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オピニオン rss

神より出でて神に帰る

八幡神社宮司 畑中一彦氏に聞く

 近年、家族葬や直葬など葬儀の簡略化が進んでいる。そこで注目されているのが、日本古来の神道にのっとって行われる葬儀。東京都神社庁の教学委員会委員として『神道の葬儀』をまとめるなど神葬祭に詳しい八幡神社(東京都世田谷区太子堂)の畑中一彦宮司に、最近の葬儀事情と神葬祭について伺った。 (聞き手=フリージャーナリスト・多田則明)

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「心身一如」養生法で健康に

メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄

 古くより、“心が病むと体が痛み、体が病むと心が痛む”というように「心と体の相互作用」についてよく知られている。例えば、旧約聖書に“こころよき言葉は蜂蜜のごとくにして魂に甘く骨に良薬である”(「箴言」16・24)とある。もともと、古代インド・ギリシャでは、心と体は一つであるという「一元論」の立場でギリシャの哲学者・プラトンは、“心を別にして身体を治そうと試みてはならない”と述べている。

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参院選投開票、政策や人柄吟味し選択したい

 第24回参院選がきょう投開票される。来年4月予定の消費税増税を延期する安倍晋三首相の判断を受けた経済政策「アベノミクス」の是非がどう審判されるのか。自民党を中心とする改憲勢力が、発議に必要な3分の2以上の議席を占めるのか。首相が勝敗ラインに設定した自民、公明両党による改選議席(121)の過半数を獲得できるのか、が主要な焦点となる。有権者は、各党の政策や候補者の人柄を吟味し悔いのない選択をしてもらいたい。

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北朝鮮のミサイル開発戦略、「観測衛星」を騙り登録

慶應義塾大学教授 青木 節子

 本年2月24日、北朝鮮は、救助返還協定(1968年)、損害責任条約(1972年)という二つの国連宇宙条約に加入することにより、米欧日中印等主要な宇宙活動国すべてが加入する国連宇宙4条約の当事国となった。宇宙の憲法ともいわれる宇宙条約(1967年)と宇宙物体登録条約(1975年)には、すでに2009年3月に加入していた。なぜ、北朝鮮は、1970年代半ばまでに採択されていた古い条約にいまさら加入したのだろうか。

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大西さん宇宙へ、日本にしかできない貢献を

 国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する日本人宇宙飛行士の大西卓哉さん(40)ら3人を乗せたロシアのソユーズ宇宙船は、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地からの打ち上げに成功した。9日にISSにドッキングする。大西さんは10月下旬まで約4カ月間滞在し、さまざまな実験などを行う。

全日空の元パイロット

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日米地位協定上の軍属範囲縮小、日米同盟強化につなげよ

 日米両政府は沖縄県で起きた元米海兵隊員の軍属による女性殺人事件を受け、米側に優先的な裁判権が認められている日米地位協定上の軍属の範囲見直しに関する合意の内容を共同発表した。

 軍属を4分類し、対象範囲を実質的に縮小して日本側の裁判権を拡大するもので日米友好関係維持の点から歓迎される。

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スポーツと集中力 リラックスで優勢な脳波

 リオデジャネイロ・オリンピック、同・パラリンピックの代表選手選考が進行中であった6月25日の日本陸上競技選手権大会の100㍍決勝は雨の中で行われた。悪天候に日本人初の9秒台への期待はしぼみ、桐生選手と山県選手の直接対決に注目が集まる中、両選手の間を突き刺すようにケンブリッジ飛鳥選手が鋭い追い上げで2位の山県選手を制して優勝し、代表入りを決めた。力むことなくしなやかに伸びやかな走りであった。

 思いがけない第三の選手の出現に驚く周囲の反応と対比して、優勝者の晴れやかな自然な笑顔が印象的であった。心の有り様ひとつで予測に反して結果が変わるのがスポーツの怖さであり、おもしろさでもあろう。それまでの長い苦しい練習の成果が、大事な試合のほんの数秒で決まるのである。その数秒でどれだけ日頃の実力を発揮できるかは、大事な場面でどれだけ集中できるかというメンタルとコンディショニングにかかっている。

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漁業権で衰退する日本漁業

東京財団上席研究員 小松 正之

 改革進む農業、旧態依然の漁業

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大震法見直しは減災に重点を置くべきだ

 政府の中央防災会議は、南海トラフ巨大地震の観測体制や防災対策について検討する。東海地震に備えた大規模地震対策特別措置法(大震法)は見直される見通しだ。

 東海地震予知が前提に

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中国機の挑発は緊張を高めるだけの愚行だ

 防衛省統合幕僚監部は、領空侵犯の恐れがある中国機に対する航空自衛隊の緊急発進(スクランブル)が今年4~6月に199回だったと発表した。

 四半期ベースでは1~3月の198回を上回り、過去最多となった。

 対中緊急発進が過去最多

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決行された断食月のISテロ

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持

 イスラーム世界は6月6日の新月から7月7日の新月までの30日間、イスラーム歴9月のラマダン月(断食月)に入っていた。断食月は平和に過ごすことがアッラーによって命じられ、戦争状態の一時停止ばかりか日常生活においても争いごとを避けることが奨励されている。ムスリム、ムスリマは平和な暮らしを楽しむことを心がけ、クラーン(コーラン)を朗誦してアッラーの心に親しむ一方、家族一同で食事を楽しみ、団らんを謳歌することが良い教徒であると教示されている。

