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コラム rss

独教会が示した「教会組織」の終わり

 ドイツのケルン市といえば、市内中央に聳え立つケルン大聖堂を思い出す人が多いだろう。ドイツの都市で4番目に人口の多いケルン市のカトリック教会大司教区が今、大揺れだ。簡単にいえば、信者たちの教会脱退が急増し、同大司教区の最高指導者ライナー・ヴェルキ大司教(枢機卿)の辞任要求が高まっているのだ。その混乱は時間の経過と共に深まり、収拾の見通しがたっていない。

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いずこも家では女性優位ー韓国から

 女性蔑視発言をしたとして東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が辞任に追い込まれたドタバタ劇はこちらでもニュースになったが、儒教精神などの影響で長く女性蔑視の歴史があった韓国でも近年は政府をはじめ「男女平等」の旗を掲げる人たちが目立つようになった。いやむしろ女性パワーが男性を圧倒する場面に出くわすこともある。女性大統領の誕生はその典型例だろう。

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バイデン大統領は尖閣諸島を中国共産党に渡す

■日本の主権を認めないバイデン大統領

 中国共産党は、中国海警局を連日尖閣諸島に投入している。海上保安庁が連日対応に追われているが、中国共産党は中国海警局に攻撃許可を法律で認めた。日本の海上保安庁も武器使用を臭わせ、尖閣諸島は危険地帯に変わっている。

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「障害」と「障碍」、表記の違いと問題提起

 東京五輪・パラリンピック開催を控え、メディアが障害者スポーツを紹介する機会が増えている。そこで気になるのが「障害」という表記だ。このほか、表記としては「障碍(がい)」「障がい」がある。

 「害」という漢字は「被害」「公害」などに使われ、負のイメージが強い。このため、「障がい」と表記する地方自治体が増えてきた。その一方で、「障害」のままでいいという意見もある。この表記を使うことによって、社会に存在する障害に向き合うことになるからだという。

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日本の歴史を変えるレース、最後のびわ湖毎日

 「日本の歴史を変えるレース」(瀬古利彦・日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダー)。早春の琵琶湖畔を駆け抜ける最後のびわ湖毎日マラソンで、一般参加の伏兵、鈴木健吾選手(富士通)が2時間4分56秒の日本新記録で初優勝するのをテレビ観戦した。

 ペースメーカーが日本記録を上回る1㌔2分58秒の設定で引っ張り、それでも25㌔まで十数人が残った。36㌔給水所で先頭3人の争いの中から抜け出すと、一気に引き離しゴールした独走は見応えがあった。

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バッハの音楽は教皇の「不安」を癒す

 ドイツの作曲家ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685~1750年)は「音楽の父」と呼ばれている。そのバッハはローマ・カトリック教会最高指導者フランシスコ教皇が不安に襲われた時、心の平静を取り戻す役割を果たしているという。モーツァルトの音楽は妊婦の胎教にいい影響を与えるということは聞いたことがあったが、バッハの音楽が世界13億人以上の信者を有する世界最大のキリスト教会のローマ教皇の精神安定に寄与しているとは知らなかった。

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米国民主党が復活を模索する「イヤーマーク」(利益誘導)法案

 2021年2月23日、米国において「イヤーマーク」復活阻止を求める書簡が連邦議会に提出された。この「イヤーマーク」を巡る問題は地味なものではあるものの、今後の米国政治の政局運営を分析するにあたって極めて重要な意味を持つ。

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疫病の早急収束に向け全貌の把握と対処が必要

 国立成育医療研究センター(東京)の調査で、子供のうつ症状が深刻なことが分かった。特に高校生の3割にうつ症状が見られ、同センターは「早急な対応が必要だ」と危機感を募らせる。

 また2020年に自殺した小中高校生は479人で、前年の339人から大幅に増え、女子高校生が138人と2倍近くになった。ともに新型コロナウイルス禍の長期化の影響が大きいとみられる。

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あんパンは西洋と日本の調和を象徴している

 誰でもそうだとは言えないが、甘党ではないと自認している気流子でも、時々あんパンが無性に食べたくなる。そのあんパンは、日本で発明されたものである。

 考案したのは、木村屋(現木村屋總本店)の創業者の木村安兵衛とその息子。安兵衛は茨城県出身の元士族で、要するに武士の商法として出発したのが始まりだ。

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地方には感染への不安や中央への不満がある

 郷里で町内会長をしている幼馴染(なじ)みから電話があった。新型コロナウイルス禍の中、帰省もままならず、長く空き家状態の実家に何か問題でも起きたのかと思ったが、隣の家が雨漏りの修理をするので実家の裏庭に足場を作らせてほしいということだった。

 そんなことであればどうぞどうぞと答え、幼馴染みと久しぶりに話をした。昨夏以来、実家には帰っておらず、ちょっと心配だ、亡父の命日の5月には帰れればと言ったところ「難しいんやないか」という答えが返ってきた。

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「赤と黄」の通過儀礼ータイから

 タイ人の誇りの一つは、近隣国が西洋諸国の植民地となった時代にも独立を維持してきた歴史にある。それが可能になったのは、インドシナを植民地にしたフランスとインドを植民地にした英国に対し、中立の中間線が必要と説いたタイの交渉術の巧みさだけではなかった。

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頼朝の「お前にだけ話す」という手法は不変だ

 1180年8月17日、源頼朝は平家に対して伊豆で決起した。それに先立って頼朝は、部下を一人一人呼んで「お前にだけ話す」と断った上で決意を告げた。

 聞いた者は「自分は頼朝に特別に思われている」と思ったという(山本幸司著『頼朝の天下草創』講談社学術文庫)。頼朝は各メンバーには口外を禁じたとのことだから、秘密は一応は守られたのだろう。決起は成功を収めて、頼朝は歴史の表舞台に登場することとなった。

