インタビュー
創造的価値の付加こそ仕事
ホスピタリティバンク研究所代表 浦郷義郎氏に聞く
銀行マンや会計士、弁護士、行政書士といった侍ビジネスは、これから10年の間に8割以上なくなるというホスピタリティバンク研究所の浦郷義郎代表に「作業と仕事の違い」を聞いた。 (聞き手=池永達夫)
浦郷氏の近著「ホスピタリティの教科書」では、頭に老舗論が出てくる。
老舗というのは100年以上続いている店だが、日本では2万軒程度残っている。

キャンプの軍人らと地元との関係は「世界一」
名護市の米軍キャンプ・シュワブ基地司令ケビン・ノートン大佐に聞く
日米両政府が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先に決めた米軍キャンプ・シュワブ基地(名護市辺野古)ゲート前での反基地デモが連日のように報道されているが、実はキャンプ・シュワブの軍人らは地元の人々との関係が非常に良好で、「辺野古区民」として受け入れられている。いかにして地元民との関係を築いているのか、キャンプ・シュワブ司令のケビン・ノートン大佐に聞いた。(聞き手=那覇支局・豊田 剛)

心にいつも懐剣忍ばせる
作家 石川真理子さんに聞く
働く女性が増えたことなどから、家庭における女性の役割が軽視される風潮が強まっている。その一方で、わが国の男女平等状況に対する国際的な評価は高くない。「女子の武士道」の著書を持ち、武家の女子の心得に詳しい作家の石川真理子さんに、家を守る女性の矜恃や役割の歪(ゆが)みなどについて聞いた。 (聞き手=森田清策)
武士道というと、男尊女卑だと思っている人が少なくありません。

ネパール、中印との外交バランス重視 エクナト・ダカール氏
元ネパール和平復興相 エクナト・ダカール氏に聞く
ネパールのエクナト・ダカール元和平復興相(43)はこのほど来日し、世界日報のインタビューに応じた。ネパールでは、2015年に成立した新憲法下で初めて行われた選挙の結果、親中派政権が誕生。これについて、ダカール氏は「地理的にインドと中国に挟まれたネパール外交の基本原則は非同盟だ」と強調しつつも、「これまではインドだけに依存していたが、今は中国とインドの間でバランスを取っている」と、中国の影響力が拡大していることを認めた。 (編集委員・早川俊行)

慶良間の集団自決から73年、「軍命」は援護法のための後付け
沖縄戦聞き取り調査第一人者 作家・星 雅彦氏に聞く
第2次世界大戦末期の沖縄戦で米軍の沖縄本島上陸前に激戦となった慶良間諸島で、1945年3月25日には座間味島、28日には渡嘉敷島で住民が集団自決をした。戦後、何度も現地入りし、住民から度重なる聞き取り調査をし、集団自決に関する数々の論文を発表している沖縄在住の作家・星雅彦氏に集団自決の真相と要因を中心に聞いた。(聞き手・豊田 剛)

中国の野心、二つの100年構想で覇権構築へ
拓殖大学客員教授 野口東秀氏に聞く
5年間の第1期政権を終えた中国の習近平国家主席は、昨年10月の共産党大会で党規約に「習近平思想」を入れ、今月の全人代(全国人民代表大会)では憲法改正で国家主席の任期を撤廃するなど「強権統治」への布石を打った。第2次習近平政権の中国がどう動くのか、拓殖大学客員教授の野口東秀氏に聞いた。 (聞き手=池永達夫)

明治の国づくりと神道、不可欠だった精神的支柱
生田神社名誉宮司 加藤隆久氏に聞く
明治維新150年の今年、明治の国づくりへの関心が高まっている。そこから、今の日本を見直そうとの思いもあろう。そこで、明治の国づくりと神道について加藤隆久・生田神社名誉宮司に伺った。 (聞き手=フリージャーナリスト・多田則明)

主役だけじゃなく脇が大事 没後20年、黒澤明監督
(株)黒澤エンタープライゼズ元専務 渡辺清也氏に聞く
黒澤明とジブリに浮世絵――。この三つはじっくり勉強しとかないと外国で恥をかく。とりわけ黒澤明監督に関しては外国人の方がよく知っているほどだ。「世界のクロサワ」となった監督が亡くなって20年。“身内”として接してきた(株)黒澤エンタープライゼズ元専務の渡辺清也氏に、内から見た監督の実像と家族を語ってもらった。 (聞き手=池永達夫)

西郷隆盛に学ぶ、鹿児島では神のような存在
夢開拓学校副塾長 冨山正勝氏に聞く
NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」で盛り上がっている鹿児島。初回の視聴率は34・9%で関東地区の2倍を超えた。西郷隆盛は全国的に人気のある英雄だが、鹿児島ではそれ以上に神のような存在。地元で西郷など先人の夢を引き継ぐ活動を行っている夢開拓学校の冨山正勝さんに話を伺った。 (聞き手=フリージャーナリスト・多田則明)
鹿児島県人として「西郷どん」はいかがですか?

