逆神」という言葉がある。立てた予想がことごとく外れる人のことを指すが、筆者がワシントン特派員として米国の外交政策をウオッチしていた時、この言葉が最も当てはまると感じたのが、ジョゼフ・バイデン前副大統領だった。

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うがい・手洗い・マスク、世界に誇れる日本人の生活習慣

《 記 者 の 視 点 》

 「うがい」「手洗い」「マスク」。日本人の生活習慣として根付いている三つの行為が世界から注目を集めている。

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言を発表し、行政が強制的(罰金等の処罰)に封じ込めようとした国がある中、日本は強制力のない緊急事態宣言を出し、感染爆発が起きなかったことを、世界が驚きをもって伝えた。その要因の一つとして上記の三つの生活習慣を挙げる。

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躍動感乏しい政治 弊害ばかり目立つ小選挙区制

《 記 者 の 視 点 》

 新型コロナウイルス対策に追われた通常国会が17日に閉幕したが、最終盤から大波乱が続いた。

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感染症と「夜の街」 第2波を左右する「欲望」

《 記 者 の 視 点 》

 東京都庁のライトアップが11日夜、赤から虹色に変わった。新型コロナウイルス感染への警戒を呼び掛ける「東京アラート」が解除され、12日から休業要請緩和のロードマップは「ステップ3」に移行した。

 これに伴い漫画喫茶、パチンコ店など接待を伴わない施設の営業が再開。19日からは接待を伴う施設への休業要請も終了する。

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空白のカシミール 火事場泥棒の中国人民解放軍

《 記 者 の 視 点 》

 力の空白地帯が生じると自制力に乏しい強者が弱者を駆逐する。帝国主義時代を彷彿(ほうふつ)させるような現実が、まだ地球上には現存している。

 その距離、3500キロという世界有数の長さを誇る中印国境の多くは、領有権がはっきりしない未確定地域が含まれる。

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コロナ危機から見直す歴史 旧きものから新しきものへ

《 記 者 の 視 点 》

 2017年夏、東京都美術館で、ピーテル・ブリューゲルの「バベルの塔」展が開催された。この画家は16世紀ネーデルランド絵画の巨匠で、24年ぶりの来日。これをまた、ここで話題にするのは、新型コロナウイルスの世界的流行との関連だ。

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コロナ対策の中間成績 国民に届かなかった政治の力

《 記 者 の 視 点 》

 世界的な新型コロナウイルス感染拡大という未曽有の国家的危機に直面する中で、選挙や国会内外での権力闘争とは違って「国家の意思を創造決定し、その実現に最高の指導を与える」という、本来的な意味での政治がいつになく身近に感じられるようになった。

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コロナ感染と差別 「正しく恐れる」難しさ

《 記 者 の 視 点 》

 私の故郷は、新型コロナウイルス感染が比較的少ない東北・宮城県だ。同県の感染者数は、88人目が報告された先月28日以来、「ゼロ」の日が続いている。当然、緊急事態宣言は14日に解除された。同県出身者としては、感染がストップしていることを嬉(うれ)しく思っているが、逆に感染者が少ないことによる懸念もある。

 同県内に住む知人と電話で話した時、彼はこんなことを言っていた。

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コロナ危機と家庭の価値 困難を絆深める機会に

《 記 者 の 視 点 》

 「もちろん野球がしたい。でも、子供たちとこのような体験ができるのは、特別なことだよ」

 昨年の米大リーグ・ワールドシリーズを制覇したワシントン・ナショナルズのライアン・ジマーマン選手が米メディアに掲載されたコラムでこう書いていた。ジマーマン選手といえば、ナショナルズ一筋のキャリアから、地元ファンの間で「ミスター・ナショナルズ」と親しまれているベテラン内野手だ。

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遅い政府の新型コロナ対策 決断力・実行力ある指導者出現を

《 記 者 の 視 点 》

 古来、悪い医者は人を殺す、普通の医者は人の命を救う、良い医者は国を憂い、国を救う、と言われる。良い医者を超えた、本物の医者の出現を待望する。本紙22日付1面の「特報」で書いた「抗体検査キット『Wondfo』 対コロナ『補完武器』に」の記事に登場していただいたエミーナジョイクリニック銀座の伊東エミナ理事長は、こうした本物の医師の一人であろう。

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新型コロナとの戦争

《 記 者 の 視 点 》

 先週金曜の朝、何気なく見ていたテレビ(NHK放送)で衝撃的な画面を見た。

 中国・上海で行われた男女数人ずつがテーブルを囲む飲み会で、皆が一斉にスマホに表示された数字を見せ合うのだ。幹事役の男性は638点、そして各自の点数が次々と映し出される。

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「緊急事態宣言」の効果 国難モードに切り替わったか

《 記 者 の 視 点 》

 「茹(ゆ)でガエル理論」というのがある。カエルを熱湯に入れると、驚いて直(す)ぐに飛び跳ね逃げるが、冷たい水に入れて徐々に水温を上げていくと、カエルは熱湯になるのに気付かず、茹でガエルになってしまうという寓話(ぐうわ)があるが、これをビジネス業界などで、環境の変化に対応することの重要性を強調するために使われる警句になっている。

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