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教育 rss

危機の部活

 読書の秋、食欲の秋など、秋を修飾する言葉はいろいろある。筆者にとってはスポーツの秋で、部活動に明け暮れた学生時代を思い出す。その部活が今、存亡の危機に瀕(ひん)している。少子化で入部する生徒が減っていることや、顧問の教師の過重労働など理由は複数あり、“ブラック部活動”という言葉も生まれている。土日の長時間練習など、生徒にも教師にも重い負担になっているのだ。

 先日、現役時代に五輪メダリストになるなど、元柔道選手を取材する機会があったが、その選手の母校(中学)の柔道部は廃部となってしまったという。格闘技の場合、競技経験のない教師が顧問になった場合、生徒がケガをする危険もある。

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児童虐待、心の傷へのケアは十分か

 児童虐待が深刻化の一途を辿っている。被害の広がりと、その深さの両面でだ。本来、愛情を持って育ててくれるはずの親から、暴力を振るわれた子供の将来を思うと、暗澹(あんたん)となる。

将来に対する関心の低さ

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国語の授業力を高める現職教員セミナー

東京学芸大附属小金井小の成家教諭

 東京都小金井市の東京学芸大学附属小金井小学校で「高めよう 国語授業力新学習指導要領を具現化するには」をテーマに現職教員研修セミナーが行われた。「大造じいさんとがん」(教育出版)を題材に新学習指導要領における授業化のポイントを押さえた提案授業が行われた。同小学校5年1組の児童34人が担任の成家雅史先生の問いに元気に答えていた。(太田和宏)

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削って確かめよう アンモナイト

 今から6500万年以上も前に生息したアンモナイト。かつては北海道でも炭鉱周辺で相当数のアンモナイトの化石を見つけることができた。現在では各地の博物館や資料館で数多くのアンモナイトが展示されている。もっともアンモナイトがイカやタコなどの仲間だとは意外に知られていない。北海道博物館では小中学生を対象とした「ちゃれんが子どもクラブ」体験教室で実際にアンモナイトがイカやタコの仲間であることを確かめてみた。(札幌支局・湯朝 肇)

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おむつなし育児の喜び

 先日、日本家庭教育学会の大会で、三砂ちづる・津田塾大学教授の講演を聞く機会があった。テーマは「家庭において引き継がれるべきもの―『女性論』『身体論』の観点から―」

 三砂教授は、多くの著書や講演の場で女性が出産や育児を通して感じる喜びの経験について語っている。この日も、「家族は無限の受容装置。親から受容されているという経験ほど、子供が親から与えられる重要な贈り物はない」「お産は自分が宇宙の塵になるような(崇高な)感覚。母乳育児は他に何もいらないというほどの幸福の経験。女性はそういうことを感じることができる身体を持っている」など興味深い話が多かった。

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日本の英語教育って・・・

 ウクライナ出身の友人が、面白い事をフェイスブックで発信していたので、載せてみる。それにしても、よく日本語をこれほど使いこなせること。

-------------------  学習塾で英語講師の仕事を初めてから1年以上経ちました。それで日本の中高英語教育について感想を述べたいと思います。 この、教室長の発言を読めば一番ダメなところを十分にわかると思います:「〇〇さんは米国からの帰国生なのでスピーキングもリスニングも問題ないけど、文法の意識は低いから高い点数取れない」と。 日本の学校において、外国語とはどんなものか、何のために学習しているか、生徒にどんな能力を求めるべきか、そういう理解は比較的に浅いです。英語は数学と違って、ルールに沿って演算し唯一の正しい答えを見つけるようなものではありません。言語は情報交換の道具にすぎませんから、話せるならルールなど覚えていなくても良いはずです。 よって、私は生徒の宿題をチェックする時に回答を見ないようにしています。なのに、「I study english」を×にし「I learn english」に直す先生がいます。理由として「回答ではlearnと書いてあったから」と言います。それじゃ生徒の考え方は定型になりすぎるでしょう。同義語の辞書を引いてみたら、英語の本物の表現力は学校でどれほど…制限されているかわかり、きっとびっくりします。

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子供の未来ではなく、国の未来が優先された「道徳の教科化」

 学校の教員の長時間労働や一人当たりの負担が大きすぎるという問題が深刻になってきているなか、小中学校では来年度以降、またもや教員の負担が増す「道徳の教科化」が定められました。現在、小中学校では週1時間道徳の授業が設けられているのですが、小学校では2018年度、中学校では2019年度から「特別の教科」として道徳が教えられることになります。なぜ今、道徳の授業が変わるのか、道徳が教科化されることでどのように教員の負担が増えるのか、調べてみました。