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高校教科書不正、規範意識の徹底が不可欠だ

 教科書会社の大修館書店が、同社の英語教科書を採用した高校に自社の英語教材を無料提供していた。

 業界の自主ルールに違反する行為であり、規範意識の低さを示すものだ。

 英語教材を無料提供

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原型史観で見る韓日文化の比較―漢陽大学名誉教授

漢陽大学名誉教授 金 容雲氏

 駐札幌大韓民国総領事館が開館して今年で50周年を迎える。同館開設の目的は在日韓国人や北海道を訪れる韓国人の保護の他に、政治や経済など幅広い分野での北海道と韓国の交流を促進すること。同総領事館では50周年を記念して5月31日に漢陽大学名誉教授の金容雲氏を招き、「原型史観で見る韓日文化の比較」をテーマに特別講演を行った。その講演要旨をまとめてみた。 (札幌支局・湯朝肇)

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沖縄ナショナリズムの陥穽

沖縄大学教授 宮城 能彦

 6月初旬に行われた沖縄県議会議員選挙はつまらない選挙だった。

 私はその選挙が終わって3週間後、参議院選挙が公示された後にこれを書いているが、おそらく、沖縄における選挙の争点も同じようになるし、少なくとも沖縄の新聞は同じような流れを作るだろう。

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ダッカ襲撃テロ、秘密情報収集機関の創設を

 バングラデシュの首都ダッカでのテロで日本人7人が犠牲になった。現地での経済開発に協力している要員であり、痛恨の極みである。

 だが、これで国際平和確立のための活動や発展途上国への開発協力を尻込みすれば、テロリストの思うつぼである。

日本人7人が犠牲に

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憲法24条改正で家族条項を

弁護士 秋山 昭八

 総務省が5月4日発表した15歳未満の子供の推計人口(4月1日現在)は、前年より15万人少ない1605万人で、1982年から35年連続の減少となった。比較可能な50年以降の統計で、過去最少を更新。政府や地方自治体は少子化対策に力を入れるが、少子化に歯止めがかからない実態が改めて浮き彫りになった。

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産業界で先行き不安の広がりを懸念

 低迷が続く国内需要に、急激に進んだ円高が追い打ちをかけ、さらに今後は英国の欧州連合(EU)離脱ショックの悪影響が加わる――。

 日銀の6月全国企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感が依然悪い状況にあることを浮き彫りにしたが、今後は産業界で一段の先行き不安の広がりが懸念される。景気は要警戒の段階を迎えている。

英のEU離脱の悪影響も

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フィリピン新大統領就任、日米との防衛協力推進を

 ロドリゴ・ドゥテルテ氏がフィリピンの第16代大統領に就任した。ドゥテルテ氏は長年、南部ミンダナオ島ダバオ市長として犯罪対策、治安回復で顕著な実績を上げ、大統領選挙期間中も過激な発言を繰り返して人気を集めた。

 2016年米大統領選で共和党の候補指名を確実にした不動産王ドナルド・トランプ氏になぞらえ、「フィリピンのトランプ」と称される。

 中国との対話を重視

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トルコ空港テロ、国際社会は連携し対策強化を

 トルコ・イスタンブールのアタチュルク国際空港で大きな爆発と銃撃が起き、40人以上が死亡した。

 無辜(むこ)の人々を無差別に殺傷する卑劣なテロは、決して許されない。

 「イスラム国」の犯行か

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イギリスはEU離脱を望んだのか

平成国際大学教授 浅野 和生

 「民の声は天の声というが、天の声にもたまには変な声がある」とは、1978年11月、自民党総裁予備選挙で大平正芳に敗北した福田赳夫首相の弁である。去る6月23日に投票が行われたイギリス国民投票の結果は、世界に衝撃を与えたが、民の声はたまたま「変な声」だったのだろうか。

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藤野氏更迭、共産党は綱領を書き換えよ

 共産党の藤野保史政策委員長がNHKの討論番組で、防衛費について「人を殺すための予算」と述べた自らの発言は不適切だったとして、政策委員長の辞任を表明した。発言は自衛隊を侮辱するものであり、共産党が事実上の更迭に踏み切ったのは当然だ。

 防衛費を「人殺しの予算」

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中露首脳会談、「現状変更」正当化は身勝手だ

 中国の習近平国家主席は、中国を公式訪問したロシアのプーチン大統領と北京で会談した。

 この2日前、両首脳はウズベキスタンで開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせて会談したばかりで、3日間で場所を変えて2度会談するのは異例だ。

 結束誇示して米に対抗

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カーター米国国防長官の「孤立の長城」発言に思う

元統幕議長 杉山 蕃

 今月初め、アジア安全保障会議において、カーター米国国防長官は「中国は南シナ海で自らの孤立を招く長城を築きかねない」と発言し、航行の自由、人工埋め立て地が領海の基点になりえない等の国際基準の順守を促した旨報道された。国際的な観点からは大変理不尽に見える中国の行動、特に浅瀬・岩礁の埋め立て、領土宣言、軍事基地化、そして南シナ海全体を領海とする動きに対し、米国が本腰を入れて反対する姿勢を改めて示したと受け止めている。

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