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教育 rss

全国でも珍しい養蚕授業で“命の大切さ”を学ぶ

 石川県津幡町の県立津幡高校では、全国でも珍しい養蚕の授業が行われている。学んでいるのは総合学科園芸系列の2年生約30人で、今月初めにスタートした。生まれたばかりの蚕(かいこ)の幼虫に桑の葉を与えて、餌やりなどの飼育方法と“命の大切さ”を学んでいる。4回目となる18日の授業では、体長1センチほどに育った幼虫を観察して、前回との色や大きさの違いをスケッチし、順調に成長していることを学んだ。(日下一彦)

 同校は養蚕をルーツとする学校で、1924(大正13)年に設立された「河北(かほく)農蚕学校」に始まる。2024年に創立100周年を迎えることから、7年前に「養蚕復活プロジェクト」を起こし、授業や部活動で養蚕を取り上げ、校内の農場では桑の木を栽培している。現在、700本余りが育っている。

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辛い時こそ頭と体と心に栄養を与えてあげて

 仕事や生活の中で「辛(つら)い時こそ、頭と体と心に栄養を与えてあげてください」という言葉(健康長寿番組で耳にしたこと)が耳に留まった。確かにそうだな、と思った。大病をせずに、長生きするコツだという。

 頭の栄養とは、本などの活字を目にして、新聞や雑誌をよく読み、感心のあるネタ、そうでないものにも、アンテナを張って、今、世間で話題になっていることは何なのかを学び、感心させられた記事を切り抜き、ファイルにとじて、生活の中に活(い)かす。そうすることで“頭の体操”になる。また、知ることで、世間と自分とのつながりを自認し、他人との会話の元とすることができる。

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どう対応する? 臨時休校で生まれた”教育格差”

 今年は、2週間程度というこれまでにない短い夏休みが終わった。新学期は新型コロナウイルス拡散防止のもとに行われた1カ月近い臨時休校による学業の遅れが顕著になった。また、それによって生まれた“教育格差”をどのように埋めるのか、学校のクラスター化防止策の実施、新学習指導要領にどう対応するか、学習の基礎を学ぶ期間が失われた児童・生徒にどのように接するか、学校現場や保護者には課題が山積している。(太田和宏)

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菅官房長官の目指す自助・共助・公助の国造り

 自民党総裁選の候補者3人の公約を聞いて、ハッとしたのが菅官房長官の「目指す社会像は、自助・共助・公助」という一言だった。この言葉を久しぶりに耳にした気がしたからだ。

 菅氏は、最初は自分で、そして家族や地域が互いに助け合い、それができなかったら国が守る、そういう信頼される国造りを目指すという。これに対して「政府の責任放棄だ」と批判する声もあったが、この考え方自体は、一人の国民としては当たり前の事と思える。

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ICT教育の効用とは

北海道教育大学教職大学院旭川校特任教授 北村 善春氏に聞く

 近年、あらゆる分野でICT(情報通信技術)の導入が進んでいる。教育界でもパソコンやタブレットを使ったICT教育が広がりを見せている。人口減少による学校の統廃合や学級減が続く中で教育のICT化に寄せる期待は大きい。北海道教育大学教職大学院旭川校特任教授の北村善春氏に、ICT教育の現状や課題について聞いた。 (聞き手=湯朝肇・札幌支局長)

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「動き」取り入れ深い学びにつながる道徳授業

 平成30年度から始まり、令和2年から本格始動した公立小中学校での道徳の教科化。生徒個々人に対して数値的な評価は行わないものの、担任教諭は児童生徒の道徳性の成長を見取り、それを評価として記述していく。始まったばかりの道徳の教科化で困惑する教師も多い。そうした中、北海道内の現役教師が集まり、深い学びにつながる道徳授業を作るための研修会がこのほど札幌市内で開かれた。(札幌支局・湯朝 肇)

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安倍首相に受け継がれた政治の信念「結果責任」

 筆者が小中学生だった頃、首相といえばほとんどの期間、佐藤栄作首相だった。安倍晋三首相の大叔父だ。当時も多くの政治案件があって与野党が激しく対立したのだろうが、特に小学時代は全く関心外。高学年の時に大学紛争の嵐が全国で吹き荒れていたはずだが、覚えているのは東大の安田講堂が集中放“水”を浴びている場面ぐらいだ。

 田舎町だったせいもあるが、その頃、政治は金持ちや知識人がするものというイメージだった。町長は伝統的な造り酒屋の跡取りで後に国会議員や県知事になり、隣町の町長は土建屋の社長だった。NHKの国会中継をまともに見ているのは近所の友達の爺(じい)さん(元校長か教頭だった)ぐらい。その先生はテレビを見ながら、それはこうだ、ああだと独りで呟(つぶや)いていた。

