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関西電力は賄賂をもらったのか?

 関西電力の金品授与問題が波紋を広げています。

 普通は、関西電力が原子力発電所の立地地域にお土産を持っていき、便宜を図ってもらうための資金か?と思いましたが、関西電力側が高浜町の元助役の故森山氏からお金を受け取っているのが実態です。

 これって賄賂ですか?

 なぜ還流をさせたのでしょう?

 関電はきっぱりと断れなかったのでしょうか?

 普通ものをお願いする人がお金を渡すのが賄賂だと思いますが、田原総一朗氏は耄碌したのか全く筋違いのことを言っています。関電はお願いする方であり、お願いされる方ではありません。だからこの金貨や商品券がなぜ故森山氏から関電幹部に渡ったのか、おかしいと思いませんか?

 それを原子力発電に反対の人たちが一斉に関電を攻めているのはどうしても納得できません。

 なぜ故森山氏は関電にお金を還流させたのでしょう?ちょっと考えればすぐにわかると思います。それは、サラリーマン会社の関電で責任を持つ人間が数年で部署が移動になるために、故森山氏は自分の口利き料を口封じするために、関電幹部に金品を配り、運命共同体にしたと考える方が自然です。

 つまり、原子力発電所関連の仕事は金額が大きすぎ、100億の1%でも1億となり、それが長年積み重なれば巨額になるのです。それを一人で受け取っていてはいつそれが発覚し、罪に問われるのかを危惧し、口封じのための保険を掛けたと思っております。

 この故森山氏は、高浜町でも顔役でした。それは同和問題を前面に押し出した恐喝まがいのことをしていたと報道されています。関東や東北の方はこれがなんであるかはわからない人が多いと思いますが、西日本の人間であれば、これがどれだけ強烈で、この攻撃をまともに受けたらどんなに酷いのかがよくわかります。

 普通はこういう立場の人は、反対側に回り和解金と称して関電からお金をもらう立場でしたが、この人はもっと賢く、賛成派に回って原子力の建設がスムースに行くように尽力した人なのです。

 高浜町は以前は産業もなく、衰退の一途をたどっていた街ですが、街の予算の半分が原子力関連の交付金といわれるくらい、街は原子力で潤っています。

 原子力発電所が街にあると国からの補助金が入ってくるのですが、それ以上に雇用が生まれるのです。これにより若者が地元で生活ができるようになるのです。これは都会に住んでいる人達にはわからないのですが、地方の過疎化する地域に住む人にとっては切実な問題なのです。

 この土地が好きだ、故郷を離れたくないと思っていても、仕事がないのでしぶしぶ故郷を離れなくてはならないのです。しかし、高浜町では原子力発電所のおかげで雇用が確保され、人口が安定し、それによりその他のサービス業も存在できたのです。

 六ケ所村という青森県のとても田舎の街に行ってその街の方に聞いたことがあります。この青森県六ケ所村の産業は三つあったそうです。

 一つは農業、二つ目は漁業、そして三つめは出稼ぎだったのです。

 しかし、この東北の寒村に原子力関連施設ができてから、雇用が生まれ、若者は外へ出る必要がなくなったと言います。実際六ケ所村の再処理工場で働く人を見ても、若者が多く、その出身を見れば半数が青森県でした。

 町のいろんな施設はきれいに整備され、工場の退勤時間には渋滞も起きるほどになっています。

 高浜町は行ったことがないので何とも言えないのですが、六ケ所村と同じだと聞いています。

 原子力発電所の立地地域の人は総じて賛成派が多く、その周辺の市町村で反対が多いのが日本全国の傾向です。

 でも、人間が多く住んでいるということはいろんなメリットがあります。どんなに補助金が出ても、人間が住んでいなかったり、寄り付かねばその地域の発展はないのです。

 それを理解いていたのでしょうか、この故森山氏はいつの間にか高浜町にはなくてはならない存在となったのですが、関電にとってはその人と付き合うことの重要性を考えると、差し出された金品をむげに断ることができなかったのです。

 隣の国のように、お金欲しさにでたらめを主張し、ごねたりするのは珍しくありませんが、お金を持ってきて受け取らなかったら怒鳴り散らすという人への対処法はどんな危機管理マニュアルにも書いていないと思いますよ。

 この問題は関電の体質とか、原子力村の隠ぺい体質だという人がいますが、まったく異次元の口利き料をもらっていた人が罪を共有するためにお金を還流させていただけの特殊な話です。

 特殊ではないと主張する方、どこにお願いする方がお金をもらった事例がありますか?

 ないでしょう、だからこの事例は特殊なのです。

 原子力発電所の問題ではなく、ただの利権の問題です。それも特殊な例の。

 この問題を収束させるためには、関電の会長・社長が辞任するしかないでしょう。

 大会社の社長と中小企業の社長の違いは、前者はたくさんなりたがる人がいるのに対して、後者は誰も火中の栗を拾う人はいません。

 責めるなら、高浜町の元助役を責めるべきであり、関電の原子力事業とは全くの無縁の問題です。

 こうなっても原子力発電所が日本にとって必要不可欠な電気の生産手段だということには変わりありません。


「井上政典のブログ」より転載
https://ameblo.jp/rekishinavi/

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