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上昇気流 rss

中国当局によるウイグル人への虐待、過酷な…

 中国当局によるウイグル人への虐待、過酷な弾圧を「状況は地獄より酷い」と日本ウイグル連盟のトゥール・ムハメット会長は告発する。家族が収容所にいるというアブドラルラフマン・アイシャンさんは、中央アジアでビジネスをしていて身の危険を感じトルコに亡命した。

 断片的に漏れ伝わった現地の壮絶な実態から、安倍晋三首相に「『母と妻を(いっそのこと)殺してやってくれ』と中国に伝えてほしい」とまで訴えるほどだ。以上は東京・永田町の憲政記念館で行われた呉竹会アジアフォーラムについての9日付小紙記事から。

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「大空にのび傾ける冬木かな」(高浜虚子)…

 「大空にのび傾ける冬木かな」(高浜虚子)。朝目覚めると、寒さで布団からはみ出ていた肩が冷え切っていた。それでも、日中は暖かな日差しがあるので体調管理が難しい。外に出ると、紅葉した木々は目に鮮やかだが、落ち葉も多い。

 枯れ葉を踏んで歩いていると、水気が無くなっているのでカサコソと音を立てる。どこか田舎の道のような気配がして悪くない。ところが、落ち葉が重なり過ぎて歩きにくくなってしまう場所もある。

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外国人労働者の受け入れを拡大する出入国…

 外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法改正案が成立の見通しとなった。深刻な人手不足に対応するため、これまで認めてこなかった単純労働にも道を開くものだ。熟練した技能を身に付けた外国人は在留期間が無期限となり、家族の帯同も認められる。

 事実上の移民政策との見方もある。第二あるいは第三の開国に匹敵する、日本社会の風景を大きく変えるような政策転換となる可能性がある。それにしては確かに野党が批判するように議論が十分尽くされたとは言えず、「生煮え」との批判は免れない。

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秋篠宮殿下の御誕生日に際しての御会見で…

 秋篠宮殿下の御誕生日に際しての御会見で、大嘗祭が話題になった。皇室の儀式の中でも大嘗祭は、天皇にとって一世一代の極めて重要なものとされている。天皇の御即位に関わるさまざまな儀式の中で、大嘗祭は最終段階のものとも言われる。

 国文学者・歌人の折口信夫は戦前、大嘗祭についての論を発表し、天皇の権威は万世一系よりも「天皇霊」に由来すると考えた。大嘗祭は天皇霊を更新する儀式だというのが折口説だ。折口は昭和天皇の御即位の経過を目にしながら大嘗祭についての考えをまとめていったとの指摘もある(安藤礼二著『折口信夫』)。

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プロスキーヤーの三浦雄一郎さんが来年1月…

 プロスキーヤーの三浦雄一郎さんが来年1月、アルゼンチンにある南米大陸の最高峰アコンカグア(6962㍍)に挑戦する。登頂に成功すれば山頂付近から滑降をするという。

 息子の豪太さんはじめサポート隊が支援してくれるとはいえ、86歳にしてすごい意気込みだ。アンチエイジングに驚かされる。53歳の時にも登頂に成功し、世界7大陸の最高峰でスキー滑降に挑戦した最後の山である。

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今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代…

 今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が発表され、「そだねー」が年間大賞に選ばれた。一方、お隣の中国でも文芸誌「咬文嚼字」が選ぶ今年の十大流行語が発表された。1位は「運命共同体」。

 習近平国家主席が外交方針として唱えた「人類運命共同体の構築」が由来という。ならば、当局による弾圧が激しさを増すウイグル人の運命をどうするんだと問いたいところで、額面通り受け取められる言葉ではない。

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3694人は昨年の全国の交通事故による死者数…

 3694人は昨年の全国の交通事故による死者数。この数字は前年との比較では210人減っただけだが、実は画期的な数字なのである。今年1月5日付の毎日新聞には「交通事故死 戦後最少/68年ぶり 17年3694人」のトップ見出しが躍った。

 交通死者数が戦後最も少なかった昭和24(1949)年の3790人を96人も下回ったからだ。交通死者数は「第1次交通戦争」という言葉が生まれたピーク時の昭和45年には1万6765人にまで達した。昨年はその5分の1近くまで減らした。

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自動車は世界最大の産業だが、IT(情報…

 自動車は世界最大の産業だが、IT(情報技術)やAI(人工知能)の革命と相まって業界の動きが急だ。米ゼネラル・モーターズ(GM)が、全世界で15%の人員を削減すると発表した。