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元祖「女性蔑視」から見た森発言の重み

 東京五輪・パラリンピック組織委員会会長だった森喜朗元首相が女性蔑視の発言をしたとして、世界からバッシングを受け、辞任に追いやられた出来事をフォローしていて、はっきり言って違和感を感じた。森元首相を擁護するためではない。

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夫唱婦随

 鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは 1901年、生涯築き上げた鉄鋼会社を処分して受け取った3億2465万㌦を慈善と寄付に使った。米国の富豪たちの寄付の伝統は彼が蒔いた種の結実であるわけだ。「金持ちとして死ぬことが一番恥ずかしいこと」という言葉に、分かち合いの生活を選択した彼の人生哲学が溶け込んでいる。

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長い停電への不安ー米国から

 先週、電力会社から注意を促すメールが届いた。翌日降ることが予想されていた雪によって、停電が起きる可能性があるという。

 送電線に雪が積もったり、木が電線に倒れたりすることで「停電が数日間続く可能性もあり、それに備えるようお勧めする」とあった。

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モンゴル民族の指導者・徳王と笹目恒雄顧問

 かつて東京郊外にある大岳山に、『神仙の寵児』(全8巻、山雅房)の著者、笹目恒雄(1902~97)を訪ねたことがあった。大岳山荘の隣の「素賓庵」に住み、その下には多摩道院が完成間近だった。

 生涯の活躍舞台はモンゴルだった。25年、ホロンバイルから現地の少年たちを留学生として日本に招き、「戴天義塾」という施設をつくって学校に通わせ、人材育成に努めた。8年間で36人が育っていった。

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イランが示した北朝鮮との「違い」

 イランは23日、予定通り、国際原子力機関(IAEA)に抜き打ち査察などの履行を認める追加議定書の履行を停止した。それに先立ち、イランを訪問したIAEAのグロッシ事務局長は21日、ウィーンに帰国後、テヘランでの核協議の結果について、「イランは23日から抜き打ち査察を停止するが、最長3カ月間は必要な査察と監視を受け入れる」と報告した。多分、この結果は、IAEAが現時点でイランから勝ち得る最大の譲歩だろう。

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サイバー人材養成する北朝鮮

 米司法省は今月17日、世界各地の銀行や企業から計13億㌦超の現金や暗号資産を窃取しようとした北朝鮮の人民軍偵察総局傘下の「ラザルスグループ」所属のハッカー3人を起訴した。

 昨年8月には、米連邦捜査局(FBI)などが国際金融機関を標的にする同じ偵察総局傘下のハッカー組織「ビーグルボーイズ」が2015年から日本や韓国を含む38カ国・地域で約20億㌦を不正入手したと告発。国連北朝鮮制裁委員会の専門家パネルは3月公表予定の報告書で「北朝鮮が19年から20年11月までに盗んだ仮想通貨の評価額は約3億1640万㌦」と指摘している。

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緊急事態宣言下で目立つ米軍の不祥事・事件

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 コロナ禍で沖縄県が1月20日に独自の緊急事態宣言を出して以来、米兵による不祥事・事件が目立っている。

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辛夷・椿は日本の早春の原風景を彩る花である

 春めいた陽気に誘われて、近所の緑道を久しぶりに歩いた。ところどころ水仙の黄色い花の群れる道を行くと、梅の花が凛(りん)と咲き、椿(つばき)の紅が濃い緑に映え、辛夷(こぶし)も白い花を付けていた。春はすぐそこまで来ている。

 梅は上代、中国から移植され、万葉集の歌からも舶来文化の象徴として珍重されたことがうかがえる。これに対し、辛夷は日本特産。千昌夫さんの「北国の春」にあるように、東北地方の山野に多く自生する。

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「政治への不満はネットにあふれても、選挙では投票しない日本の謎」を解く

 ヤフーニュースに「政治への不満はネットにあふれても、選挙では投票しない日本の謎」が掲載されていた。ニューズウィーク日本版からの転載で、著者は石野シャハランという日本帰化したイラン人である。異文化コミュニケーションアドバイザーである。

 シャハラン氏は日本は十数年前からずっと政権批判、政治批判、議員批判が続いていて国民は政権・政治不信をずっと持ち続けているように見える。それにマスコミも政権批判をし続けている。それなのに選挙では現与党がほぼずっと勝ち続けている。それが不思議であり謎であると述べている。シャハラン氏が謎に感じるのは当然である。日本は政党政治である。政権不信は政党不信である。だから政権不信は他の政党支持になり野党が与党になるのが普通であるのに日本では同じ政党内で首相を変えるだけである。

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「母乳」は女性蔑視かーオーストリアから

 英国のブライトン、サセックス両大学クリニックの産科病棟関係者は今後、出産に関して性的に中立なジェンダーニュートラルな用語を使用しなければならなくなったという。

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「怒り」の暴発を如何に抑えるか

 ①ウィ―ン市メトロ新聞「ホイテ」(22日付)の1面に「コロナ感染者が同居人の女性に向かって咳を」という見出しが目に入った。オーストリア第2の都市リンツ市に住む63歳の男性が同居人の女性(70)に対し、意図的に何度も咳をしたという(エアロゾル)。その結果、女性も感染したというのだ。幸い、女性は軽度の感染だったが、男性は故意の外的傷害罪などで訴えられた。

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