«
»

【Amazon Fresh】ウェグマンズに近い東海岸1号店オープン!IT企業は見切りも速い?

アマゾン・フレッシュ アマゾン・ダッシュカート(Amazon Dash Cart)

アマゾン・フレッシュ アマゾン・ダッシュカート(Amazon Dash Cart)

■ネット通販最大手のアマゾンは27日、東海岸では初となる「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」をオープンした。

アマゾン・フレッシュはアマゾン傘下のホールフーズ・マーケットとは別事業のコンベンショナル食品スーパー。

ホールフーズが扱わない一般的な食品を扱い、ハイテクショッピングカートで利便性を向上しながらボピスなどのオムニチャネルに対応する。

メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日:5月の最終月曜日で今年は5月31日)の祝日の前にオープンしたアマゾン・フレッシュはバージニア州フランコニアのショッピングセンター「フェスティバル・アット・マンチェスター・レイクス(Festival at Manchester Lakes)」内にある。

アメリカ合衆国の首都ワシントンDCから距離にして16マイル(約26キロメートル)のところにあるアマゾン・フレッシュ・フランコニア店(7005 Manchester Blvd, Franconia, VA 22310)は、広さ31,500平方フィート(約880坪)だ。

そこから車で4分のところにあるショッピングセンター「キングストーン・タウンセンター(Kingstowne Town Center)」には、アルディやジャイアント・フード、セーフウェイ、ウォルマート・スーパーセンターがある。

また南に7分(2.1マイル:3.4キロメートル)のところには大人気の食品スーパーのウェグマンズがあるのだ。13店舗目となるアマゾン・フレッシュは、食品スーパーの激戦区での出店となっている。

 アマゾン・フレッシュはコカ・コーラやスマッカーズのいちごジャム、ケロッグのシリアル、タイド(Tide)洗濯洗剤など、一般的な食品スーパーの品揃えにアマゾン傘下のホールフーズ・マーケットのプライベートブランド「365」などを扱っている。

生鮮品では精肉・シーフードやデリで、対面販売を取り入れている。価格戦略ではバナナ(1本15セント)やフランスパン(89セント)、ロテサリーチキン(4.97ドル)、ピザスライス(1.79ドル)、ホールピザ(8.99ドル)を1号店のオープン時からレギュラーにしたロスリーダーにしながら、エブリデーロープライス(EDLP)商品に今週の特価品となるハイ&ローを組み合わせている。

ホールフーズで採用しているプライム会員向けディスカウントはアマゾン・フレッシュでまだ行っていない。

アマゾン・フレッシュはレジなし店とは異なり一般的なフルサービスのレジがあるもののスマートショッピングカートの「アマゾン・ダッシュカート(Amazon Dash Cart)」を導入している。ダッシュカートを利用することでレジを素通りできるのだ。

店内にはスマートスピーカーのアマゾン・エコーも数台置かれ、アレクサによる音声サービス対応もおこなっている。

アマゾン・フレッシュでは宅配やカーブサイド・ピックアップのネットスーパーも行っている他、ネット注文品を受け取れるロッカーもカスタマーサービスに設置している。

アマゾンフレッシュは単にスーパーというだけでなくシームレスなオムニチャネル化も実現しているのだ。

 アマゾン・フレッシュは、ペンシルベニア州ワーリントン地区にある「ワーリントン・タウンシップ(Warrington Township)」のジャイアント・フード(Giant Food)があった場所(389 Easton Rd, Warrington, PA 18976)やメリーランド州チェビー・チェース地区のジャイアント・フード跡地(5463 Wisconsin Ave Chevy Chase, MD 20815)の出店が計画されている。

他にもバージニア州バージニア州フェアファックス郡にあるロートン地区(9409 Lorton Market St, Lorton, VA 22079)やバージニア州フォールズチャーチ地区にあるセーフウェイの跡地(5821 Crossroads Center Way Falls Church, VA 22041)にも出店予定だ。

メリーランド州ゲイザースバーグ地区にあったオフィス・デポ跡地(15790 Shady Grove Rd Gaithersburg, MD 20877)やメリーランド州ベセスダ地区のジャイアントフード跡地(5463 Wisconsin Ave Bethesda, MD 20815)にも出店が噂されている。

バージニア州フェアフォックス(10360 Fairfax Blvd Fairfax, VA 22030)やバージニア州アーリントン(1550 Crystal Dr Arlington, VA 22202)にある物件への出店も可能性が高い。

またワシントンDCではHストリート・コリドーのアパート1階部分にオープンする店舗(901 H St NE Washington, DC 20002)の他、ローガン・サークルにオープン予定の店舗(1701 14th St NW, Washington, D.C., DC 20009)が注目されている。

ローガン・サークルの店舗にはすでにアマゾン・フレッシュの店名が掲げられているが、8,041平方フィート(225坪)と他と比べて極めて狭い。

レジなし技術「ジャスト・ウォークアウト(Just Walk Out)」を導入した店舗になる可能性が高いのだ。

なおシアトル郊外にあるレジなし食品スーパーの「アマゾンゴー・グローサリー(Amazon Go Grocery)」2号店は閉鎖する一方、シアトル市内にある1号店はアマゾン・フレッシュに改名することがわかっている。

 ニュージャージー州にあったフェアウェイ・マーケット・パラマス店とフェアウェイ・マーケット・ウッドランドパーク店、それぞれ跡地への出店もありまたアマゾン・フレッシュの出店ラッシュが続きそうだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾス氏が26日に開催された同社の年次株主総会でCEOを退任することを発表しました。退任日はアマゾン創業記念日となる7月5日。で、後任は現在クラウド部門を率いているアンディ・ジャシー氏です。CEOが変わってもアマゾン・フレッシュなどのリアル店舗展開は当分、変わらないでしょう。クラウド部門のトップがCEOにつくことでさらにスピード重視となり、アマゾン・フレッシュの多店舗展開はむしろ加速されるかもしれません。アマゾンがよりデータドリブン(収集したデータを分析し、意思決定や戦略に役立てる)主義になれば、アナログなサービス等が必要な食品スーパー展開に支障がでる可能性があります。アマゾンはネットスーパーを強化したいのはわかりますが、アマゾン・フレッシュへの集客は苦労しています。オープン時こそお客は集まりますが、ほぼどの店も客数は次第に減少傾向。で、近隣の競合店に行くとアマゾン・フレッシュの影響を全く受けていないことがわかります。
 スクラップにしたアマゾンゴーの4店舗やオープン7~8ヶ月で閉店のアマゾンゴー・グローサリー2号店のように、データドリブンなIT企業は見切りをつけるのも速いですから。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

0

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。