【ニューミルク】その場で作るオーガニック・アーモンドミルク自販機!製造を見せろ?
■アホールド・デレーズ傘下でスーパーマーケットチェーンのストップ&ショップは焼き立てパンの自動販売機をテスト導入した。
東海岸にある一部のホールフーズ・マーケットやショップライトでは植物由来のミルクの自販機をテスト導入している。
ベンチャーのニューミルク・カンパニー(Numilk Company)が開発した自販機「ニューミルク(NuMilk)」はオーガニックのアーモンドもしくはオーツ(麦)を粉砕し、その場でオーガニック・アーモンドミルク、オーガニック・オーツミルクを作ってくれる専用マシンだ。
原料はアーモンドもしくは麦、ろ過水のみで作られ、スイートナー(加糖)ならオーガニック・メイプルシロップが加えられる。
つまりフレッシュな挽きたてでのアーモンドミルク、オーツミルクとなる。
保存料やフィラー(詰め物)が一切入っていないオーガニックでナチュラルな植物由来のミルクなのだ。皮ごと挽くため栄養価が高いこともニューミルクの長所となっている。
使い方は自販機に用意されている32オンス(950ミリリットル)ボトルを取り出し、そのボトルを注ぎ口にセットする。アーモンドミルクもしくはオーツミルクにあるタッチパネルに表示された加糖の「オリジナル(Original)」か無加糖の「アンスイート(Unsweet)」のボタンを押す。
アーモンド/オーツを粉砕した後にろ過水が加えられ32オンスボトルに注がれるのだ。アーモンド/オーツミルクが注がれると賞味期限・原材料表のシールが出てくるのでボトルに貼る。すべてのプロセスは30秒程度で終了する。
なおニューミルクのボトルはリサイクル可能な資材で作られており、何度でも洗って繰り返し利用することが可能となっている。
また急いでいる人や複数本購入したいお客には自販機にある「グラブ&ゴー(Grab & Go)」冷蔵庫から出来上がったミルクを取り出せるようにも工夫されている。
価格は4.99ドル。
ストップ&ショップが導入しているミニベーカリーの「ブレッドボット(Breadbot)」もその場で焼き立てパンを製造する自販機だ。
マサチューセッツ州ミルフォードのストップ&ショップに設置されたのブレッドボットは自動でパン粉をこね形成し、発酵させて、パンを焼いてくれる。
ブレッドボットは透明なガラスで覆われているため、売り場に設置することでお客は食パンの生産工程を見ることもできるようにもなっている。
焼き上げた後の熱冷ましでパンは専用のケースに運ばれ、お客はそこから好きなパンを選ぶことができるようになっているのだ。保存料などを一切使わず、小麦粉とイースト、水で作られたパンの価格は1斤3.99ドル。
ブレッドボットが生産する食パンの種類には小麦粉から作った通常の白いパンから全粒粉、9種雑穀のナイン・グレイン、サワードウ、ハニーオーツがある。ミニベーカリーは最大で約240斤のパンが作れるという。
ナチュラルな素材でその場で作ってくれるロボット・自販機はアメリカのスーパーでトレンドになりそうだ。
トップ画像:ニュージャージー州にあるショップライトで実演販売をしていたニューミルク。オーガニックのアーモンドもしくはオーツ(麦)を粉砕し、その場でそれぞれのオーガニック・ミルクを作ってくれる専用マシンだ
使い方は自販機に用意されている32オンス(950ミリリットル)ボトルを取り出し、そのボトルを注ぎ口にセット。アーモンドミルク(もしくはオーツミルク)にあるタッチパネルに表示された加糖の「オリジナル(Original)」か、無加糖の「アンスイート(Unsweet)」のボタンを押すだけだ。30秒程度でできるが、急いでいるお客には「グラブ&ゴー(Grab & Go)」冷蔵庫から出来上がったミルクがある。しかし、せっかくのナチュラルさが演出できていないのが残念だ。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は自宅の冷蔵庫にオレンジジュース(OJ)を常備しています。大好きなのは100%果汁のOJ。100%のOJのパッケージは絵柄にオレンジをカットした断面で訴求できるのです。ニューヨーク市内にあるホールフーズ・マーケットで自販機「ニューミルク(Numilk)」を初めて見た時に「おしい!」と思いました。せっかくその場でアーモンドを粉砕して水を足してナチュラルなアーモンドミルクを作っているのに、文字でしか訴求していないのです。アーモンドやオーツを粉砕している様子を見せるとか、製造プロセスを裸にしてすべての行程をお客に見せる工夫をすればいい。映像ではない、ナマの動きがあればナチュラルな説得力が増します。たとえそれが出来なくても原料(raw material)のアーモンドもしくはオーツをガラス越しに見せるべきでしょう。オーガニック・アーモンドという文字以上にイメージって大切です。ナチュラルさを強調する演出がないので「おしい!」と思ったのです。
食品スーパーにあるオレンジの絞りたてマシンで、参加者にOJをふるまうことがあります。オレンジが絞られている様子で視覚的な刺激を受け美味しさが増します。
ニューミルクも食品スーパーにある絞りたてOJマシンのように製造プロセスを見せるべきだろう。動きのあるナマの工程は視覚的に美味しさが増すのだ。
「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/
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