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【パブリクス】カーブサイド・ピックアップを再度挑戦!ネットスーパーはドミノ現象?

フロリダ州を中心に1,155店舗を展開するパブリクスの店舗

フロリダ州を中心に1,155店舗を展開するパブリクスの店舗

 ■フロリダ州を中心に1,155店舗を展開するパブリクスは27日、カーブサイド・ピックアップ・サービスのテストを始めたことを発表した。

 カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店のスタッフから受け取るサービス。通常、利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。カーブサイド・ピックアップは、大手チェーンストアではウォルマートが生鮮品など「ウォルマート・グローサリー」で行っており、スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーも「クリックリスト」というサービス名で拡大している。

 28日からカーブサイド・ピックアップを開始したのは、フロリダ州タンパ郊外にあるパブリクス・ウェスリー・チャペル店とヴァルリーコ店。サイトから商品をネット購入後、スケジュール時間を選択し、店でのピックアップとなる。手数料は無料。パブリクスは2001年、宅配サービスを自社で始めたものの赤字を理由に2003年に撤退している。また2010年には他社に先駆けてカーブサイド・ピックアップのテストを始めるも2012年1月に中止している。当時のカーブサイド・ピックアップは7.99ドルの手数料がかかっていた。

 一方、オンデマンド買物代行&宅配サービスのシプツは2年前からパブリクスの宅配サービスを拡大している。またパブリクスは昨年7月、オンデマンド買物代行&宅配サービスのインスタカートと正式に提携し、生鮮品の宅配サービスを開始している。

 なおウォルマートは先月、カーブサイド・ピックアップのウォルマート・グローサリーの1,000ヵ所目をオープンしたことを発表した。ウォルマートの同サービスに手数料はないが、合計で30ドル以上の買い物をする必要がある。またクローガーも先月、カーブサイド・ピックアップの「クリックリスト」を813店で展開していることを明かしている。

 ウォルマート・グローサリーと競合するクリックリストは対象品目数が約4万品目で1回の手数料が4.95ドル~6.95ドルとなる。クリックリストは手数料がかかるものの、一定金額以上の注文などの条件はない。テキサスのHEBや中西部のハイヴィー、ミシガン州などに展開するスーパーセンターのマイヤーでは二桁の店舗でカーブサイドを行っている。

こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。パブリクスは今頃になってカーブサイド・ピックアップのテストを開始です。パブリクスは2010年に同サービスを始めていました。が、手数料が高く早すぎたために失敗。同サービスから撤退という手痛い思いをした経緯があるのです。

 前の失敗にこりて必要以上の用心をする「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」となったのですね。気づけば自分たちの縄張りでもある地域で、競合のウォルマートやクローガーがカーブサイド・ピックアップを拡大しているのです。競合がカーブサイド・ピックアップを800店~1,000店で展開する中、慌てて始めた形です。アメリカのスーパーマーケット業界では、ネット注文による宅配とピックアップのサービスは、ドミノ倒しのように次から次に波及するドミノ現象となっています。近くの競合店がネットスーパー化に着手したことによる影響(売上が下がったり顧客からのリクエストが相次ぐこと)でやり始めるのです。

 当社のコンサルティングでも教えている顧客の生涯価値から、コスト高で利益率が下がってもやり始めるのです。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」ブログより転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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