●「特別の教科」としての格上げ  これまでの道徳の授業は、「教科外の活動」という位置づけで、他の教科の補修に充てられるなど、教員によって取り組みに差がありました。また、教材としての副読本は国の検定を受けておらず、他の教科のように評価をすることはありませんでした。  道徳が教科化されることにより、年間35時間、週1回程度の授業を確実に行っていくことになり、教科書も国が検定した教科書に変わります。既に民間の出版社8社が国の検定を受け、一部の記述を修正した上で全て合格しています。教科書には、細かく定められた内容の項目に応じて、「家族愛」、「誠実」、「国や郷土を愛する態度」などを考えるための教材が掲載されています。このような内容の教科書が使われますが、道徳専門の教員免許は設けず、指導はこれまでと同様に原則、学級担任が行います。

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特別活動における学校飼育動物の取り組み

帝京大学教育学部初等教育学科教授 若林彰氏

 モルモットの飼育を通じた特別活動に尽力してきた帝京大学教育学部初等教育学科の若林彰教授が「特別活動において学校飼育動物の取組を通して育てる力」と題して、東京都文京区の東京大学弥生講堂で行われた全国学校飼育動物研究大会で講演した。

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大学生の県内就職率アップ目指し小冊子

 金沢大学と金沢工業大学、北陸大学など石川県内の8大学と各自治体、企業などで作る「いしかわ学生定着推進協議会」が、石川県と縁のある著名人に「今の仕事を選んだ理由」や「仕事への情熱」などを聞き、冊子にまとめ、今春、各大学の1年生5500人に配った。学生たちに多様な生き方や働き方を紹介することで、県内への就職率アップにつなげようとの試みだ。(日下一彦)

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眞子さま御婚約の効果

 秋篠宮家の眞子殿下と小室圭さん、共に25歳の若いカップル誕生に日本中が明るい空気に包まれた。同年齢の子供を持つ親の一人として、爽やかな20代の結婚に心動かされる会見だった。

 厚生労働省の「21世紀出生児縦断調査」によると、昨年15歳になった中3男子の41・9%、中3女子では60・2%が「20代で結婚したい」と回答。しかも中1時点と比べ、男子は8・7ポイント、女子は5・2ポイントも上昇した。子供を持つ時期も、中3男子の3割、女子の5割が「20代に子供を持ちたい」と答えている。調査は昨年実施された。眞子さまの御婚約が影響した訳ではない。

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学校教育の現場を「完全なブラック職場」だと指摘する東洋経済

 いじめや不登校、体罰や児童生徒の自殺など教育現場をめぐる問題が頻繁にマスコミに取り上げられる。その際に学校側が把握していなかったという形で校長や教育員委員会のトップが謝罪する光景を多く見る。視聴者はそのたびに学校側の怠慢に対して憤りの感情を覚えるのだが、果たして児童生徒を指導する教員たちは日頃から手を抜いた教育を施しているのであろうか。

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児童虐待で“連鎖”煽る戦後の価値観に迫れなかった「深層ニュース」

 昨年度に児童相談所が対応した子供に対する虐待件数が12万件を超え、過去最悪となった。記録の残る1990年度以降、26回連続して記録を更新しているのだから、この社会の病理現象の深刻度は誰でも分かりそうなものだ。しかし、政府の対応は鈍い。この問題のリスクに対する認識がまだ十分社会に伝わっていないのだ。

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生徒自殺に賠償訴訟 義務を怠る教師・学校側

 世界日報の「オピニオン」記事(8月19日付「暴力教師と生徒の自殺」)を読んだとのことで、長崎県在住の医師で全国教育問題協議会(全教協)顧問の梶山茂氏から便りをいただいた。その中で、「“いじめ”は人権問題」と言明している。同封の資料の中には、広島・長崎における教諭らを刑事告発して受理され、「長崎県では被害生徒の両親が町と県を相手に6000万円を超える損害賠償の訴訟…」、とのことだった。

 かつて、梶山氏と共に全教協の立ち上げ期の発起人の一人でもあった私は、教育が政治化して日教組による社・共両党の票田にされた異常性を重視したのだった。日教組は総評(日本労働組合総評議会、1950年結成した旧社会党系の労組ナショナルセンター。89年解消)のリーダー格となり、日教組の「教師の倫理綱領」(昭和26年)に載る「教師は労働者である」の認識で、戦後の公教育が公務員共闘の掛け声のもと、異常な世界となった。

