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【アマゾン】新業態はデパート?狙いはプライム会員に向け最適なエコシステムを構築!

日本人や観光客にも大人気のモール「サウス・コースト・プラザ」では、いまだにシアーズ跡地がそのまま空室状態だ。ショッピングセンターの核になるようなデパートをアマゾンが出店しだしたら、モールからは引く手あまたになるだろう。

日本人や観光客にも大人気のモール「サウス・コースト・プラザ」では、いまだにシアーズ跡地がそのまま空室状態だ。ショッピングセンターの核になるようなデパートをアマゾンが出店しだしたら、モールからは引く手あまたになるだろう。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙が19日、内部事情に詳しい複数の人の話からアマゾンがデパートに似た店舗の出店を計画していると報じたのだ。

オハイオ州とカリフォルニア州に出店する計画は、まだ最終段階に至っておらず変更もありえるという。広さは30,000平方フィート(840坪)とアマゾンの食品スーパー「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」より若干小型となる。

品揃えも不明となっているが、アマゾンのプライベートブランドが中心となりアパレルや家具、バッテリー、家電品などのカテゴリーとなるようだ。

記事によるとアマゾンの新業態店はその品揃えから通常100,000平方フィート(約2,800坪)の広さとなるデパートに類似したものになる。

今年4月にもアマゾンは、売れ残り品を処分するアウトレットストアを出店する計画があったと報じられた。

余剰在庫により倉庫内のスペースがなくなり、作業効率を下げてしまう問題を解決する手段として処分店が計画されたのだ。

ブルームバーグが関係者の話として報じたところによると、アマゾン・フレッシュの出店が忙しいことで、アウトレットストア出店は計画が頓挫した。

計画ではアマゾン4スターストアのような規模の展開でホームグッズや家電、おもちゃ、ベビー用品などの売れ残り品を大幅にディスカウントする店を予定していた。

 アマゾンのリアル店舗は、2015年から始めたリアル書店の「アマゾン・ブックス(AMAZON BOOKS)」を24店舗、モールの通路など小スペースでアマゾン製品を展示販売する7店舗展開の「アマゾン・ポップアップ(Amazon Pop-up)」がある。

また2018年からはカスタマーレビューで評価が星4つ以上の商品を中心にそろえた「アマゾン4スター(Amazon 4-Star)」の出店を開始し、現在は30店舗まで拡大している(さらに5店舗をオープン予定)。

2018年1月に一般に公開されたレジなしコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」は昨年に26店舗まで増やしたが、シカゴやサンフランシスコ、ニューヨークで4店舗をスクラップし現在は22店舗(そのうち6店舗は臨時休業中)に縮小している。

同じくレジなし技術「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)」を導入した食品スーパーの「アマゾンゴー・グローサリー(Amazon Go Grocery)」は昨年2月にオープンしたシアトル市内の1号店と昨年9月のオープンしたシアトル郊外レドモンド地区に2店舗あった。

が、レドモンド店は今年5月、オープンから1年を経ずしてスクラップとなった。

食品スーパーではアマゾンが2017年に買収したホールフーズ・マーケットが500店以上の展開となっており、一般的な食品スーパーの品揃えとなるアマゾン・フレッシュは出店が盛んだ。

アマゾン・フレッシュは現在、17店舗となっているが数年中にも全米展開の出店でホールフーズに次いで店舗数が多くなると見られている。

アマゾンのリアル店舗展開では非接触の生体認証デバイス「アマゾン・ワン(Amazon One)」の取り扱い店舗を拡大中となっている。

アマゾン・ワンは手のひらをデバイスにかざすことで決済を終えるというもの。

アマゾン・ワンはシアトル市内や郊外にあるアマゾンゴーやアマゾンゴー・グローサリー、4スターストア、アマゾン・ブックスなど60店舗に設置されておりワシントン州以外のリアル店舗にも導入が進んでいる。

 アマゾンは数年前から衣料品の売上高でデパートを抜き、現在はダントツとなっている。

最近では流通取引総額(Gross Merchandise Value)でアマゾンがウォルマートを抜いたことが報じられている。なおウォルマートはここ2年、大型店の出店を停止している。

ショッピングモールはアマゾン・エフェクトにコロナが重なり核テナントとなっていたデパートや小テナントが撤退、最悪の空室率となっている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。どのような商品・サービスの括りでビジネスするのかという業態についてアマゾンは気にしていません。ネット通販最大手のアマゾンが多店舗展開を行うのは、ピックアップ(リターン)拠点を増やすことです。アマゾン・フレッシュの出店場所からも分かるように、ロケーションも競合店を全く意識していません。ウォルマートや地域の強い食品スーパーが隣であっても、近隣にトレーダージョーズがあっても、お構いなく出店します。売り場で売上を上げるよりネットスーパーが成長の軸になっているからです。もっといえばアマゾン・プライム会員にって買い物に便利なエコシステムをリアル店舗を用いて構築するということ。後藤はオンライン・コンサルティングで視野狭窄となったクライアントの悩みをよく耳にします。こういった悩みの原因は、自分たちの業界・業態・業種という狭いフレームワーク(枠組み)だけで考えていることです。自分たちの枠組みを売り手の都合で狭めては、業界の商慣習やルールが通じないアマゾンには対抗できません。
 陳腐化した枠組みの一つはチェーンストア理論。握ったものを離さないという習性を利用したモンキートラップにならないよう、いつまでも古い理論に執着しないようにしましょう。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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