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コラム rss

冬の街路樹の姿形から生命の秘密を感じる

 冬の穏やかな陽(ひ)に、落葉した街路樹のハナミズキやケヤキ並木のシルエットが美しい。ハナミズキの枝は横にぐんぐんと広がり、緩やかな曲線が空に向かって伸びているため、全体の樹形も整っている。

 その周期的に細やかに変化する枝ぶりは、春になると咲く花をより美しく見せるのではないか。そんな気がした。自分の姿形を魅力的に見せる術(すべ)を心得ている木だ。

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イスラム教の総本山アズハルの担う責任

 エジプトにある“世界的組織”の中で超重要と思われるものの一つに、イスラム教スンニ派総本山「アズハル」がある。イスラムへの関心が少ない日本ではほとんど知られていないが、全世界のイスラム教スンニ派の中心組織である。

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近所の神社を参詣して感心した神道の柔軟性

 今さら初詣でもないと思うのだが、神社が分散参拝を呼び掛けたり密を避けるための人数制限を行ったりしていて、参拝するのをためらっていた。しかし、年始のあいさつをしないと落ち着かない。というわけで先日、少しばかり気が引けたが近所の神社に出掛けた。

 ちょっと遅いかとも感じるが、新型コロナウイルス禍の1月中は正月参拝の扱いという例が多いので、心の中では松の内という気分だ。もちろん緊急事態宣言が出ていることもあり、人の混雑しない時間帯を狙い、手指の消毒、マスクなど準備万端。

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コロナ起源で専門家対立 70%は研究所流出を支持

 新型コロナウイルスの発生源を突き止めようと米政府機関が協力して立ち上げた科学者と医療専門家らで作るタスクフォース内で意見が対立、政権交代を間近に控え、結論を公表するかどうかをめぐる議論が暗礁に乗り上げている。

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絶好の「凧(たこ)揚げ日和」が続いている

 西高東低の冬型の気圧配置で太平洋側は晴れの日が続いている。絶好の凧(たこ)揚げ日和といったところである。「密」を避け新型コロナウイルス収束を願って、大空に凧を揚げるのも悪くない。

 凧揚げはもともと中国から入ってきたもので、平安時代の『和名類聚抄』に既に記述がある。大流行するようになったのは江戸時代から。武士から町人まで身分を問わず凧揚げに興じた。

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韓国はなぜ嫌われるか?

 韓国はなぜ嫌われるか?

 その理由は簡単です。

 嘘を平気でつき、約束を簡単に破るからです。

 こう書くと必ず「それは日本人も同じじゃないか」という人がいます。

 タイトルをきちんと見てください、「韓国はなぜ」です。

 韓国人とは一切言っていませんので、あしからず。

 当然、人間ですから嘘をつかない人はいないと思います。でも、その割合の多寡でその傾向をみるのです。

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伝統の民族精神「シス」ーフィンランドから

 サンナ・マリン首相が新年のメッセージで称賛したフィンランドの伝統的民族精神を表す「シス」は、たびたびフィンランドの文化として語られてきた。「シス」とは、極端な逆境に直面した時の並外れた決意であり、成功する可能性が低い状況の中で示される勇気を表す精神的態度のこと。

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ロシア反体制派活動家の「帰国」

 はっきりしている点は、ロシアの著名な反体制派活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏(44)のモスクワ帰国は「凱旋帰国」ではないことだ。ベルリンでリハビリをしてきた同氏は今月13日、自身のインスタグラムで「17日にモスクワに帰国する」と語り、仲間に迎えに来てほしいと呼びかけた。

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「団塊の世代」と呼ばれる世代が存在する

 「団塊の世代」と呼ばれる世代が存在する。昭和で言えば、終戦直後に起きた第1次ベビーブームの22(1947)年~24年生まれ。現在は70代前半だ。

 加藤典洋著『オレの東大物語』(集英社・昨年刊)によれば、この世代は「世界を動かしているのは自分たち」という感覚を持ったことがある。自己中心的な価値観だ。

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ロックダウンが「復活祭」まで続く時

 ドイツのメルケル首相は与党「キリスト教民主・社会同盟」(CDU/CSU)院内会合で、「現在のロックダウンは復活祭(今年は4月4日)前まで継続せざるを得ないかもしれない」と語っていたという。同国大衆紙ビルトが12日、報じたものだ。

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中国ワクチン不要とは言えない現実ーブラジルから

 最近、街で出会う人に「新型コロナウイルスのワクチンを受けるつもりは」と質問することが記者の日課となっている。もちろん、ブラジルは感染拡大「第2波」の只中(ただなか)であり、質問をする相手は限られる。医療崩壊に直面している地方自治体も多く、医療関係者の緊張感と危機感は想像以上のものだ。

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借金投資ブーム

 投資と投機の違いは何か。私が行えば“投資”で、他人がすれば“投機”なのか。両方とも違う。ノーベル賞受賞者で近代経済学の父と呼ばれるポール・サミュエルソンは「まともな投資は、芝生が育つのを見ること」だと言った。芝生が育つのを見ることほど退屈なことはない。大部分の人々は面白ずくで株式を売り買いするのが投資だと誤認している。

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科学者が勇気をもって真実を宣べ伝える時

 私は米国に既に30年以上住んでいるが、今回の総選挙・大統領選ほど不正選挙で民主党側が国家の主権を奪取しようとしたことはなかったと思う。それを正当化するための大手メディアの言論統制も、現職大統領やその支持者たちの口座を凍結するとか、民主主義国家とは思えない、共産主義国家への第一歩とも呼べる恐ろしい事態になっている。

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新型コロナ発生は大増産政策の悲劇の繰り返しか?

