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    尾関 通允
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    中村 仁
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    呂 永茂
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    高橋 克明
    「ニューヨーク BIZ」CEO 兼 発行人
    ファリード・ザカリア
    ファリード・...
    米コラムニスト

    【ドッグスポット】スマート犬小屋は食品スーパーに犬を同伴する迷惑客に大きな圧!?

    800

    ■犬を同伴する顧客のためスマート犬小屋を提供する食品スーパーが徐々に増えている。

    スーパーマーケットチェーン最大手クローガーの傘下でワシントン州シアトル郊外に62店展開するQFCは4月、スタートアップのドッグスポット(DogSpot)のハイテク犬小屋を8店舗に置くことを発表した。

    QFCは現在までに7店舗にドッグスポットを設置し、さらに2店舗に置く。

    QFCに続きニューヨークなど東部に展開するストップ&ショップもドッグスポットを店に置き、同伴客にテスト対応するのだ。

     ハイテクのドッグハウスはIoT仕様で利用者がダウンロードしたアプリでドアの施錠等をコント
    ロールする。

    大型犬にも余裕となる横幅76センチx奥行85センチx高さ120センチのスマート犬小屋は、室温を一定に保つエアコンを完備。

    ペットオーナーが買い物中でも、ペットの様子をアプリにある「パビーカム(Puppy Cam)」からリアルタイムでモニターできるよう、室内にはカメラも装備している。犬小屋の素材も数十人の獣医からのアドバイスで作られており、入り口のドアは飛散防止で透明の強化プラスチックを使用している。

    また非利用時にはUV殺菌灯で室内の衛生管理も自動で行うという。

    利用の仕方はアプリをダウンロード後、アカウントを設定し会員になっておく

    。利用時の15分前にアプリ経由で予約を入れ、ドッグスポットをキーカードもしくはアプリで開錠する。

    操作は基本的にアプリで行い、最大90分まで利用が可能だ。

     約2,000店の食品スーパーを展開するアホールド・デレーズUSAの傘下でコネチカット州など5州に400店以上を展開するストップ&ショップではニューヨーク州ポート・ワシントン地区の店でドッグスポットの実証実験を行う。

    ストップ&ショップ・ポート・ワシントン店のドッグスポットはアップデートバージョンとなり、120ポンド(約55キログラム)の大型犬も対応している。

    ドッグスポットは通常、利用料金が1分間30セントとなっているが、ストップ&ショップでは無料でペットオーナーに開放する。

    QFCでは一部の店舗にドッグスポットを置き、同伴客からフィードバックを得ているのだ。

    なおドッグハウスはショッピングセンターやコーヒーショップなど60ヶ所に置かれており、今年は300ヶ所に増える計画としている。

     家族の一員となるペットは子供の役割も担っており、特にミレニアルなどの若い世代はペットを人のように扱う人間化が著しい。

    他の経費を切り詰めてもヘルシーで高級なペットフードなど、ペットにお金を注ぐペットファーストとなる。どこに行くにもペットを同伴するのも常識なのだ。

    ミレニアル層が中心顧客になればドッグスポットなどのハイテク犬小屋を導入するスーパーは増えることになるだろう。

    トップ画像:シアトル郊外レドモンド地区にあるQFCのドッグスポット。側面には「お買い物をするお客様を待つ犬には安全で清潔な場所です」と書かれている。ドッグスポットは動物病院ネットワーク「バンフィールド・ペット・ホスピタル」と提携しており「ドッグスポット」というだけで診断や相談が無料となる。

    ⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アメリカでは食品スーパーに行くとたまに犬を同伴したお客を見かけることがあります。生鮮品を扱うスーパーでのペット同伴は介助犬を除いて基本的に禁止となっています。入り口に張り紙をして呼びかけていますが(無視しているのか)それでも店内でワンコを歩かせるペットオーナーを見かけます。注意すれば逆切れして、事が大きくなることもあり、店側も注意できません。シアトルで先日、ドッグスポットを視察する機会がありました。これをみてピン!ときました、ドッグスポットはスーパーで流行ると。ドッグスポットが店の入り口にあるだけで、犬を同伴させる迷惑客を退治できるからです。ドッグスポットをみれば大半の同伴客は、ペットを連れてくる顧客のために店側がわざわざハイテク犬小屋を用意していることに気付きます。スーパーが暗黙のうちに「どうぞお使いください」と示しているにもかかわらず、それをスルーしてまで店内に犬を同伴させるのは相当、気まずい。

    800

    シアトル市内のユニバーシティ・ビレッジSCにあるQFCでもドッグスポットが置かれていた。「犬は家族」とする高齢者でさえ、ドッグスポットがあると店の中まで連れてはいけない。このご年配の紳士はドッグスポットの使い方をスマホで調べているようだ。一方、ワンコは「ちょ、狭くない?」と若干不安そうだ。

    ⇒さらに買い物中にスタッフから優しく「ドッグスポットがありますから、お使いください」と言われたら、言い返すことも難しいでしょう。アメリカ人はフェア(公正)/アンフェア(不公正)にはとても敏感です。スマート犬小屋まで提供するお店はフェアな対応です。それを無視してまで犬を同伴させようとする客は逆にアンフェアな立場になります。アメリカではお客がお客を注意することもよくあり、他の顧客からも同様なことを言われるでしょう。別の客から(もしくは当局から)店にクレームが上がったとしても、店側はドッグスポットを用意することで「最大限の努力をしている」と胸を張れます。つまり店の入り口にドッグスポットがあることで、犬を同伴させて買い物しようとする迷惑客にはかなりの圧力となるのです。あれを突破してまで買い物しようとするのは厚顔無恥で鉄面皮。つまりかなりの少数になります。散歩次いでに犬と一緒に買い物しようとする客には効きますから、都心部にあるホールフーズにも置かれるでしょうね。
     スーパーにとってはコスト高になりますが、客を怒らせるよりは安上がりだと思いますね。


    「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」より転載
    http://blog.livedoor.jp/usretail/

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