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デジタル通貨から考える貨幣の本質

小林 道憲4

 ここ10年ほどの間、ウェブのネットワーク上で電子的決済手段として流通しているデジタル通貨の発達には目覚ましいものがある。「Suica(スイカ)」や「PayPay(ペイペイ)」などの電子マネーはデジタル変換された支払い手段で、法定通貨を基準にしている。ビットコインやリブラなど仮想通貨(暗号資産)は法定通貨を基準としない通貨で、ウェブ上で容易に国境を越えて流通している。

 さらに、先行する中国のデジタル人民元を追いかけるかたちで、アメリカや日本、欧州連合(EU)の中央銀行は、「中央銀行発行デジタル通貨」を研究中である。これは法定通貨そのものをデジタル化したもので、人民元もドルも円もユーロも、やがてデジタル化していくことになるであろう。考えてみれば、交換可能性があり、決済手段になりさえすれば、デジタル化した数字でも通貨になり得るのである。

電子データで営む金融


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