 米国の関税引き上げによる原材料高の影響もあるが、電気自動車や自動運転車など次世代車の開発競争に勝ち抜くため経営資源の投入に本腰を入れるという。

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「山門をつき抜けてゐる冬日かな」(高浜年尾)…

 「山門をつき抜けてゐる冬日かな」(高浜年尾)。この俳句の季語は「冬日」。味も素っ気もない言葉なのに、これだけで冬の寒々しい景色の中でやわらかな日差しが射し込んでいるイメージが浮かぶ。紅葉の時期が過ぎ、大地には枯れ葉が敷き詰められているといった感じだろうか。

 日差しも季節によって、かなり印象が異なる。春は雪を解かしていくような暖かさを感じさせるし、夏であれば大地を焼き尽くすような焦熱を思い浮かべる。秋の日差しには清澄さがある。

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歌舞伎は一般に、猛々しい侍が主役の「荒事」…

 歌舞伎は一般に、猛々しい侍が主役の「荒事」と近松の心中物など男女の機微を描いた「和事」の2種類に分けられる。江戸歌舞伎は荒事が中心で、その代表的役者が市川団十郎、上方は和事を得意とし、坂田藤十郎がその代表だ。

 江戸が荒事を、上方が和事を得意とするようになった理由について、亡くなった十二代目団十郎は、関ケ原の戦いで東軍が勝ち西軍が負けたからであると述べている。日露戦争に勝利した後、乃木希典大将らを盛んに讃(たた)えていた日本が、第2次大戦に敗れた後、英雄というものをあまり重視しなくなったことを思い起こせば、想像がつくだろうと言う。

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最近、大きな封筒に入った郵便物が多くなった…

 最近、大きな封筒に入った郵便物が多くなった。個人からのものであれ団体からのものであれ、このような印象がある。内容物を折り畳めば小さな封筒で済むし、料金も安くなるのにと思う。送り手の年齢と関係があるとも考えられる。若い人ほど大きな封筒を使うことが多いようだからだ。

 こういうふうになったのは「印刷された状態のままがよい」と送り手が考えるようになったためだろう。クリアファイルが普及して内容物を保護しやすくなったことも関係していよう。

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ブータンのパロ盆地は山々に囲まれた風光の…

 ブータンのパロ盆地は山々に囲まれた風光の美しい集落。盆地の真ん中をパロ川が流れている。川といっても深くはなく、流れも緩やかで、川の北側にはパロ・ゾンと呼ばれる行政府と僧院がある。

 集落とゾンを結んでいるのが木造の橋だ。橋は屋根で覆われ、両側には漆喰(しっくい)の塗られた石造の小屋がある。素朴で情緒豊かだ。僧院への入り口であり、俗世界から聖なる地へ至る架け橋でもある。

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「私の次の夢は、日本の有人ロケットで種子島…

 「私の次の夢は、日本の有人ロケットで種子島から宇宙に行くこと。お世話になった種子島の方々を乗せて、宇宙から地球を眺めてもらいたい」――種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)で初のロケット打ち上げが行われてから50年を迎え、記念式典で宇宙飛行士の油井亀美也さん(48)がこのように話した。

 わが国のロケット開発の道のりは決して平坦(へいたん)ではなかった。2000年前後、宇宙開発の意義も見失われがちで予算も削られ、H2(H2A開発までのロケット)の打ち上げ失敗で技術陣の信頼失墜も小さくなかった。

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一年納めの場所である大相撲九州場所は3横綱…

 一年納めの場所である大相撲九州場所は3横綱不在となっても土俵は連日、満員御礼の垂れ幕の下で熱戦を繰り広げた。賜杯争いは千秋楽(25日)までもつれ込み、2敗で並んだ大関高安が敗れたため、小結貴景勝(本名・佐藤貴信、千賀ノ浦部屋)が場所を初めて制した。

 相撲の起源は神話時代にさかのぼり、奈良時代初期の「古事記」にあるのが最古の記録とされている。戦国武将の織田信長の時代には、相撲好きな信長が大会を開き、優秀な成績を残した者を召し抱えたり褒美を与えたりしたことが伝えられている(「信長公記」)。

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紅葉が盛りの京都を訪ね、東山の清水寺に…

 紅葉が盛りの京都を訪ね、東山の清水寺に足を運んだ。JR京都駅から市バスに乗って五条の停留所で降り、茶わん坂を上って行くと、鮮やかに染まったモミジが一面に。荘厳な国宝・本堂との調和が美しく見事だった。

 ところが、にぎわう観光客の波を離れ、本堂のある山麓から奥の山道を入って行くと、山の斜面に杉の木立が並ぶ林があり、その所々で木の幹や枝が折れ、割いたような生々しい跡が目に付く。9月初めに強い勢力で四国や近畿地方を縦断した台風21号によるものだという。

