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現・前日銀総裁の金融緩和

鈴木 淑夫

一挙投入した黒田総裁

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫

 黒田東彦(はるひこ)総裁が日本銀行に着任して、異次元金融緩和を始めてから、やがて1年半が経とうとしている。前任の白川方明(まさあき)総裁の金融緩和とどこが違うのか、整理してみよう。

 まず黒田案は、マネタリーベースを2年間に2倍にするため、その増加額と同額の資産買入をするという点で分かり易い。白川案では、「資産買入等の基金」が資産買入とオペ方式の貸付に分かれ、総額が導入以来1年9カ月の間に8回も引き上げられた。これは典型的な兵力の遂次投入であり、市場には次の手を待つ未充足感が常に残った。その点、黒田案は兵力の一挙投入で、現在まで追加緩和はしていない。黒田案を打ち出した直後から株高と円安の効果が大きく出たのは、この分かり易さと兵力の一挙投入が一因と思われる。


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