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【ウォルマート】宅配品をパラシュート投下!街では絶対不可な破壊的イノベーション?

ドローン宅配のテストを開始したウォルマートは14日、ヘリコプター型とは異なるモーターグライダーに似た小型飛行機になるドローン宅配のテストを始めることを発表した。

ドローン宅配のテストを開始したウォルマートは14日、ヘリコプター型とは異なるモーターグライダーに似た小型飛行機になるドローン宅配のテストを始めることを発表した。

従来型の回転翼のドローンより悪天候に強く宅配時間も短くなる飛行機を用いることで、新たなフライト宅配モデルを模索する。

スタートアップのジップライン(Zipline)と提携したテストは、健康・ウェルネス製品のオンデマンド宅配を目的としたもの。

実験はアーカンソー州北西部にあるウォルマートの本社近くで来年初めに行われる。

ジップラインの宅配機は、大きな翼を固定したグライダーのような飛行機で機体上部にあるプロペラを動力源にしている。

ジップラインのフライト宅配では飛行速度が時速80マイル(約128km)にも達するが、運べる重量は4ポンド(約1.8kg)までとなっている。

翼が回転し続けて一定の場に留まることができる回転翼ドローンと違い、固定翼のジップラインのドローン宅配では、空中で停止する「ホバリング」が不可能となっている。

そのため、注文品はドローンの機体の底部のハッチが開き、パラシュートで投下される仕組みとなる。

またジップライン宅配機は滑走し離陸するだけの推進力をもたないため発射台となるローンチパッドが必要だ。

フライト中は上部にあるプロペラが回って推進。安全性を確保するため補助のプロペラも搭載している。

ジップライン宅配機では着陸がプラシュートを開いて機体を着陸する。パラシュートランディングで機体が損傷を受けることを考慮したフラジャイルデザインを採用し、機体の多くが容易に取り替えることが可能な安価なパーツで占められているのも特徴となっている。

ジップラインでは東アフリカのルワンダ等で緊急時の血液パック輸送を行っており、いくつかの国で重要な医療品など20万個以上を届けた実績がある。

 ウォルマートは先週、ベンチャーのフライトレックス(Flytrex)と提携してドローンによる宅配サービスのテストを始めたことを発表。

ノースカロライナ州ファイエットビルにあるウォルマートの店舗から食品や日用品をドローンで運ぶテストでは、6.6ポンド(約3キログラム)の注文品を3.5マイル(約5.6キロメートル)先まで配送する。

回転翼ドローンでは230フィート(約70メートル)の上空を時速32マイル(約50キロメートル)で飛行し、利用者宅まで届けるのだ。

利用者宅ではバックヤード(裏庭)もしくはフロントパスウェイ(玄関前の通路脇)の上空8フィート(2.4メートル)にまで下降しホバリング中に注文品がついたケーブルを地面まで降ろして利用者に届けるのだ。

 注文品などをパラシュート投下で届ける荒業となる配達サービスは、緊急時の対応など極めて限られたシュチュエーションとなる。

ウォルマートは商用サービスとしてドローンを使うのではなく、被災者支援などのCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)としてドローンを使うのだ。

トップ画像:ジップラインの宅配機は、大きな翼を固定したグライダーのような飛行機だ。飛行速度が時速80マイル(約128km)にも達するが、運べる重量は4ポンド(約1.8kg)までとなっている。固定翼のジップライン宅配では、空中で停止する「ホバリング」が不可能だ。そのため、注文品はドローンの機体の底部のハッチが開き、パラシュートで投下される仕組みとなる。下にあるPR動画をみていただきたい、パラシュート宅配では絶対にあり得ないシチュエーションが面白い!

爆撃機のように機体の底部のハッチが開いてパラシュートで投下する宅配では、どこに注文品が落ちるのかがわからない。PR動画にあるような住宅街への宅配は不可能だ。屋根や街路樹、道路などに落ちる可能性もあるからだ。パラシュートも、歩道で歩いている人に落ちたら迷惑ですまない。危ない投下宅配も、感謝の笑みを浮かべる高齢女性がシュールだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日も指摘しているようにウォルマートのドローン宅配の対象は極めて限られた地域になります。エントリー記事にあるグライダー型パラシュート投下は商用ではムリ。あるとすれば西部開拓時代のアメリカを舞台にしたテレビドラマ「大草原の小さな家」のような僻地。地平線・水平線に360度囲まれた家(そんな家ある?)とか、周囲が畑だらけとか、過疎化が進んだ平たい地域です。PR動画にあるような住宅街で、パラシュート投下による宅配では危なくてしょうがない。パラシュートは大きくないしそもそも宅配機のスピード(時速80キロ)もあり結構な落下スピードがありそうです。ハッチが開くたび逃げまどう人やうずくまる人、怯えるペットに人々の悲鳴さえ聞こえてくる破壊的イノベーション。知りたいのはいつどこでどうやってハッチを開けるのか?狭いドライブウェイ(車庫と道路のコンクリート道)への投下はまず不可能。隣の家への着地はまだしも屋根の上や街路樹の上の引っかかり、道路に落ちて車に轢かれたりします。
 モーターグライダーによるパラシュート投下宅配は竜巻等で家がなくなったコミュニティへの医療物資の支援輸送です。ウォルマートのCSR活動の一環でガンバってもらいたいとしか言えません。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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