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「蒲公英は大地の花よ返り咲き」(永倉しな)…

 「蒲公英は大地の花よ返り咲き」(永倉しな)。「蒲公英」とはタンポポのこと。タンポポは春の花だが、この句は歳時記の11月の例句となっている。実はこの句の季語はタンポポではなく「返り咲き」である。

 稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』によれば「返り咲き」は「帰り花」と同じ意味の季語で「桜、梨、山吹、躑躅、蒲公英などが、初冬の小春日和のころに時ならぬ花を開くのをいう。単に帰り花といえば桜のことで、他の花はその名を補いなどして感じを出す。人の忘れたころに咲くので忘(わす)れ咲(ざき)、忘れ花ともいい、時ならぬときに咲くので狂(くる)ひ花(ばな)、狂(くる)ひ咲(ざき)などともいう」。

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いまでこそトルコ人はアナトリア半島を国の…

 いまでこそトルコ人はアナトリア半島を国の領土とするが、元はモンゴル高原にいた遊牧民。長い歴史をかけ、シルクロードを移動してきた。中国の新疆ウイグル自治区や中央アジア諸国、さらにアゼルバイジャンなどは、みなテュルク系民族の国だ。

 こうした国々の民族楽器の演奏家らが集まって結成されたテュルクソイ(国際テュルク文化機構)民族楽器オーケストラの演奏会「テュルク世界の大いなる遺産」が、東京、神奈川の4カ所の会場で開かれた。

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歌人の俵万智さんが「平和や安全が当たり前…

 歌人の俵万智さんが「平和や安全が当たり前になってはじめて、寛容、多様などの価値観が必要という発想が出てくる」と新聞に書いているのを見て驚いた。「平和は当たり前」という言葉に衝撃を受けたのだ。

 「平和が続く」時代は確かにあった。縄文時代は戦争が少なかったと言われる。それが弥生時代に入ると増大する。弥生人の遺骨には、武器による攻撃の痕跡が認められるものが多い。

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「一体今新派の歌と称してゐるものは誰が…

 「一体今新派の歌と称してゐるものは誰が興して誰が育てたものであるか。此問に己だと答へることの出来る人は与謝野君を除けて外にはない」。森鴎外が与謝野鉄幹の歌集『相聞』に寄せた言葉だ。

 近代文学史の中の鉄幹の重要性を指摘している。鉄幹は1900年に文芸誌「明星」を創刊。上田敏の訳詩が掲載され、北原白秋、石川啄木が見いだされ、夫人となる晶子も才能を発揮していく。

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街角にクリスマスツリーが飾られる季節となり…

 街角にクリスマスツリーが飾られる季節となり、そのうちおせち料理の広告も目に付くようになるだろう。おせちも、最近は出来上がったものを購入する人が増えてきた。

 通販サイト「楽天市場」のアンケートによると、来年の正月におせちを楽しむ予定があると答えた女性の4人に3人が、購入することを考えているという。

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住んでいる東京・武蔵野の私鉄駅前ロータリー…

 住んでいる東京・武蔵野の私鉄駅前ロータリーの夜を、ツリーや蝶(ちょう)ネクタイをデザインしたクリスマスイルミネーションが彩り始めた。知り合いの店からは今年も、四角の書き込み用空欄が大きくて重宝している昔ながらのカレンダーが届いた。

 ケーキの予約が始まっているし、年賀はがきの発売、年末恒例のNHK紅白歌合戦の出場歌手も発表された。北海道からは例年より遅い初雪の便りも。

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日本航空の副操縦士が10月、英ヒースロー空港…

 日本航空の副操縦士(42)が10月、英ヒースロー空港で乗務前に規定値の9倍以上のアルコールが検出されたとして逮捕され、旅客便に遅れが発生した。

 どの業界にも恥さらしはいるものだと思ったが、不心得者はこの副操縦士だけではなかった。全日本空輸やスカイマークでも、機長が飲酒の影響で予定していた便に乗務できず、遅延が発生した事例があった。日航と全日空はこの問題で国土交通省に報告書を提出し、両社のトップが謝罪した。

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「冬ぬくし老の心も華やぎて」(高浜虚子)…

 「冬ぬくし老の心も華やぎて」(高浜虚子)。このところ朝夕が一段と冷え込むようになってきた。そろそろ暖房器具が欲しいところだが、日中は暖かい日が多く、じっとしていると自然に汗ばんだりする。これが、季語の「冬暖(ふゆあたたか)」が意味する状態なのだろう。

 11月を冬というのはためらわれるが、歳時記では冬だ。現代の感覚と歳時記とのずれには少しばかり戸惑ってしまう。それだけ旧暦と新暦の違いが大きいのである。ただ、日頃はそれほど旧暦を意識することはないので、日常生活で困ることはない。

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