«
»

【フェアウェイ・マーケット】倒産報道を否定したNY老舗スーパーが翌日に倒産!

628

■ニューヨーク老舗スーパーマーケットのフェアウェイ・マーケット(Fairway Market)は23日、連邦破産法11条を申請し倒産した。

フェアウェイ・マーケットは2016年に負債総額で約4億ドルで倒産している。

フェアウェイ・マーケットは倒産の前日となる22日、ニューヨーク・ポスト紙が21日に報じた連邦倒産法第7条(Chapter 7)を適用を申請し企業を清算するという報道をニュースリリースツイッターで否定。

同社の広報担当者は報道は事実からかけ離れていると反論し「チャプター7の申請や清算を行うつもりはなく全14店舗の営業は継続する」と発表していた。

4年ぶり2度目となる倒産でフェアウェイ・マーケットは裁判所の管理下による入札「ストーキング・ホース(Stalking Horse Bidder)方式」でショップライトなどを運営しているヴィレッジ・スーパー・マーケット(Village Super Market )に5店舗を7,000万ドル(約76億円)で売却する計画。

5つの売却店舗にはフェアウェイ・マーケットのフラッグシップとなるアッパー・ウエスト・サイド店の他、アッパー・イースト・サイド店、チェルシー店等に物流センターも含まれているという。なお残りの9店舗なども売却を模索していくとしている。

 大恐慌だった1933年創業のフェアウェイ・マーケットは2007年まで創業者の家族であるグリックバーグ家が中心に経営を行っていた。当時はまだ3店舗しかなかったフェアウェイは2007年、投資企業のスターリング・インベストメント・パートナーズに同社株式の80%を1.4億ドルで売却したのだ。

スターリング社の後押しを受け創業者の孫で当時のCEOハワード・グリックバーグ氏が郊外型店舗など成長戦略を立案した。2010年からは毎年、2店舗のペースで新規出店を行うチェーン展開を開始したのだ。

フェアウェイ・マーケットは2013年目標として「北東部の6州を合わせたニューイングランドに90店、他の地域には200店舗を出店する計画」を掲げた。

郊外に出店を開始するもフェアウェイ・マーケットは集客が難航し苦戦、3代目グリックバーグ氏もCEOを辞任した。

ノースカロライナ州を中心に展開するオーガニックスーパーのアースフェア(Earth Fare)のCEOだったジャック・マーフィー氏をCEOに起用するも低迷が続いたこと巨額となった負債に耐えられず2016年5月に倒産。

世界最大の投資ファンド運用会社ブラックストーン・グループの貸付機関GSOキャピタル・パートナーズがフェアウェイ・マーケットの経営を引き継ぐも最近では同社の株式が投資会社ブリゲード・キャピタル・マネジメントとゴールドマンサックス・グループに売却された。

しかしフェアウェイ・マーケットはその後もホールフーズやトレーダージョーズなどの競合にお客を奪われ集客に難航していた。最近では50ドル以上の買い物で10ドル引きのクーポンで顧客維持を図るも昨年9月、ニューヨーク州ナニュエットにある店舗が閉鎖された。

 ニューヨーク・ポスト紙は今月2日、フェアウェイ・マーケットが全14店舗の売却先を探していたが見つからず、破産申請を検討していると報じていた。

トップ画像:フェアウェイ・マーケットは倒産の前日、ニューヨーク・ポスト紙が21日に報じた連邦倒産法第7条(Chapter 7)を適用を申請し企業を清算するという報道をツイッターで否定。「チャプター7の申請や清算を行うつもりはない」としたが、翌朝にチャプター11という残念なオチ。格付け情報を提供するフィッチ・レーティングスの調査によると、過去15年間で倒産した大手チェーンストアやスーパーマーケットの約半数(45%)が全店閉鎖という結果だ。倒産2度目ではフェアウェイ・マーケットの企業清算の可能性は否定できない。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。前回、フェアウェイ・マーケットの倒産についてアップしたとき「後藤は一人でフィールド・リサーチを行うことがあります。ニューヨークでもレンタカーして店舗調査を行うのです。ロングアイランドにあるフェアウェイも寄る機会があったとき、売り場のインパクトが薄れてお客の入りも悪く、良い印象を持ちませんでした。で、(クライアントからのリクエストがありましたが)研修日程でスルーにしたのです」と書きました。当社のクライアントからたまに言われるのですが、実際にフィールド・リサーチを行うコンサルタントは、どうやら後藤のみのようです。ニューヨークなど他の都市に自腹を切って行きレンタカーをして自分の目で一次情報を確認するような熱心なプロフェッショナルは他にいないようなのです。例えばフェアウェイ・マーケットも旗艦店となるアッパー・ウエスト・サイド店に行く人はいますが、わざわざ郊外の店にまでいきません。そういった意味でも後藤は信頼を得ているのでしょう。
 ちなみに旗艦店はどんなに流行っていてもリース料が高騰しているなかでは利益が出にくいのです。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

0

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。

コメント

コメントの書き込み・表示するにはログインが必要です(承認制)。