 「小説というのは、そのもとになる出来事がなければ、作れないものです」――。かつて小紙に小説「田沼意次」を連載した故村上元三さんが、連載終了後に気流子に語ってくれた。

 例外がないと言いたそうでもあった。新刊の小説『1984年に生まれて』(中央公論新社)を読んでいて思い出した言葉だ。作者の郝景芳(かくけいほう)さんは84年生まれの中国人作家でヒューゴー賞の受賞者。

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トランプ大統領後の世界

■主役が舞台から降りる

 トランプ米大統領はアメリカ第一主義を掲げ、中国共産党と正面から戦った。チベット人・ウイグル人・香港人の人権を守ろうとしたのはトランプ大統領だった。だが“死者が投票する”怪奇現象すら無視され、アメリカ大統領選挙は敗北。世界の主要メディアは反トランプ派となり、中国共産党に挑むトランプ大統領を悪に変えた。

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緊急事態宣言下でも決行された成人式

 1月8日から2月7日の期間、再び1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)に緊急事態宣言が出されました。そんな中、11日に成人の日を迎え、1都3県では成人式を中止したり、オンラインでの式を行う自治体が相次ぎました。しかし、中には新成人の晴れの舞台を祝おうと、コロナ対策を行った上で式を開催する自治体もいくつかありました。毎年各地の成人式では、暴れる新成人や、酒に溺れる新成人が問題となっていますが、今年も例外ではなかったようです。

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消費が全国で最下位、沖縄の漬物事情

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 1月7日に日本列島を襲った寒波の影響で沖縄にも本格的な冬が訪れた。  寒い時に食べたくなる物といえば漬物だ。全国の食卓ではご飯のお供として添えられることが多いが、沖縄ではほとんど食べられていない。スーパーマーケットでたくあんを探すことすら難しく感じる。

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家族、地域、そして自然が幸せの基礎にある

 正月休みに尾崎一雄の随筆集『沢がに』(昭和45年皆美社刊)を読んだ。この人の文章は、まず間違いなく肩がほぐれ、しかも正月にふさわしい清々(すがすが)しい気持ちにしてくれる。懐かしい昭和の情景も浮かんでくる。

 尾崎は16歳で志賀直哉の「大津順吉」を読んで感動し、作家を志すが、結核を患って郷里の神奈川県小田原市下曽我に疎開し、長く闘病生活を続けた。そういう体験を経て「虫のいろいろ」「美しい墓地からの眺め」など傑作短編を残し、戦後の私小説・心境小説の代表作家となった。

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米独議会周辺騒動にみる「深い闇」

 「国民の代表が集まるハウス」(ペンス米副大統領)である議会前に多くの抗議デモ参加者が集まり、議会内に侵入し、建物を破壊するといった出来事は世界を見渡せば、残念ながら珍しくはないが、先進諸国では幸いほとんど見られないものだ。通常、議会周辺の警備体制は他の場所より厳重で、多数のデモ参加者が議会に入り込み、建物内で暴れるといった事態は本来考えられない。しかし、世界最強国の米国で今月6日、トランプ大統領支持者の抗議デモ参加者が首都ワシントンDCの連邦議会内に侵入して破壊行為を行った出来事は、世界に大きな衝撃を与えた。忘れてならない点は、昨年8月末、欧州連合(EU)の盟主ドイツの連邦議会周辺でも同じような騒動が起きていることだ。そこで両国の議会周辺での騒動をもう一度振り返ってみた。

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ワクチン接種遅らせる「お役所仕事」ーフランスから

 フランスに半世紀以上住み、孫もいる高齢の日本人女性が最近、新型コロナウイルスワクチンを接種したがらないフランス人を嘆き、「専門家が接種すべきでないと言えば、ひねくれ者たちが案外受けるかも」と、筆者に冗談交じりに語った。

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コロナ禍は続くが、入試シーズンは予定通り

 今回の年末年始は、新型コロナウイルス感染拡大に関連したニュースで明け暮れた(暮れ明けた?)。

 大みそかには新規感染者が東京で初めて1000人を超える1337人、全国でも初の4000人超えの4520人になったという“衝撃的な”ニュースを聞きながら新年を迎え、2日に東京都と隣接3県の知事が政府に緊急事態宣言の発出を求めたかと思えば、4日には菅義偉首相が年頭記者会見で同宣言の検討に入ると言明。その後、東京(全国)の新規感染者数が5日1278人(4900人超)、6日1591人(6000人超)、7日2447人(7500人超)と急増する中で、2度目の緊急事態宣言が発出された。

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交通事故死者数が最少を記録、コロナの影響か

 年明け早々に毎年公表される統計もののニュースがある。警察庁がまとめた前年の交通事故死者数などである。地味な扱いになりがちだが、ここ数年は死者数が統計が残る<1948年以降の最少を記録>が続き、一定程度の大きさで報じられてきた。

 今年は新型コロナウイルス禍第3波対策で、1都3県に<緊急事態宣言 7日にも>の記事が各紙(5日付)で大々的に報じられる中でも、それなりに目立つ記事となった。昨年の死者数は2839人と最少記録を4年連続で更新した上、初めて3000人を下回ったからだ。

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84歳の教皇は生前退位を考える

 ローマ・カトリック教会最高指導者フランシスコ教皇は昨年12月17日に84歳になった。76歳の時にペテロの後継者、ローマ教皇に選出されてから約8年が経過した。生前退位を表明したベネディクト16世の後継者は当初、「私も死ぬまで教皇の座にいる考えはない」と語り、体力が弱り、職務の遂行に支障が生じたら、ベネディクト16世と同様、潔く退位する可能性があることを示唆した。

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