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ふるさとに愛着を抱く子供に

北海道教育庁学校教育局長 北村善春氏に聞く

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沖縄県、人材育成目指しモンゴルなど3カ国に高校生39人派遣

 沖縄県の「おきなわ国際協力人材育成事業」で高校生39人がモンゴル、カンボジア、ラオスの3カ国に、それぞれ13人が派遣された。今年で5回目となる同事業は、国際社会に必要な人材育成プログラムで、沖縄独自の取り組みとして注目を集めている。(那覇支局・豊田 剛)

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道徳教育の視点から命の教育を考える

聖徳大学大学院教職研究科教授 吉本恒幸氏

 東京都文京区の東京大学弥生講堂で「新学習指導要領の求める命の教育の実践」をテーマに全国学校飼育動物研究大会が、このほど行われた。聖徳大学大学院教職研究科教授の吉本恒幸氏は「道徳科」の立場から、学校飼育動物との関わりについて語った。

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時代を振り返る機会

 2020年の東京夏季五輪まであと3年を切った。今年、還暦を迎えた筆者は先の東京五輪の時は小学校1年生で、学校の視聴覚室(畳部屋)にあったテレビの前に並んで座って開会式を見た。当時、夏季五輪は100年に1度回ってくるかどうかだと聞いていたので、「生きているうちにもう一度、日本で見られたらいいな」ぐらいに思っていたが、このままいくと2度目を見られそうだ。

 印象に残ったのは、10月の澄み切った秋空の下、スタンドを埋め尽くす観衆が見守る中で、世界各国から集まった多様な人種と服装の若い選手たちが力強く行進する姿だった。しかし、この時、そのスタンドの中に、21年前に同じ場所で行われた若者の行進を思い起こしていた人たちがいたということは知る由もなかった。

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成績は勉強量で決まらない。完成度で決まる!

気付いたら、最近しばらく戦略のことを書いていない事に気付きました。 ということで、今日は戦略をテーマにしてみます。

と、その前に幸呼(さきこ)ちゃん。

最近、笑うようになりました。

勉強量を増やしても、成績は上がらない

そろそろ夏休みの模試も終わり、自己採点も終わる頃でしょう。 皆さんいかがでしたでしょうか?

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スマホの光から灯火の下へ 、青少年を読書に誘おう

平成国際大学教授 浅野 和生

 「灯火親しむ候」になろうとしている。心地良い秋の夜長に、読書に没頭して時が移るのを忘れるというのは、まことに人間らしい、価値あるひとときである。そして、文字の世界を通じて、生の体験以上の思考と感情の起伏を経験し、感銘を受けることは、人間ならではの境地である。

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学習指導要領改定と動物飼育活動

 全国学校飼育動物研究大会がこのほど、東京都文京区の東京大学弥生講堂で「新学習指導要領の求める命の教育の実践」をテーマに行われた。文部科学省初等中等教育局の渋谷一典氏は「生活科」「総合的な学習」の教科調査官の立場から、今回の学習指導要領の改定について動物飼育活動と「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)について語った。

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人生の分岐点で選択する力を育む

 新学習指導要領の全面実施(来年度)を目前に控え、全国から小中学校の教師が集い「特別の教科」時代の道徳授業を考え、議論する「道徳授業パワーアップセミナー」が東京都小金井市の学芸大学で開かれた。同大学の永田繁雄教授は「校長を先頭に教師と生徒が本気で取り組める教材の作成・授業の実践」が必要不可欠だと語った。(太田和宏)

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人間関係を育てる部活

 全国高等学校野球選手権大会や、さまざまな競技で全国一を目指す全国高等学校総合体育大会が終わった。大逆転で全国1位を獲得し、歓喜の涙を流す生徒、苦労が報われず、地方大会で敗れ、涙をのんだ生徒たち。若い、その時期でしか感じることができない、それぞれのレベルでのアツいドラマが展開された。

 その陰で児童・生徒の虐待の場となっている「ブラック部活」が社会問題化している。生徒に後遺症が残るほどの怪我(けが)をさせたサッカー部の監督、バスケットボール部でハーレムを形成するセクハラ顧問、難聴になるほど練習させる吹奏楽部の顧問、練習のやり過ぎで、肩や肘を痛める野球部の生徒、数え上げれば切りがない。

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