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【ベッドバス&ビヨンド】既存店が大幅減!オムニチャネル化に遅れたツケは大量閉店?

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■ホームファーニッシング最大手のベッドバス&ビヨンドが2日、第2四半期(6月~8月)を発表し前期と同様に赤字に既存店ベースの大幅減に見舞われた。

売上高は27.2億ドルとなり前年同期の29.4億ドルから7.3%の減少となった。純利益は前年同期の4,900万ドルの黒字から1.4億ドルの損失となり、2期続けての赤字となった。

同社では18ヶ月をかけ10億ドル以上の在庫を圧縮していることで粗利益率は26.7%となった。1.94億ドルの棚卸資産評価減を調整した粗利益率は33.9%。前年同期の粗利益率は33.7%だった。一般販売管理費率は本社スタッフ等のリストラによる退職費用が増していることで前年同期の31.0%から32.4%に増加した。

既存店・売上高前年同期比は6.7%の減少だった。既存店ベース6.7%の減少はリーマンショック中に記録した5.6%減を超えたものとなっている。なお既存店ベースは10四半期連続して前年を下回っている。

 ベッドバス&ビヨンドは米国(50州)やカナダに993店(前期から2店舗減少)を展開。2012年に買収したコストプラスのワールドマーケットやコストプラス・ワールドマーケットは前期より横ばいの277店、クリスマスツリー・ショップは前期から変わらず81店、バイバイベイビーも変わらず126店、ハーモン・フェースバリュも横ばいの55店となっている。

また2016年6月に買収した、家具や室内装飾品のワン・キングス・レーン(One Kings Lane)の実店舗も2店舗ある。

ベッドバス&ビヨンドの店舗数は1,534店舗となっている。

 ベッドバス&ビヨンドは6月、物言う株主の要求を受け入れ、取締役会に彼らが押していた役員を選出した。新たに取締役員に加わったのはウォルマートやユニクロで役員を務めていたジョン・フレミング氏など4人。取締役会は13人体制となりテマレス氏の後任を決定する。

今年5月にはアクティビストの要求から、16年CEOを務めたスティーブ・テマレス氏が辞任。テマレス氏の後任には暫定CEOとしてCFOのメアリー・ウィンストンが就任している。アフリカ系アメリカ人で女性のウィンストン氏はファミリーダラーやジャイアントイーグルなどでCFOを歴任し、ベッドバス&ビヨンドには5月1日に取締役員に就任した。

リージョン・パートナーズ・アセット・マネジメントとマケルム・アドバイザーズ、アンコラ・アドバイザーズの3つの投資会社の影響力が増したことで、ホームファーニッシング・チェーン最大手の歴史的なリストラが行われているのだ。

 今年度中に40店舗の閉鎖を発表しているベッドバス&ビヨンドは年末商戦後にベッドバス&ビヨンド以外の20店舗を閉鎖する。

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ベッドバス&ビヨンド第2四半期(6月~8月期)の既存店・売上高前年同期比は6.7%の減少だった。6.6%の減少となった前期と同様、6.7%の減少はリーマンショック中に記録した5.6%減を超えたものとなっている。粗利益率は減損処理により26.7%となった。ベッドバス&ビヨンドは改革に向け過剰となる在庫を減らしているのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。チェーンストア理論による強烈な成功体験がベッドバス&ビヨンドのオムニチャネル化に遅れた原因です。その張本人が前のCEOのスティーブ・タマレス氏。CEO就任期間の16年間でベッドバス&ビヨンドを優良企業にした素晴らしい経営者です。が、長期間にわたる成功により市場の変化を読むことができなかったのです。言うは易く行うは難し。成功者の「思い込み」を正すのは簡単ではありません。日本の経営者にとってラッキーなのはアメリカが失敗事例を見せてくれていることです。チェーンストア理論をアメリカから学んだ経営者が後藤にコンサルティング依頼をして、チェーンストア理論の陳腐化も事例から学んでいます。理論は時代によって変わるもの。過去に学んだことを時代に合わせて刷新すればいいだけなのですが、成功体験で強くした「思い込み」がこれを否定するのです。耳障りの良いことしか聞けなくなった組織が崩壊の憂き目にあうのは、いつの時代も繰り返されることです。
 ベッドバス&ビヨンドでは閉鎖店舗数を40店から60店に増やしていますが、ツケはそれだけにとどまりません。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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