自衛隊に米軍基地の管理権を 國場幸之助衆院議員
國場幸之助衆院議員に聞く
沖縄にとって選挙イヤーの2018年前半最大の山場である名護市長選で、政府・与党が推す渡具知武豊氏が初当選を果たした。自民党副幹事長の國場幸之助衆院議員に名護市長選の評価、米軍基地問題、尖閣諸島政策について聞いた。(聞き手=那覇支局・豊田 剛)
――今年に入り、3週連続で政府・与党対オール沖縄の構図の首長選が行われた。どう評価するか。

新学習指導要領の全面実施、力量が問われる教師
北海道師範塾「教師の道」会長 吉田洋一氏に聞く
文部科学省が示した新しい学習指導要領が平成30年度(幼稚園)から随時、全面実施される。小中学校、高校、特別支援学校においては周知・教科書の作成および検定・採択などを経て小学校・小学部は平成32年度、中学校・中学部は33年度に全面実施、さらに高校・高等部においては34年度の実施予定となっている。人口減少の中で今後の日本の将来を見据えた場合、子供の教育は極めて重要な課題の一つ。新学習指導要領を踏まえ、日本の教育のカギを握る教師の在り方などについて北海道師範塾「教師の道」の吉田洋一会長に聞いた。 (聞き手=湯朝肇・札幌支局長)

板橋の田遊び
民俗宗教史家 菅田正昭氏に聞く
きょうは建国記念の日。日本の文化の基層には稲作があり、稲作にまつわる神事は古代から伝えられ、伝統が息づいています。東京都板橋区の赤塚諏訪神社に伝わる「田遊び」は、五穀豊穣(ほうじょう)、子孫繁栄を祈願した予祝行事で、国の重要無形民俗文化財。この神事について民俗宗教史家の菅田正昭氏に聞きました。 (聞き手、写真=増子耕一)

沖永良部島と西郷隆盛、島で成熟させた「敬天愛人」思想
鹿鹿児島県和泊町・西郷南洲記念館職員 宗 淳氏に聞く
鹿児島県の沖永良部島は、島津久光の怒りを買った西郷隆盛が約1年半、島流しにされた地。この間、西郷は生涯で最も勉学に励み、子供たちの教育や島民の指導から、「敬天愛人」の思想に到達したとされる。和泊町にある西郷南洲記念館の宗淳さんに、西郷と沖永良部島について伺った。 (聞き手=フリージャーナリスト・多田則明)

内こもり日本人、国内居心地よく海外雄飛せず
東京大学大学院准教授 川島博之氏に聞く
現代の日本の若者は海外に挑戦する意欲や覇気が乏しく、居心地のいい国内にとどまりがちだ。こうした「内こもり志向」を危惧する東京大学大学院准教授の川島博之氏にインタビューした。 (聞き手=池永達夫)
昨年年末に10日ほどベトナムのハノイに出張したばかりだが、印象は?
今、ハノイにいる韓国人は10万人。それに比べ日本人はわずか1万人だ。

母に教えられた「愛する」生き方
ペルシャパレス社長 マスウド・ソバハニ氏に聞く
来日して32年、アメリカ国籍のペルシャ人、マスウド・ソバハニ氏の口癖は「おかげさまで」。バハイ教徒のため弾圧されるイランを出てアメリカで学び、結婚を機に日本に移住。「ご縁」に導かれて善き日本人と出会い、ペルシャ絨毯(じゅうたん)の貿易で成功した半生を伺った。 (聞き手=フリージャーナリスト・多田則明)

食の欧米化とがん “ABCD包囲網”で健康長寿
美浜ホームクリニック院長 小林常雄氏に聞く
わが国は世界に冠たる長寿国となった。だが一方で寿命は長いが、多くが要介護だったり寝たきりで「健康寿命」が短いという問題も抱えている。健康長寿を全うするためには何が必要なのか、美浜ホームクリニック院長の小林常雄氏に聞いた。 (聞き手=池永達夫)
がん発生と食生活は大きな関わりがあるのか?
しっかり歩きビーフ敬遠/理想的食習慣は日本食冷蔵庫も成人病増加の一因
