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オピニオン rss

祖母の旅立ちと沖縄戦前後

沖縄大学教授 宮城 能彦

 私事で恐縮だが、先日母方の祖母が亡くなった。105歳であった。祖母は明治41年旧羽地村(現在の名護市)生まれ。戦前の沖縄女子師範学校を卒業した後、約半世紀、戦前戦後を通じて小学校で教鞭をとった。

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婚外子相続問題で拙速な民法改正は混乱招く

 未婚の男女間の子(婚外子)の遺産相続分は結婚した夫婦の子(嫡出子)の2分の1とする民法の規定を改め、同等にしようという同法改正案が国会に上程されている。先の最高裁での違憲判断を受けたものだが、法律婚への配慮を怠った安易な改正は家族崩壊に手を貸しかねない。慎重な審議が必要だ。

 最高裁が「格差は違憲」

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「日本人の良質な精神取り戻せ」2020年五輪・パラリンピックの東京

 1964年の東京五輪が日本の高度経済成長の始まりを告げる大会だったのに対して、2020年の東京五輪は成熟した世界都市で開かれる大会を目指している。では、そこで世界の人たちが目にする東京はどんな街になっているだろうか。都市問題に詳しい中村實(まこと)さんに期待と展望を伺った。

(聞き手=フリージャーナリスト・多田則明)

お節介な人を増やせ/浪費から活費の時代へ伝統的な江戸の祭りで歓迎されるおもてなし

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拒否されるシリア和平会議

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持

 民主主義を謳う思想もなく、自由を求める秩序もなく、集団をまとめる指導者も、そして運動を管理する組織もない中で始まった騒乱が、老醜の大統領の追放という決断を大統領周辺に与えて始まったアラブの春という現象は、3年を終えようとしている。しかし、その実態は民主主義と自由に満ち溢れ、憧れた個人主義に酔いしれるような世界ではなく、経済環境の悪化が一段と進み、老醜ゆえに決断力を失った前大統領の時代を懐かしむ声が、時には混乱の中で、時には流血の悲劇の中で聞こえている。

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電力システム改革は大局的な視点に立ち議論を

 発送電分離など電力システム改革のスケジュールを定めた改正電気事業法が成立した。独占状態が続いた電力市場に競争を促すことが狙いだが、安定供給の面などで重大な懸念がある。政府は大局的な視点に立ち、今後の詳細な制度設計を進めていくべきだ。

全面自由化を目指す

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安定を装う中国共産党3中全会

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生

 中国共産党の重要会議である第18期中央委員会第3回全体会議(18期3中全会)は、北京市内の軍関係ホテルで9日から4日間の日程で開催された。

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強権に頼る政治のもろさ露呈した中国3中総会

 中国共産党の第18期中央委員会第3回総会(3中総会)がこのほど終了した。

 昨年同時期に習近平氏が総書記に選出されて1年。中国が直面する歴史的課題に果敢に取り組むかと期待されたが、示された方針は玉虫色の内容で新味は全くなかった。

 「国家安全委」を創設

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7~9月期GDPで来年の増税に耐えられるのか

 来年4月の消費増税に日本経済は耐えられるのか、心配な数字である。7~9月期の国内総生産(GDP)は実質で前期比0・5%増と4四半期連続のプラス成長となった。しかし、以前ほどの力強さがない。

 輸出の低迷が減速の主因だが、個人消費は伸び悩み、設備投資も冴えない。このままでは自律的成長の基盤が整わないうちに消費増税が行われることとなり、景気が腰折れしかねない。要警戒である。

 成長率が徐々に低下

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第26回共産党大会決議案に対北・対中脅威の記述なし

 日本共産党は11月12日と13日に第9回中央委員会総会を開催した。その場で、来年1月15日から4日間の日程で開催される第26回党大会の決議案が採択された。今回、その決議案を分析する。

 決議案を分析しての大きな批判点は以下の通りである。

 1、中国、北朝鮮の脅威に関する記述がまったくない。

 2、尖閣諸島、竹島問題を日本の固有の領土と主張する記述が存在しない。

 3、大本営発表で、都合の悪い点は隠す。

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国民投票年齢の「当面20歳」は妥当な判断だ

 憲法改正のための国民投票の資格年齢を18歳以上とするか、それとも20歳以上か。与党内で意見が分かれているが、自民党は「当面20歳以上」にする方針を決めた。投票年齢は選挙権年齢や成人年齢と深く関わっており、影響も考慮せず18歳以上とするのは問題が多い。自民党の判断は妥当だ。

 懸念される「18歳成人」

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景気と再建を追う安倍政権

政治ジャーナリスト 細川 珠生

 第二次安倍政権が発足して、もうすぐ11カ月になる。この間、支持率は60%前後を推移しており、第一次政権はもとより、ここ近年の自民・民主両政権とは比べ物にならないほどの安定具合である。その大小に関係なく、政策の実現には、まずは安定した政権が必要であることからも、安倍政権が目指す政策の実現は、着実に進んでいくものと思われる。