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サンゴ礁の危機、サンゴを「白化」から守ろう

 沖縄科学技術大学院大学(OIST)でマリンゲノムユニットを率いる佐藤矩行(のりゆき)教授はこのほど、メディア向けにサンゴのゲノム解析、サンゴの白化現象とその再生の可能性についてのウェブ講義を開催した。(沖縄支局・豊田 剛)

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迷った挙句の盆の帰省、意識した国難下の夏

 「いつまで続くのかな?」

 人と会えば、あいさつ代わりにこんな言葉が交わされるコロナ禍の昨今。マスクを着けた顔では表情が分かりにくいが、誰もがやり場のない思いを抱えているのが伝わってくる。

 恨めしいコロナ禍だが、東京で単身赴任生活の身にとってはなおさらだ。感染者が多い東京からは、地方に住む家族の元に帰ることがはばかられる。筆者は正月に帰省して以来、半年間、家族に会っていなかった。

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障害者と健常者が共生を目指すスポーツ振興

 青森県弘前市で共生社会を目指し、障害者も健常者も共にスポーツに親しめる拠点づくりが進められている。平成28年度から、スポーツ庁の「Special プロジェクト2020」事業を受託したもので、弘前大学教育学部や同学部附属特別支援学校が中心となって地域のスポーツ団体などと連携。取り組みは「弘前大学モデル」として注目を集めている。今年度は9月から新たに幼児のための取り組みも始める。(市原幸彦)

 事業の大きな柱は、特別支援学校や各校の支援学級に通う児童・生徒が参加する「わいわいスポーツクラブ」の運営だ。サッカーやバスケット、フライングディスクなどを、土曜日や長期休暇中に行っている。昨年度から障害者も健常者も一緒になって活動するインクルーシブをテーマに進めている。

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社会通念を一変させた、特別な夏の「自粛葬」

 例年、梅雨明けに百名山に登るのだが、7月末まで異例の長梅雨が続いた。8月に入ると、県をまたぐ移動、外出自粛のムードに押され、結局お盆の山行も断念した。今年は夏山に一度も登ることなく終わる、「特別な夏」となった。

 お盆の風景も今年はいつもと違っていた。お盆前の新幹線乗車率は軒並み7割から8割減。帰省のあいさつ代わりに、田舎の祖父母と孫がスカイプ通話をする微笑(ほほえ)ましい光景が見られた。

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テーマは「オリジナル幾多郎ノートをつくろう」

 今年、生誕150周年を記念して、石川県西田幾多郎記念哲学館では、「オリジナル幾多郎ノートをつくろう」をテーマに、ワークショップが開かれた。開催中の企画展「発見!!幾多郎ノート」に合わせて、5年前に見つかった西田のノートのレプリカを作る催しだ。同館では西田哲学についての講演会や研究会が開かれることは多いが、モノづくりのワークショップは今回が初めて。今月8日、9日の2日間開かれた3回の講習には小学生から社会人、主婦ら15人が参加し、本物そっくりの汚れや傷みを付けたレプリカの制作を楽しんだ。(日下一彦)

 「幾多郎ノート」は、2015年10月に幾多郎の遺族の元で見つかった直筆のノート50冊などで、ワークショップでは、その中から京都帝国大(現・京都大)時代の倫理学講義と「Gedanken(思想・思いの意味のドイツ語)」とタイトルが書かれた2種類を見本にした。

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家庭や地域のつながりが育む「力」

 今年のお盆は7割の人が帰省を取りやめたというニュースがあった。筆者もその一人である。子供の学校の夏休みも終わり、今週からいつもの生活に戻っている。

 帰省の代わりに、実家には手紙を書いた。電話より手紙の方が気持ちが伝わると、知人に勧められて実行した。今は、気持ちだけでも先祖の墓参りをしようと、毎朝祈っているところだ。

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ブリや牡蛎などの資源を活用、地域活性化に貢献

 地元の資源を活用し、地域の活性化に一役買う北海道函館水産高校(北斗市、生徒数457人)の取り組みが注目を集めている。道南の函館を近隣とする町村は漁業が盛ん。近年、名産品のスルメイカが不漁となっている、一方でブリの漁獲量が増えている。そこで同校の生徒がブリを使って加工品を試作。また、これまで規格外で廃棄されていた未利用水産資源の活用研究に取り組むなど地域振興の一翼を担おうとしている。(札幌支局・湯朝 肇)

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今こそ国と地方の新仕組み、「地方創生」が必要

 新型コロナウイルス感染が再び拡大する中、先月22日から始まった「Gо Tо トラベル」キャンペーン。直前に東京が除外されたり、キャンセル料の方針が変わったりと混乱のうちに始まったが、その後もコロナ感染が全国的に広がり、盆休みと夏休みが重なる最盛期を迎えても、期待には程遠い状況だ。

 感染対策にしろ、GoToキャンペーンにしろ、近頃、政府が打ち出す施策が思うような効果を挙げないのはなぜだろうか。

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文科省の高校普通科再編案に苦言

NPO法人修学院院長 久保田 信之

 文部科学省が、高校生の7割が在籍する高校普通科を再編し、文系・理系などの枠組みを超えた「学際融合学科(仮称)」と、地域社会の課題解決を目指す「地域探究学科(同)」の2学科の新設を認める方針を固めたとの報道は、さらなる議論の爆発を期待したい大問題だ。

