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    ロバート・D・エルドリッヂ
    ロバート・D...
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    菊池 英博
    菊池 英博
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    高永喆
    高永喆
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    尾関 通允
    尾関 通允
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    中村 仁
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    宋大晟
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    孫向文
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    呂 永茂
    呂 永茂
    南北戦略研究所所長
    高橋 克明
    高橋 克明
    「ニューヨーク BIZ」CEO 兼 発行人
    ファリード・ザカリア
    ファリード・...
    米コラムニスト

    【グローサラント】スーパーのイートインは貧乏くさい?なら米国の最新事例を見せよう!

    ニュージャージー州ハノーバー地区にオープンしたウェグマンズのイーティングエリア。ホテルのラウンジのように快適であり、アメニティには暖炉やテレビもある。

    ニュージャージー州ハノーバー地区にオープンしたウェグマンズのイーティングエリア。
    ホテルのラウンジのように快適であり、アメニティには暖炉やテレビもある。

     ■日本でも最近、「グローサラント」がメディアで取りざたされるようになってきた。先月オープンした成城石井のトリエ京王調布店をはじめ、イオンやヤオコー、オーケーといった大手スーパーがグローサラントを取り入れたスーパーを続々オープンしているためだ。

    グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語であり、レストランのような高品質の惣菜やプリペアドミールを販売しながらも、スーパーマーケットの店内でも食事を提供する業態だ。グローサラントの利用者からは「家で調理するよりも安くすむし、洗い物もゴミも出ない」「家族も好きな食べ物を選べる」「普段と違った外食なので子供たちのテンションもあがる」「出来立ての惣菜をその場で食べられるので美味しい」などの声が聞こえる。スーパーからも「旬のものやアツアツのものをその場で体験してもらえる」「おススメ商品を試してもらえて反応がわかる」などメリットもある。ただ気軽に立ち寄れる一方で「スーパーのイートインは貧乏くさい」「近所の人に見られたら恥ずかしい」「不良や浮浪者のたまり場になりそう」というネガティブな声もある。では、グローサラント先進国のアメリカではどうなのだろうか?

     ニューヨークを中心に94店舗を展開しているウェグマンズでは様々なグローサラントを提供している。ウェグマンズには「マーケットカフェ(Market Cafe)」というホットデリやコールドデリを食事できるイートインコーナーがある。イートインコーナーといっても売場を柵で区切って、テーブルとイスを並べただけのものではない。売り場とは別になる、キャパシティ200席以上の心地よいイーティングエリア(食事場所)なのだ。一人掛けのカウンター席から4人掛けテーブル、ソファ席、子供の遊び場まで備えられているのだ。ホテルのラウンジのようにアメニティには暖炉やテレビもある。自宅と同じように快適に食事ができるよう電子レンジや水道手洗い、ウォーターサーバー(アイスも)、トースター、紙皿(ペーパープレート)、ウェットティッシュ、ベーカリーカッターも用意しているのだ。しかしウェグマンズが最も強調しているのは、グローサラントがコミュニティーの中心の場であるということなのだ。マーケットカフェには子供会や誕生日会、パーティなどを行える専用ルームがある。企業などもこの専用ルームを貸し切って研修や会議・会合に使うこともあるのだ。グローサラントをコミュニティの場として提供しているため、市民の憩いの場となっても、たまり場にはならないのだ。

     アメリカのグローサラントは、食を提供しながらもコミュニティセンター(公民館)の役割も担っていることを忘れてはいけない。

    イートインコーナーといっても売場を柵で区切って、テーブルとイスを並べただけのものではない。売り場とは別になる、キャパシティ200席以上の心地よい食事場所なのだ。一人掛けのカウンター席から4人掛けテーブル、ソファ席、子供の遊び場まで備えられているのだ。

    イートインコーナーといっても売場を柵で区切って、テーブルとイスを並べただけのものではない。
    売り場とは別になる、キャパシティ200席以上の心地よい食事場所なのだ。一人掛けのカウンター席から4人掛けテーブル、ソファ席、子供の遊び場まで備えられているのだ。

    イーティングエリアには自宅と同じように快適に食事ができるよう電子レンジや水道手洗い、ウォーターサーバー(アイス)、トースター、紙皿(ペーパープレート)、ウェットティッシュ、ベーカリーカッターも用意しているのだ。

    イーティングエリアには自宅と同じように快適に食事ができるよう
    電子レンジや水道手洗い、ウォーターサーバー(アイス)、トースター、紙皿(ペーパープレート)、ウェットティッシュ、ベーカリーカッターも用意しているのだ。

    ウェグマンズのイーティングエリアには子供会などの集会や料理教室、誕生日会などを行える専用ルームがある。後藤が訪れたウェグマンズ・ショートパンプ店(バージニア州リッチモンド)にはティンバールームという専用スペースがあり、ちょうどベストバイのサービス部隊(ギークスクワッド)の研修が行われていた。

