ワシントン・タイムズ・ジャパン

文化 rss

【フランス美術事情】収集家が芸術家を支える

 大革命後の産業革命と近代市民社会の形成期にあったフランスには、その自由な雰囲気を求めて世界中から芸術家や収集家がパリに集まっていた。その中にはパリを芸術の憧れとしていたロシア人の富豪収集家も名画を求めてやって来た。ロシア革命前夜の時代でもあった。

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「日本の新進作家」展 記憶は地に沁み、風を越え

 東京都写真美術館で、18回目の「日本の新進作家」展として、作家5組6人による「記憶は地に沁み、風を越え」が開催中だ(1月23日まで)。写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援しての企画だが、すでに業績のある実力者たち。

 共通するテーマは、詩のような題名「記憶は地に沁み、風を越え」に込められたビジョンだ。土地の記憶を見詰め、変化し続ける現在と向き合い、作家たちは境界を超えて思いをつなぐ。

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日本・ウズベク間に固い絆、加藤九祚氏を偲ぶ

 文化人類学者で国立民族学博物館名誉教授などを務めた加藤九祚(きゅうぞう)氏は、1988年以降ウズベキスタンのアフガニスタン国境の町テルメズ近郊の古代仏教遺跡の発掘に余生を捧(ささ)げた。ウズベキスタンの教科書にも載るなど、同国と日本の民間交流の要となってきたが、2016年9月、テルメズで発掘中に倒れ、同地の病院で亡くなった。94歳だった。

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人の和

歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。

 和とは結ぶことです。 ですから和の反対は「ほどく」ことです。 ちいさく「っ」を入れたら「ほっとく」になります。 つまり、無関心は日本的精神ではないということです。

 聖徳太子の十七条憲法の「和をもって貴しと為す」の「和」は、「結び」を意味します。 結びの反対は「ほどく」です。 「対立」は、その「ほどけた」状態から起こります。

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人生を変えたダライ・ラマ14世との出会い

 広島大学准教授の田北冬子さんは、ノーベル平和賞受賞者で、世界的に著名な仏教指導者、ダライ・ラマ14世の通訳がきっかけでチベット仏教徒になり、やがてラージャ・ヨガに魅了され、現在はラージャ・ヨガ瞑想フレンズオブ広島代表の立場にある。田北さんに、人生の転機となった出会いについて聞いた。

(聞き手・青島孝志)

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市川市が育んだ俳人 能村登四郎と能村研三展

 千葉県市川市の市川市文学ミュージアムでは、能村登四郎の生誕110年、没後20年を記念して「俳人能村登四郎と能村研三展」が通常展示エリアにて開催されている(令和4年1月27日まで)。サブタイトルにあるように「二人は市川市が育んだ俳人」だ。

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文化サロン主宰した新宿中村屋創業者、相馬黒光

 明治6(1873)年にキリスト教が解禁となって以降、キリスト教は国民の間に急速に普及し、人々の生き方に大きな影響を与えたが、その一人に、新宿中村屋を創業した相馬黒光(こっこう)(明治9年~昭和30年)がいる。

 文化サロンを主宰したり、国際交流や女性の社会進出にも活躍した。彼女の書簡や著書は、明治時代を生きた女性の姿を知る上で、格好の資料となっている。

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日本人のDNA

 日本の凄みは、先住民を皆殺しにして土地も文化も奪い去って、ワープロでいうなら、いわば上書き方式で文化が形成されてきたのではなく、もともと住んでいた人々が形成した基礎となる古い文化の中に、海外からの新しい文化を受け入れて、国内の文化そのものを発達させるという、ワープロでいうなら挿入方式であったことです。 これにより古い文化が途絶えることなく現代に至っています。

 歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに 小名木善行です。

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西洋モダンアートの影の立役者は日本?

 戦後の現代美術の主導権を握ったのはニューヨークだった。フランス発のアンフォルメルも、やがてアメリカの抽象表現主義に取って代わられ、戦時中に戦禍の弾圧を避けるために渡米した有能な芸術家とアメリカに集中した富がニューヨークを芸術の発信地にした。

 その後、アクションペインティングやポップアートを生んだアメリカは1970年代、世界のアートを牽引する存在となった。だが、そこに至るには半世紀前、アメリカ近代写真の父と称された写真家、アルフレッド・スティーグリッツの周りに集まった、通称、スティーグリッツ・サークルがあった。フランスのエコール・ド・パリに続く文化人の集まりだった。

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祝・キハ07形気動車など重文に

初の国営乗り合いバスも-文化審

 文化審議会(佐藤信会長)は15日、昭和初期に製造された旅客用の機械式気動車「キハ07形41号」や、初の国営乗り合いバスなど7件を重要文化財に指定するよう文部科学相に答申した。

 キハ07形41号は、旧鉄道省の発注で1937年に製造され、クラッチで変速する機械式として唯一の現存車両。気動車が重文に指定されるのは初めてで、九州鉄道記念館(北九州市)で公開されている。

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志賀直哉・没後50年 「流行感冒」NHKがドラマ化

「小説の神様」からメッセージコロナの時代に贈る

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旧約聖書の価値を蘇らせるユダヤ人思想家 M・ブーバーの研究

モーセの人物像、信仰を明らかに 伝承の核になる出来事取り出す

 知の巨人と言われた宗教社会学者、マックス・ウェーバーの『古代ユダヤ教』は、J・ヴェルハウゼンの研究を引き継いで、旧約聖書の最も古い部分は一番最後に書かれたものであって、物語は書かれた時代のさまざまな精神を表したものと位置付けた。

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