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【コストコ】アマゾン・ホールフーズ連合に対抗する新武器!好決算も重い腰を上げた?

コストコ店舗

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 ■コストコ・ホールセールは5日、コストコ会員に向け2日間宅配と当日宅配の2種類の宅配サービスを発表した。

 貨物運送会社UPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)と組んだ「コストコ・グローサリー(Costco Grocery)」は午前中までに注文を完了すれば、注文から2日間で宅配される。対象商品はシリアルや缶づめ、洗剤などの日用品で、生鮮食品を除く約500アイテム。2日間宅配はアラスカ、ハワイ、プエルトリコを除く48州で75ドル以上の注文で送料無料となっている(75ドル以下だと送料3ドル)。

 コストコ・グローサリーには重量制限があり、重さは40ポンド(約18キログラム)まで。一方、オンデマンド買物代行&宅配サービスのインスタカートと提携した当日宅配は日用品に生鮮品やベーカリーを含む約1,700アイテムが対象となっている。最短1時間での宅配は、すでに大都市圏にある店舗を含め376店舗でサービスを行っており、今後も拡大していく。送料5.99ドルは35ドル以上の注文で無料となる。なお一部の商品は、店の価格をマークアップされ割高になっているという。インスタカートでは非会員でも注文が可能だ。

 コストコが5日に発表した第4四半期(6月~8月期)決算は、既存店ベースの増加に海外店の増加、前年同期(16週)から1週間増えた17週となったことで会員売上を含む売上高全体で約16%の増加となる423億ドルだった。16週で比較した場合は6.1%の増加。純利益は9.19億ドル(17週)と前年同期(16週)に比べて18%の増加となった。

 ガソリン価格の変動や為替変動を調整した既存店・売上高前年同期比は5.7%の増加だった。国内の既存店ベースは5.8%増となっている。なおEコマース売上高は前年同期比21%の増加となった。通期でも売上高は前年の52週から53週となったことで会員売上を含む売上高は1,290.3億ドルだった。約9%の増加。53週間の純利益は26.8億ドルと52週間の前年とくれ部て14%の増加となった。ガソリン価格や為替を調整した既存店ベースは6.2%の増加だった。国内は7.1%の増加となった。コストコはアメリカ国内に514店、日本の26店などの海外店を含むと世界で741店を展開している。

こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。他のチェーンストアに比べてオムニチャネル化に消極的だったコストコも宅配サービスの拡大です。決算数字は素晴らしく、低迷する他のチェーンに比べて成長率は落ちていません。

 6月初め頃のコストコの株価は180ドル台でした。アマゾンがホールフーズ買収を発表してから、コストコの株価は10%以上も落ちています。オムニチャネル化に及び腰だったコストコもアマゾンとホールフーズの今後の戦略を考えると、宅配サービスなどに積極的にならざるえないのです。それに会員からのリクエストも増えているのだと思います。後藤はコストコとサムズクラブの両方で会員になっています。
 特にサムズクラブのスキャン&ゴーには心酔しています。スキャン&ゴーは買い物をする感覚ではなく、倉庫にモノを取りに行く感覚です。コストコに対して同様なサービスをリクエストする会員は少なくないはずです。IT投資に注力していないコストコは、その前に宅配を始めたのです。
 コストコの宅配サービス拡大は、アマゾン・ホールフーズ連合による実際の影響よりも前に競合が動きだしている事例です。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」ブログより転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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