«
»

複雑な新型肺炎の経済への影響

鈴木 淑夫

需要減退と供給不足の併発 スタグフレーションの恐れ

鈴木政経フォーラム代表 経済学博士 鈴木 淑夫

 新型コロナウイルスによる肺炎の広がりが、日本でははっきりと意識され始めたのは1月の下旬であった。他方、経済指標の公表は、現在1月の指標が出始めたところである。従って、この新型肺炎の経済への影響を分析するには、まだデータが足りない。ここでは、その影響を理論的に考察してみたい。

 新型肺炎の経済への影響は、実は大変複雑である。第一は、誰でも気が付くことであるが、集団感染を防ぐため、人が集まるイベントを中止したり、人が集まる所への外出を自主的に控えたりして、消費活動が低下する。外国からの観光客によるインバウンド需要も落ちる。これらに伴って、企業も投資活動を抑制する。その結果、日本全体の総需要は低下する。

消費者心理の萎縮続く


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
無料で毎月10本までご覧になれます。
新規会員登録へ

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。