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きょうの主張 rss

首相所信表明、気盛んなれど勇み足は禁物

 臨時国会が開幕し、安倍晋三首相が所信表明演説を行った。憲法改正に挑戦する意気込みや2020年以降を見据えた国造りなど「未来」への言及も数多く、「志定まれば、気盛んなり」(吉田松陰)の名言を想起させる内容だった。

 しかし、そうであれば、なおさら慎重さが求められる。党、国会の運営や対外政策での勇み足は禁物だ。

 懸念される日露交渉

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富山市議会政活費不正、公金私物化の蔓延にあきれる

 富山市議会(定数40)での政務活動費(政活費)の不正取得問題では、議長を含む自民党会派7人、民進党系会派2人の計9人が辞職し、公職選挙法の規定により11月6日に補欠選挙が行われる事態となった。

 議長ら市議9人が辞職

 不正受給額は約3300万円に上る。白紙の領収書に金額を書き込む手口で架空請求を繰り返し、飲食やゴルフ、選挙活動などに使ったという。

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日本キューバ、関係強化で北朝鮮を牽制せよ

 安倍晋三首相が日本の現職首相として初めて、社会主義国キューバを訪問した。首都ハバナでラウル・カストロ国家評議会議長と会談し、経済、北朝鮮問題などを協議した。

安倍首相が現職初訪問

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首相国連演説、対北包囲網強化を主導せよ

 安倍晋三首相は国連総会の一般討論演説で「北朝鮮は今や、平和に対する公然たる脅威としてわれわれの正面に現れた。今まさに、国連の存在意義が問われている」と強調し、核実験や弾道ミサイル発射を強行する北朝鮮を痛烈に非難して国際社会の一致した対応を求めた。

無法ぶりと脅威を訴える

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もんじゅ廃炉、核燃料サイクルを堅持せよ

 政府は高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、廃炉を含め抜本的な見直しを行うことを決めた。地元と協議しながら廃炉に向けて最終調整を進め、年内に結論を出す方針だという。もんじゅ開発の挫折は残念だが、わが国の原子力政策の根幹にある核燃料サイクルは死守しなければならない。

 高速炉開発姿勢示せ

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集団的自衛権の行使禁止は憲法上許されない

 安全保障関連法が成立して1年が経過した。これで安保法制は完備したと見る向きがいる一方、民進党は蓮舫新体制下でも集団的自衛権の行使容認部分を憲法違反とし、安保法を廃止するよう主張している。

 いずれの見方も、大きな間違いを犯していると言わねばならない。

 安保法成立から1年

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拉致問題、制裁強化しつつ対話模索を

 5回目の核実験や日本の排他的経済水域(EEZ)に着弾した弾道ミサイル発射などで北朝鮮の脅威が一層増し、北に対する制裁や迎撃体制の強化が声高に叫ばれる中、日本人拉致問題の解決が後回しにされるのではないかと危惧されている。日本にとって拉致被害者救出は最優先課題であることを再度思い起こさねばなるまい。

後回しにされるとの危惧

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辺野古判決、翁長知事の違法認定は適切だ

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、埋め立ての承認を取り消した沖縄県の翁長雄志知事を国が訴えた訴訟で、福岡高裁那覇支部は「承認取り消しの撤回に応じないのは違法」との判決を言い渡した。国側の勝訴である。

 国の是正指示に従わず

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敬老の日、実りある老後の後押しを

 きょうの「敬老の日」を前に総務省が発表した人口推計によると、65歳以上の高齢者は3461万人で、総人口に占める割合は27・3%、過去最多を更新した。女性に限れば30・1%が高齢者で、初めて3割を超えた。

 総人口の3割が高齢者となる日が、すぐそこまで来ている。これを見据えた国の制度や社会のシステムの再構築が急務である。国民一人一人も高齢化を見通した人生設計、「老い」への心の備えが必要だ。

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ウズベキスタン、戦略的な結び付きの継続を

 中央アジアのウズベキスタンで約四半世紀にわたり政権の座にあったイスラム・カリモフ大統領が今月、78歳で死去した。ウズベクは中央アジア最大の人口(約3000万)を抱え、中露の狭間にあり、さらにアフガニスタンとも国境を接しており、地政学的に重要な国だ。

カリモフ大統領が死去

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香港立法会選、中国は「高度な自治」を奪うな

 香港の議会に当たる立法会の選挙で、反中国で「香港独立」色の強い「本土派」をはじめとする民主派勢力が議席を伸ばした。中国政府によって香港の民主主義が脅かされていることへの危機感の表れだ。

民主派勢力が議席伸ばす

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民進党新代表、自覚と準備の不足を疑う

 民進党は臨時党大会で同党初の代表選を行い、岡田克也代表の後任に蓮舫代表代行を選出した。蓮舫氏は1回目の投票で6割近いポイントを獲得し、前原誠司元外相、玉木雄一郎国対副委員長の両候補に圧勝。新党になっても民主党政権崩壊後の低迷を克服できずにいる同党を、再び政権を担える政党に再生させる重責を担うことになった。

 代表選期間に支持率減少

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伊調選手栄誉賞、国民に勇気与えた五輪4連覇

 リオデジャネイロ五輪で女子レスリング4連覇を達成した伊調馨選手に、国民栄誉賞が授与されることが決まった。五輪での4大会連続の金メダルは、女子個人種目で世界初の偉業だ。

