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上昇気流 rss

先にこの欄で、日本の紅葉を見るために…

 先にこの欄で、日本の紅葉を見るために海外から多くの観光客が訪れるようになったと記した。その理由は、日本の紅葉が海外ではあまり見られないほど色鮮やかなことがある。特に、モミジが紅葉する景色が珍しいという。

 もちろん海外でも、秋になれば落葉樹が色づく所はあるのだが、イチョウのように黄色いものが多い。このため、日本の山々に赤く色づくモミジなどを見ると驚きや感動を呼ぶらしい。赤い色に染まった風景は、まさに絶景と言える。

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東京から南に1000㌔、小笠原諸島に…

 東京から南に1000㌔、小笠原諸島に日本の新しい領土が誕生するかもしれない。海上保安庁によると、西之島の500㍍沖に海底火山の噴火によって出現した陸地は、長さ400㍍、幅200㍍、高さ約30㍍に“成長”している。

 そもそも西之島が、1973年から1年2カ月ほどの噴火活動で生まれた新島とくっついて今の形になった。新しい島が誕生すれば領海も広がる。

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『森鴎外の「智恵袋」』(講談社学術文庫)…

 『森鴎外の「智恵袋」』(講談社学術文庫)という本がある。明治30年代前半、鴎外30歳代後半の時期に新聞各紙に連載したものをまとめ、ドイツ文学者小堀桂一郎氏の訳をつけて昭和55年に刊行された。鴎外は当時、低迷期にあった。

 訳と原文500㌻に及ぶ本の中で「人の行為をただ行為それ自体としてのみ見ること(略)。行為の動機や由来を穿鑿しないこと」(小堀訳)という言葉が印象に残る。

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「山の日」を国民の祝日にしようという…

 「山の日」を国民の祝日にしようという「全国『山の日』制定協議会」の設立総会が今月、東京都内で開かれた。同協議会会長に就任したのは、かつて東大スキー山岳部で活動した谷垣禎一法相。

 「一人でも多くの人に山との関わりを考えてもらえる日にしたい」と呼びかけた。谷垣法相は日本山岳ガイド協会会長を務めており、4月に超党派の国会議員連盟を発足させた際にもその重要性を強調。

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来年3月に日本人初の船長に就任する…

 来年3月に日本人初の船長に就任する若田光一さんが活躍中の国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」では、今回も様々な実験が行われる。

 「無重力」が骨量減少に与える影響を調べるメダカ実験、宇宙放射線の生殖細胞(ES細胞や精子)への影響研究、植物が重力に耐える体作りの仕組み解明などなど。宇宙空間で日本の存在感を示す良い機会だ。

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近くのスーパーの花壇で毎年クリスマスごろ、…

 近くのスーパーの花壇で毎年クリスマスごろ、独特の深緑葉の間に品のいい白い小さな花を咲かせるヒイラギが、もう花を付けているのを見て驚いた。神奈川県に住む友人は、近くでボケの花が咲いたと言ってくる。平年より暖かかったり寒かったりの不安定気候。

 先週は12月並みの寒さに震えたが、週末と昨日は平年よりも温(ぬく)かった。都内の紅葉は高尾山(イヌブナ=黄色)、奥多摩(モミジ=紅・黄色)など山間部と昭和記念公園(イチョウ=黄色)、府中の森公園(モミジ=紅色)が見頃に。

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われわれがよく目にする世界地図では、…

 われわれがよく目にする世界地図では、北極海に面するグリーンランド(デンマーク領)が、あたかも大陸のように広く見える。これはメルカトル図法と言って、緯度が高くなるほど大きく描かれている。

 実際は約217万平方㌔㍍で、日本(約38万平方㌔㍍)の5・7倍ほどの面積。冒険家の故植村直己さんが1974年から76年にかけ、この島からアラスカまで犬ぞりで1万2000㌔の旅をしたのは有名で、これまで氷に覆われた地として知られていた。

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「小春日や石を噛みゐる赤蜻蛉」(村上鬼城)…

 「小春日や石を噛みゐる赤蜻蛉」(村上鬼城)。「小春」というのは春ではなく、11月頃の春のような穏やかな気候を指す季語になる。だから、この言葉で春の暖かさを表現するのは間違い。それにしても日本語は難しい。