    ウェグマンズのイーティングエリアには子供会などの集会や料理教室、誕生日会などを行える専用ルームがある。後藤が訪れたウェグマンズ・ショートパンプ店(バージニア州リッチモンド)にはティンバールームという専用スペースがあり、ちょうどベストバイのサービス部隊(ギークスクワッド)の研修が行われていた。

    こちらがウェグマンズ・ショートパンプ店のティンバールーム(キャパ75人のミーティングスペース)。レンタルフィーはブレックファースト(7:30am~10:30am)とランチ(11:30am~2:30pm)が200ドル+フード料金、ディナー(4:00pm~8:00pm)は400ドル+フード料金となる。

    こちらがウェグマンズ・ショートパンプ店のティンバールーム(キャパ75人のミーティングスペース)。レンタルフィーはブレックファースト(7:30am~10:30am)とランチ(11:30am~2:30pm)が200ドル+フード料金、ディナー(4:00pm~8:00pm)は400ドル+フード料金となる。

    イーティングエリアにあるキッズエリア。子供もワクワクできる場所にもなっている。子供を持つ母親にも愛される場(サードプレイス)が作られているのだ。

    イーティングエリアにあるキッズエリア。子供もワクワクできる場所にもなっている。子供を持つ母親にも愛される場(サードプレイス)が作られているのだ。

    ウェグマンズ最新店のトイレ。自動ソープディスペンサー、自動水栓、自動ハンドドライアーが一体型となったシンクだ。すべて自動なので何も触れる必要もなく、石鹸や水が床に滴ることもない。人的に清潔に保つ以上に、清潔に保たれる仕組みが必要なのだ。

    ウェグマンズ最新店のトイレ。自動ソープディスペンサー、自動水栓、自動ハンドドライアーが一体型となったシンクだ。すべて自動なので何も触れる必要もなく、石鹸や水が床に滴ることもない。人的に清潔に保つ以上に、清潔に保たれる仕組みが必要なのだ。

    ウェグマンズ・ショートパンプ店にあるグローサラントレストランの「パブ(Pub)」。イーティングエリアにあるフルサービスのレストランだ。ピーク以外の時間であれば、こちらでもホットデリ等の食事は可能とのこと。地ビールもサーブしている。

    ウェグマンズ・ショートパンプ店にあるグローサラントレストランの「パブ(Pub)」。イーティングエリアにあるフルサービスのレストランだ。ピーク以外の時間であれば、こちらでもホットデリ等の食事は可能とのこと。地ビールもサーブしている。

    ➡こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日本のメディア(新聞・テレビ)も最近、グローサラントのワードを使うようになってきました。ただスーパーにイートインというと、一般的な感覚からすれば「貧乏くさい」となるようです。グローサラント先進国のアメリカでは食を提供するだけでなく、場も提供しているということは忘れないでいただきたいことです。場とはサードプレイス。食事をするのに、自宅でもレストランでもない、第三の場所です。グローサラントでは「食品スーパー+レストラン」の常識に縛られない発想が必要なのです。あなたのスーパーがグローサラントを始めるとき、最も考えなければならないことはコミュニティの中心を担う場ということです。地域社会から愛される場にしなければなりません。単にテーブルとイスを並べて、美味しい惣菜を提供するだけでは地域の人から利便性は高いと思われても愛されません。地域社会とは住民以外にも学校や企業も含むのです。

    ➡学校には教室があり、企業にも会議室があります。が、そこには食はありません。1日以上にも及ぶ長い研修やトレーニング、会議も少なくありません。天候の悪い日など、会議の途中の昼食で外にでるのも億劫でしょう。毎日、ケータリングや仕出し弁当では飽きます。ならば専用ルームを作っておき、会議室として貸し出せばいいのです。後藤が先日、フィールドリサーチで訪れたウェグマンズ・ショートパンプ店(バージニア州リッチモンド)にはティンバールームという専用ルーム(キャパシティ75人)がありました。私が訪れたときにはティンバールームでベストバイのサービス部隊(ギークスクワッド)のトレーニングを行っていました。ウェグマンズでは公民館の役割となる、コミュニティーの場を提供しているため、地域住民は安心してやってくるのです。ランチタイムではイーティングエリアが一杯となるため、例えば浮浪者や学生などが長居しようにも(そんな人はいませんが)家族に囲まれて肩身が狭くなり、いられなくなるのです。
     「スーパーのイートインでの食事は貧乏くさい」と思われているのは、まだサードプレイスを提供していないためです。グローサラントのサードプレイスについては後藤の指導のもと、アメリカの様々な事例をもっと学ぶべきです。


    「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」ブログより転載
    http://blog.livedoor.jp/usretail/

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