偏差値が教育界を支配

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新型コロナの影響下で、教育のあり方を考える

 社会全体が新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている問題で、教育現場の課題や今後の教育のあり方を考えるシンポジウム「学びを止めるな!コロナ対策とギガスクール構想」がこのほど、沖縄県浦添市で開かれた。コロナ禍で新年度が始まるまでの子供たちの自宅での過ごし方、オンライン学習について意見が交わされた。(沖縄支局・豊田 剛)

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ステイホームで喜ばれぬ夫、高まる妻のストレス

 コロナ感染がまだ「夜の街」中心だった頃、中学時代の同級生(女性、東京在住)から電話が入った。お盆の帰省シーズンに、気心の知れた同級生たちが集まるのが恒例になっているが、「今年はどうしたものか」との相談だった。感染拡大で帰省することさえ危ぶまれるのだから今年は「中止だな」と話したその電話でこんなやりとりがあった。

 「感染リスクが高いのに、ホストクラブに行く女性の気持ちが分からない」という私に、「何言ってんのよ、だから男はダメなのよ!」という説教が返ってきた。ステイホームで夫が家にいる時間が長くなれば、その分、妻のストレスが高まる。そのストレス発散で、ホストクラブ通いが増えるのだとか。

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岩手県立山田高で震災復興・防災学習に取り組む

 岩手県立山田高校(宮学校長、生徒110人、山田町)では、津波の石碑と東日本大震災の教訓を追う復興・防災学習に取り組んでいる。「総合的な探究の時間」の単元「碑の記憶」として展開するもので、先人が残した津波の教訓を石碑、地域住民から学び、次の世代へ命の大切さを語り継ぐ「語り部」を目指す。昨年9月から始まった同校の取り組みを紹介する。(市原幸彦)

 県内には、明治29年の明治三陸津波や昭和8年の昭和三陸津波の事実や教訓を刻んだ石碑は200基を超え、東日本大震災の教訓を伝える碑も新たに建てられている。また、過去の津波で流れてきたとされる津波石、被災した建築物などの遺構も存在し、自然の脅威を今に伝えている。

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第2波に備えて「学び方」の発想転換を

 東京中心にコロナ感染者数が再び広がりを見せている。子供を抱える保護者や子供たちにとって、今年は厳しい夏になりそうだ。遅れた授業を取り戻そうと、多くの小中学校は夏休みを短縮し、授業計画を立てている。夏休みが最短4日という学校もある。

 今後、コロナの感染状況次第では、再び臨時休校になるかもしれない。第2波に備えて、学校はICT化に取り組んでいるが、文科省が掲げる「GIGAスクール構想」の狙い通りには進んでいない。

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コロナ後の働き方改革 一極集中排し、分散、住み分けを

《 記 者 の 視 点 》

 新型コロナウイルスの感染で今年の上半期、世の中はすったもんだとなった。私自身もコロナウイルスの拡散予防ということで、学校現場における「教員の働き方改革」の講演が中止になった。

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「九谷焼絵皿イラストコンクール作品展」開催

 古九谷の名品や現代作家の作品を収集・展示している石川県九谷焼美術館では、夏休み企画として恒例の「九谷焼絵皿イラストコンクール作品展」が、来月8日から開かれる。今年で17回を数え、今回はスポーツをテーマに小学生が応募したイラストの中から、入選作を職人が絵皿に仕上げてくれる。児童自身の絵が立派な絵皿に生まれ変わり、毎回感動を呼んでいる。また、原画も展示され、作家たちの持つ高度な技術や巧みな構図が加味されて、見どころのある作品になっている。(日下一彦)

 同館が5月31日まで募集したところ、加賀市を中心に隣県の福井県あわら市や富山県富山市など全国から1115点の作品が寄せられた。期間中、コロナ禍の影響で小学校の休校と重なり、応募は昨年の半分余りだった。

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子供の予防接種は「不要不急」にあらず

 7月7日付に【なるほど小百科Q&A】「通常の予防接種、延期の是非は?/コロナで神経質にならず予約を」の記事を読んだかのように、学生時代の友人からSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で「孫の予防接種だ、接種中は泣き喚き、大粒の涙がポロポロ」「終わった後の笑顔は天使のようだ」という動画が届いた。親夫婦、祖父母夫婦に似て、生後100日とは思えない凛々(りり)しい顔つきと、なかなかの“ジジ様”ぶりだった。

 「子の予防接種は『不要不急』の対象外/知らずに未接種 3割/保護者調査」(7月11日付読売新聞夕刊)という記事が出ていた。NPO法人「VPDを知って、子どもを守ろうの会」がウェブサイトで1089人が回答したアンケートをまとめたものだ。

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