 昨日は小春日の中、会社付近を散歩したが、色づき始めた葉が目立つようになった。池のある公園では多くの人が散策していた。東京の中にも、緑の豊かな公園が結構ある。

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小泉純一郎元首相が、原発「即ゼロ」を主張し…

 小泉純一郎元首相が、原発「即ゼロ」を主張し物議を醸している。

 引退したはずの役者がまた出てきて、昔その演技に随分悪酔いしたことも忘れた一部の観客から喝采を浴びているような不思議な光景である。

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慶応3(1867)年のきょう、坂本龍馬、…

 慶応3(1867)年のきょう、坂本龍馬、中岡慎太郎が京都で暗殺された。歴史学の上では、暗殺犯は京都見廻組で一致している。しかし、テレビ番組や小説家が「見廻組の犯行と言われるが、疑う向きも多い」「謎はなお残る」「確定したわけではない」などとして、犯人が特定されていないと言い続ける。その方が面白いからだ。

 龍馬暗殺については、黒幕が誰かの点では見解が分かれているようだ。薩摩藩黒幕説もあり、見廻組そのものが黒幕だ、との見方もある。

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埼玉県の城下町、川越市の蔵造りの町並みを…

 埼玉県の城下町、川越市の蔵造りの町並みを舞台に先日、第9回「川越唐人揃い」が行われた。「唐人揃い」というのは、江戸時代の氷川祭礼に登場した、朝鮮通信使の仮装行列のことだ。

 パレードの名前は「多文化共生・国際交流パレード」。先頭を行くのは朝鮮通信使たちだが、参加団体は多彩で、タイなど世界各地の民族衣装が登場して、ここでも国際化が進んでいることを実感させた。

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2020年東京五輪のメーン会場として…

 2020年東京五輪のメーン会場として建て替える予定の国立競技場(東京都新宿区)について、建築家の槇文彦氏らが、規模を縮小するよう文部科学省や都に要望書を提出した。

 新競技場は8万人収容の観客席などを設ける計画だが、要望書は巨大で周辺の景観を損なうほか、維持費も高額になると指摘。「(規模を)小さくして設計の質を上げれば50年後に誇れる競技場になる」と計画の見直しを求めている。

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家屋が軒並み倒壊し、散乱するがれきに…

 家屋が軒並み倒壊し、散乱するがれきに埋もれた廃墟と化した風景が見渡す限りに広がる。かと思えば、破壊された家に乗り上げた大型船のそばで立ち尽くす人々。昨日の夕刊に大きく掲載された写真に、絶句した。

 その惨状は<まるで東日本大震災による大津波に襲われた東北沿岸部の被災地ではないか>と。史上最大規模に発達した台風30号が、8日にフィリピン中部レイテ島(人口約217万人)を襲い、人口約25万人の中心都市タクロバンは壊滅的な打撃を受けた。

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「明るさの銀杏黄葉を夕景に」(稲畑汀子)。…

 「明るさの銀杏黄葉を夕景に」(稲畑汀子)。昨日の小紙で、国営昭和記念公園(東京都立川市・昭島市)のイチョウ並木の写真が掲載された。そろそろ東京都下でも、見頃を迎えようとしている。

 よく知られているのは明治神宮外苑のイチョウ並木。その見頃に合わせて「第17回神宮外苑いちょう祭り」が16日から12月9日まで開催される。都会の中で扇形のイチョウの葉が黄色に輝く光景は、ひときわ幻想的で絵画のように印象的だ。

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戦後の歌謡界に大きな足跡を残した歌手の島倉千代子さんが…

 戦後の歌謡界に大きな足跡を残した歌手の島倉千代子さんが亡くなった。島倉さんがその地位を不動のものにしたのは、昭和32年の「東京だョおっ母さん」の大ヒット。

 田舎から出てきた母親に娘が東京を案内する設定だが、2番では「あれが九段坂」と、戦死した兄が祀(まつ)られた靖国神社へお参りする。終戦から10年ちょっと、戦争で息子を失った母たちの胸に深く響いたに違いない。

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作家安部公房が亡くなって、今年で20年。…

 作家安部公房が亡くなって、今年で20年。安部の愛人だった女優の山口果林さんが書いた『安部公房とわたし』(講談社)を読むと、安部をめぐる興味深いエピソードが記録されている。