 「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった者」が対象となる国民栄誉賞。国民に自信と勇気を与える偉業を成し遂げた伊調選手に相応(ふさわ)しい賞である。

 女子個人種目で世界初

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フィリピン大統領は米との同盟関係重視せよ

 フィリピンのドゥテルテ大統領が米国に対する批判を続けている。

 だがフィリピン近海を含む南シナ海では、中国が「力による現状変更」を進めている。ドゥテルテ氏は米国と無用に対立するのではなく、同盟の維持・強化に努めるべきだ。

 批判続けるドゥテルテ氏

 ラオスで予定されていた米比首脳会談の前日、ドゥテルテ氏はオバマ米大統領を下品な表現でののしった。このため会談が中止となったのは残念だった。

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「9・11」15年、教訓直視しテロ対策強化せよ

 米国で3000人近い犠牲者を出した同時多発テロから11日で15年を迎えた。今年もニューヨークの「グラウンド・ゼロ」では追悼式が厳粛に営まれ、テロ防止を誓い合った。

 世界中で脅威高まる

 テロを実行した国際テロ組織アルカイダは衰えたが、新たなテロ集団が次々に登場し、過激派組織「イスラム国」(IS)が人々の暮らしを脅かしている。

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中国は仲裁裁定を受け入れよ

 東南アジア諸国連合(ASEAN)や日本、米国、中国など計18カ国の首脳が参加して地域の安全保障問題を話し合う東アジアサミット(EAS)が、ラオスの首都ビエンチャンで開かれた。

 最大の意義は、南シナ海での中国の主張を否定した仲裁裁判所の裁定後、領有権問題の関係国が顔を合わせる初めての会議であったことだ。

日米などがそろって要求

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北朝鮮の核実験、実戦配備に向かわせるな

 北朝鮮北東部の咸鏡北道吉州郡豊渓里付近で地震の規模を示すマグニチュードが約5と推定される人工地震波が観測され、同国国営の朝鮮中央テレビはその数時間後に核実験を「成功裏に行った」と発表した。北朝鮮による核実験は5回目で、今年に入って連続的に発射している弾道ミサイルと共に、その威力や精度が高まっている恐れがある。北朝鮮の核・ミサイルは日本をはじめ周辺国にとってもはや差し迫った現実の脅威である。

小型化・軽量化に自信

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パラリンピックが開幕、心からの声援を送りたい

 南米で初となる障害者スポーツの祭典、リオデジャネイロ・パラリンピックが開幕した。マラカナン競技場で行われた開会式では、「限界のない心」をテーマに障害者競技のさまざまなパフォーマンスが演じられ、先に閉幕した五輪の熱気を蘇(よみがえ)らせた。アスリートたちの12日間の活躍を期待したい。

 障害者競技支える技術

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中国のジブチ基地、プレゼンス拡大に警戒を

 中国は、初の海外軍事基地をアフリカ東部のジブチに建設中である。旧フランス領であるジブチは紅海の入り口にある戦略的要衝で、人口約90万人の小さな国。世界貿易物流量の20%が通過するバブ・エル・マンデブ海峡に面する。基地が完成すれば、中国は今後、国際安全保障の面で存在感をさらに増すとみられる。

 艦艇を恒常的に配置か

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日中首脳会談、中国は大国の責任果たせ

 安倍晋三首相と中国の習近平国家主席との日中首脳会談が、昨年4月以来1年5カ月ぶりに中国・杭州で実現した。両首脳の会談は今回で3回目である。

 日中摩擦の火種となっている東シナ海での中国の一方的なガス田開発や沖縄県・尖閣諸島周辺海域での中国公船の領海侵入など諸懸案の解決への道筋を付けることができなかったことは遺憾だ。

 南シナ海問題で対日牽制

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米大統領選、国際情勢見据えた政策論争を

 米大統領選は5日のレーバーデー(労働者の日)を境に終盤戦に入った。世論調査では、民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官がリードを保っている。超大国の大統領候補として、米国のみならず国際情勢を見据えた政策論争を期待したい。

 リベラルな民主党綱領

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民進党代表選、「民共共闘」見直しを明確に

 野党第1党・民進党の代表選が告示された。旧民主党が野党に転落後、4年近くに及ぶ低迷から、新たな党(民進党)に衣替えして党勢をどう立て直すのか。そのためのリーダーを蓮舫代表代行、前原誠司元外相、玉木雄一郎国対副委員長の3人から選ぶ。

 「安倍自民1強」の中で、強い野党第1党が誕生し、国益追求のため与党と切磋琢磨していく政治のあり様が望ましい。その期待に応えられるのか。各候補は存分に見解を表明し、違いを浮き彫りにしてもらいたい。

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日露首脳会談、したたかさが必要な領土交渉

 安倍晋三首相はロシア極東ウラジオストクでプーチン大統領と会談した。北方領土問題を含む平和条約交渉について首相は「手応えを強く感じ取ることができた」と述べ、交渉の進展に強い意欲を示した。

 経済協力が先行し、領土問題が置き去りにされるのではないかという懸念はあるが、待っているだけでは領土は返ってこない。ロシアのしたたかさを超える交渉を期待したい。

対露経済協力案を説明

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