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【スターバックス】新業態は第三の場所(サードプレイス)がない!受け取りのみの店?

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■コーヒーチェーン大手のスターバックスは今秋、ニューヨーク・マンハッタンにピックアップをメインにした店をオープンする。

同社CEOのケビン・ジョンソン氏がブルームバーグとのインタビューで語ったことによると、スターバックス・ピックアップ・オンリーストアはビジネスマンなど忙しい顧客をターゲットにした業態となる。

コーヒーショップの新業態は、中国北京にあるモバイル・オーダー&ペイにデリバリーをメインにした「スターバックス・ナウ(Starbucks Now)」をコンセプトに構築するというのだ。

くつろぎ空間となる「サード・プレイス」のカフェ体験とは別に展開するピックアップ・オンリーストアはレジがなくモバイル・オーダー&ペイで注文する。

モバイル・オーダー&ペイはレジ待ち行列を緩和し、注文の聞き取りミスや勘違いによるヒューマンエラーを回避できることでクレームが減少、顧客ロイヤリティが高まる。スタッフもより調理に集中できることで、店内オペレーションの合理化も図れるメリットがある。

ピックアップ・オンリーストアでは、スマートフォンからの事前注文のみにすることでレジ対応がなくなる。つまりバリスタはコーヒーづくりに専念でき、エスプレッソやラテもスピーディに淹れることが可能となるというわけだ。レジ待ちがなくなることで通勤途中の忙しいビジネスマンにも利用しやすくなる。

ジョンソン氏によると、上手く行けばボストン、シカゴ、シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスなどのビジネス街に新たに出店していくとしている。

同社はまたフード・デリバリー・サービスのウーバー・イーツと提携した出前展開でピックアップ・オンリーストアからの配達も視野に入れているのだ。

 5年前、オレゴン州ポートランドの一部店舗でモバイルオーダー&ペイのテストを開始したスターバックスは2015年9月、全米の直営店に拡大。現在までにモバイルオーダー&ペイは注文全体の16%に達している。

 モバイルオーダーはスターバックスの他、3大宅配ピザチェーン(ドミノピザ、ピザハット、パパジョンズ)やマクドナルドなどのファストフード等の外食チェーン、さらにディズニーランドやユニバーサルスタジオのテーマパーク内レストランに大手映画館チェーンの売店、NBA(プロバスケットボールリーグ)、MLB(メジャーリーグベースボール)のアリーナやスタジアムの売店にも拡大している。

 調査会社ビジネス・インサイダー・インテリジェンスの報告によると、モバイルオーダー市場は380億ドル(約4兆円)になると試算しており、2020年にはファストフード店の売上11%近くに成長すると見ている。

トップ画像:スターバックスの新業態店は人の往来が激しい歩道に面して、看板とファサードにドライブスルーのような窓口だけになる?
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。「第三の場所(サードプレイス)」とはスターバックスのコンセプトを語る上で重要な言葉であり、スターバックスの強さでもあります。サードプレイスとは家庭(ファーストプレイス)や職場(セカンドプレイス)でもなく、気軽に人々と集うことができる場所のことを指します。仕事や家庭でもないサードプレイスの非日常的な空間は、一人で過ごすのにも友人とのおしゃべりにもくつろぎや楽しさを与えてくれるのです。スターバックスはサードプレイスとしての機能に支持を集めて成長していったと言えるのです。エントリー記事にあるのはサードプレイスとは別の新業態であるピックアップ・オンリーストアを出店していくというものです。既存店でサードプレイス体験を残しながら、モバイルオーダー&ペイで成功していることをテコにして新業態店では忙しいビジネスマンなどに向けてフィルイン(埋める)するのです。で、今後拡大が期待されるコーヒー・デリバリーにもマッチしやすくなるということです。
 ビジネスマンなど人の往来が激しい歩道に面して、ファサードと看板にドライブスルーのような受取り専用の窓口だけというスタバになるかもです。サードプレイスに挟まれた出店戦略ですね。


「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
http://blog.livedoor.jp/usretail/

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