 めったに他人の作品をほめない安部が、芥川賞作家丸山健二氏の新作にひどく感銘して、電話で伝えることになった。番号がわからないので、出版社に教えてもらって電話したのだが、丸山氏の反応は「誰ですか、あなた?」の一言だった。

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「芸術の力を世界に発信しよう」と…

 「芸術の力を世界に発信しよう」と2007年4月に始まった東京藝術大学の企画「学長と語ろうこんさーと」が、今回で14回を数え、先週末、同大学奏楽堂で作家の夢枕獏さんをゲストに迎えて開かれた。

 テーマは「人はなぜものを創るのか?」。宮田亮平学長はイルカをモチーフにした「シュプリンゲン」シリーズで知られる金工作家。夢枕さんは『陰陽師』シリーズなど、漫画化・映像化された作品も多い。

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科学上の新発見を競い合うグループ間で…

 科学上の新発見を競い合うグループ間で「実験装置のノウハウについて、自分たちが一定の結果を出すまでは外で使われないよう」に気遣いすることは常識だ(鈴木洋一郎著『暗黒物質とは何か』)。

 それほどでないにしても、原子力発電事業の現場なども技術革新や安全性確保を追究するため、各国間で競争意識が働き、互いに手の内を見せたがらない。このことが事故のデータなどを広く共有できない理由の一つにもなってきた。

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<くらがりへ人の消えゆく冬隣>角川源義。…

 <くらがりへ人の消えゆく冬隣>角川源義。夕方4時半の待ち合わせで外に出て、もう辺りが真っ暗なのに驚くこのごろである。今年もあと2カ月を切り、立冬が明後日に控えている。

 先々月下旬の10日間に行われた今年の秋の交通安全運動は、期間中の交通事故による死亡者が昨年より4人減り121人。106人だった一昨年に次ぎ、過去2番目に少ない結果を残したが、課題の子供と高齢者の事故防止では、15歳以下の死者は昨年より2人多い4人、65歳以上の死者は3人多い56人と果たせなかった。

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元ラグビー日本代表監督の平尾誠二さんが…

 元ラグビー日本代表監督の平尾誠二さんが将棋棋士の羽生善治さんとの対談で、スポーツ選手の「集中力」について日本人と外国人の違いを話している(『簡単に、単純に考える』PHP研究所)。

 外国人は「自分のために、倒される前に倒してやる」と「闘争本能」を前面に出すことで集中力を高めていく。それに対し日本人は「チームのために今ここで自分が頑張らないといけない、というようなところからじわじわ出て」きていると。いわゆるフォア・ザ・チームだ。

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きょうは「文化の日」。…

 きょうは「文化の日」。案外、知っているようで知らないのが「文化」という言葉の意味ではないだろうか。広辞苑では「文徳で民を教化すること」「世の中が開けて生活が便利になること。文明開化」などとなっている。

 これで何となく分かったような気持ちになるが、冒頭の「文徳」は今ではほとんど使われていない言葉だ。これも調べてみると「学問によって教化し、人を心服させる徳」とある。野蛮な風習をやめさせ、文化的な生活をさせることと言えるだろうか。

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19世紀英国の名随筆家チャールズ・ラムは…

 19世紀英国の名随筆家チャールズ・ラムはその『エリア随筆』で、人間には「借りる人と貸す人」の二つの種族があると述べている。もっともラムがそこで具体的に取り上げているのは、お金ではなく本の貸し借りである。

 ラムは言う。「書物の所有資格は、その書物の要求者の理解力、並びに鑑賞力に正比例する」。この説に従い友人に本を貸すため、ラムの書棚は、例えばボナヴェントゥーラ全集など櫛の歯が抜けたようになっている。

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みのもんたさんが先月、息子の犯罪による…

 みのもんたさんが先月、息子の犯罪による報道番組降板に関して会見した。成人した息子が起こした事件に、親がどれだけ責任を問われるのかが焦点の一つとなった。が、みのさんという特定の個人が置かれた立場を考えると、通常とはやや違った側面も見えてくる。

 スタジオに政治家を呼んで時にどなりつけるのは、報道番組の司会者という地位があってはじめて可能なこと。その意味で、みのさんは権力者だった。収入も莫大だっただろうし、豪邸もそれにふさわしいものだった。

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