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国家戦略特区の実験成功させ経済再生を

 安倍政権が成長戦略の柱としている国家戦略特区法案が今国会で審議入りした。安倍晋三首相は、大胆な規制緩和で民間投資を呼び込むことで「世界で一番ビジネスのしやすい環境を創出する」と意欲を示している。法案成立が経済活性化につながることを期待したい。

地域指定し規制緩和

 国家戦略特区は、都市再生、教育、雇用、医療、歴史的建築物の活用、農業などの分野で地域を指定して規制を緩和する制度だ。

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原発再稼働で温室ガス削減の目標高めよ

 温室効果ガス削減に向けた国際的取り組みを協議する国連気候変動枠組み条約第19回締約国会議(COP19)が、ポーランドの首都ワルシャワで開幕した。2015年に合意し20年にスタートする削減のための新たな国際的枠組みづくりに向けて、どこまで議論を進められるかが焦点だ。

海水温上昇で台風巨大化

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「アベノミクス」の中間点検

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫

 安倍政権が、「アベノミクス」(①異次元金融緩和、②財政出動、③成長戦略)の実施を宣言してから1年になろうとしている。

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わが国も安心はできない台風被害

 今年発生した台風の中で最も強い勢力となった台風30号がフィリピンを直撃し、中部レイテ島では死者が1万人に上る恐れがある。

 地球温暖化などの影響で、今後も猛烈な台風が発生することが予測される。日本に襲ってくる可能性も否定できない。

 高波による犠牲者多数

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「非嫡出子」違憲判決に思う

(社)教育問題国民会議理事長・弁護士 秋山 昭八

 夫婦は同姓とする民法の規定は違憲で、国が夫婦別姓のための立法措置を怠ったとして、事実婚の夫婦ら5人が国に慰謝料を求めた訴訟で、東京地裁は5月29日、「夫婦別姓は憲法で保障された権利とは言えない」として、請求を棄却する判決を言い渡した。

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安全性確保のため薬のネット販売規制は妥当

 政府は一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売について、医療用(処方薬)から切り替わって間もない品目の一部を規制することを決めた。また、副作用の強い劇薬に指定されている5品目のネット販売は禁止する。

 ネット通販業界は全面解禁を求めているが、安全性確保のため規制は妥当だ。

 薬事法改正案提出へ

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初の日本人船長の若田光一さんの活躍を期待

 若田光一宇宙飛行士が4度目の宇宙へ、そして2度目の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在へ、飛び立った。  約半年の長期滞在では各種実験のほか、後半には日本人初のISS船長を務める。乗組員全員の指揮官として、ミッション実施の司令塔となり、緊急時の対応などにも責任を持つ。これまでの経験も生かしながら、存分に力を発揮してほしい。

打ち上げ当日にISSへ

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企業内部留保金を活用する戦略

280兆円の留保金

 生活の実感は途上であるが客観的に日本経済の現状を観察すると楽観的な要素のオンパレードである。

 企業の内部留保金が過去最大レベルに達している。しかも世界の株式の時価総額が過去最高であり、新卒の就職状況が改善されており、新卒者に関しては日本は世界で最も就職しやすい国である。加えて、OECDの国際成人力調査によると、読解力、数的思考能力が世界一である。

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オバマ政権はアジア重視の姿勢明確に示せ

 米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙とNBCニュースが先月末に共同で実施した世論調査によると、オバマ米大統領の支持率は過去最低の42%に低下した。10月初旬の47%と比べ5ポイントの下落である。

 オバマ大統領の指導力に疑問符が付けば、頼りにならない米国というイメージが内外に定着しかねない。そうなれば、国際社会にとって深刻な事態が到来する恐れがある。

 東アジアサミットを欠席

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ウイグル族弾圧は憎しみを強めるだけだ

 中国・北京市の天安門前に車が突入・炎上した事件で新疆ウイグル自治区出身の5人の容疑者が拘束された。このことで、中国政府によるウイグル族への締め付け強化が懸念されている。

 これまでもウイグルに対しては「力による支配」が行われてきた。弾圧はウイグル族の憎しみを強めるだけだ。

 侵害される信教の自由

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天皇の「非政治性」干犯事件

東洋学園大学教授 櫻田 淳

 10月31日、山本太郎(参議院議員、無所属)は、東京・赤坂御苑で開かれた秋の園遊会で、天皇陛下に対して、「反原発・脱原発」に絡む自らの政治信条を反映させたとされる手紙を手渡した。この山本の挙動は、政界や世論に波紋を投げ掛けた。

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グルジアの政権交代で真の民主化を期待

 先月末行われたグルジア大統領選挙で野党連合「グルジアの夢(KO)」の候補ギオルギ・マルグベラシビリ前副首相・教育科学相が62・11%の得票率で圧勝した。これで、約10年間の「ヒステリーの時代」と揶揄されたサーカシビリ時代の幕が下りた。今回の政権交代によってグルジアに真の民主主義体制が根付くことを期待したい。

 大差ついた大統領選

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